病位とは

病の位置についてのお話

私などは病気といわれると、
ついつい風邪とか腹痛とか、、、なんとなく苦しそうなものと感じます。

どこそこの、ここに病があるといった印象よりも、
もう、、、全身的にそこかしこ、
苦しいとかつらすぎるぞ、とか。


正直に言うと、
場所の特定という考えはあまりございませんでした。


ですが、先だってから中医学では自然環境の影響からくるストレスが身体に病をもたらすときがあるという話をさせていただいております。

つまり、外因的な要素で、風にふかれたり、寒かったり、暑かったり、湿ってたり、乾燥してたりといったように
体の外から入り込んでくるストレスより影響を受けることがあると考えています。


たとえば身体の皮膚表面から寒さが入り込んで冷えすぎて体調が悪くなったりすることってありますよね。

寒さという外から来る病の元は、
まずは身体の皮膚の防衛戦を勝ち抜いた末に皮膚の近くに寒さの邪気(寒邪)が陣地を確保することになります。
これを「表」に病が位置する状態と考えます。
頭が痛くなったり、おかんがしたり、関節の節々が痛く感じたり、、、。
これはこれでつらいところではありますが、
この時期に火消しをし、病が重くなることを防ぐ。
大事になってから火消しをするのでは、
治すのも大変さがつきまといます。

寒邪が身体の内部の奥には一気に責めいることができずに、じわじわと時間をかけて攻めてくる。
そこはだいたい何日後にこのような症状がでてきて、それを放置すればさらに重い症状へ移行します。
その奥まった身体の芯のほうへ入り込んだ状態が「裏」にはいられたといった言葉の表現を使います。

身体の表面の表に病がある時と、
じわじわと時間をかけて身体の内部の奥まで寒邪が入り込むときと、
漢方では対処法が違うんです。
表にあるときは発汗させて邪気を外に捨てるような漢方の処方をします。
裏にあるときは嘔吐させて吐かせて捨てたり、お尻のほうから強制的に捨てさせたりする漢方の処方です。


発汗させるのと、
吐かせるのでは、
ずいぶんやり方が違うものですよね。

つまり裏に入るといった奥にくれば腹部の内臓に諸問題を起こすこととなりますから、
筋肉等のこりのみの問題でその改善に発汗をさせればいいということではとどまらなくなるのです。

ただ一気に内臓へと問題が移行する手前の、皮膚の表面から徐々に腹部内臓の裏に入り込む手前の、
ちょうど中間地点にある問題点。
私個人の見方なので、あまり信用ならないかもしれないが、
そこが深層筋の筋膜部の超難易度の高い癒着の部分なのだろうと考えています。

それはそこの部分を徹底して解いていくこと。
その施術により、内臓部位に生じた裏にある問題が改善していった方々を見てきたからです。
なので理論的なことの裏付けがあるわけではないのですが、
この表と裏の間の部位にある深層筋膜癒着部を解いていく。

そこのところに私は今までの施術研究で注力をしてきました。
そして他にはないと同業のお客様がおっしゃっていただけた成果も少しずつあがってきていたように感じております。

だがその深層筋をリリースするための方法が施術者にもお客様にも負担がかなりかかる。
施術者は解くのが技術的に大変な高度なものの考えができないとうまくいかないわけですし、
お客様も深層筋をリリースされるとその奥の裏に問題があるかたの場合は特に数日の好転反応はきびしいものがある。
そこをどうにかもうちょうっと、ソフトにしていけないものだろうか。


といった課題がありました。


現在、以前の施術のしかたから抜けて、
施術をする私自身の身を壊さずにいて、
お客様にも以前のような施術成果を感じていただけるようにするには。。。
という考えで、以前、私がリリースをした技術の代替法を考えています。


以前は、実力主義的な重さや圧での解き方でした。

そこを卒業して、次のリリース法をと考えています。
ですが既存の私ができるような一般的なまたは専門的な手技では、
深層筋にまでリリースが以前ほど届かない。

プルパでのリリースで、ずいぶんカバーできているが、
まだまだ、、、なのです。

 

深層筋リリースという用法をいろいろ見てはいますが、

私にはそれを使いたいとは思えなくて。。。。


病気の位置。


なかなか、一度奥が見えてくると、
そこに気づき始めると。