私は知人の施術をする先生が、肋骨は怖くて動きが制限されていたら手を出さないといっていたのは正解でもあると思います。
それは慢性的な長期間かけて癒着をさせた方の現状を解くには、骨の3倍以上の硬さに肋軟骨周囲の靭帯や肋間筋が硬く詰まってしまう。
そういった状態に陥ったならば、かるい圧を加えて容易に動くようなものではなく、
ちょっとやそっと肋骨を動かす方向へ圧をかけたとしてもびくともうごきません。
そうなると危険と隣り合わせのアプローチしたとしても、時間も労力も無駄にすることになりかねません。
そのようなお客様は少なからずおられます。
肋骨を手で押すにも、すでに骨化が著しくなった方々の場合は無理して押せば骨折のおそれがあります。
そういう方の場合は、実質、そのような変位が著しい場合は、
通常の施術のテキストでは安全を優先して解いてはならないという忌避事項に当たります。
実際に、私の知り合いも実際にこの胸郭の肋骨が骨化が著しい人の治療をするつもりではなかったのだが、
ちょっと手が当たっただけで、当たった角度が悪くて力が少し入っただけでお客様を骨折させてしまいました。
骨粗しょう症以外の人でさえこうなるのです。
もしも私たちがすでに肋骨が大きく正常位置からずれた場所で固定されていたとすれば。
胸郭由来で呼吸器が弱かったり、胸郭異常性により心臓への圧迫があり機能制限を受けてしまう。
ですが肋骨の可動を自由にさせる部位の骨化が進めば、
残念ながら、そのままの不調を感じながら生活を送るしかない。
そこのところ、どうにかならないか?
ずっと考えていました。
先日、私が書いたブログでロングタイプのベン石のかっさについて紹介させていただきました。
<a href="https://bodywise-note.up.seesaa.net/image/E38399E383B3E79FB3E3818BE381A3E38195E383ADE383B3E382B0EFBC91.jpg" target="_blank"><img alt="ベン石かっさロング1.jpg" src="https://bodywise-note.up.seesaa.net/image/E38399E383B3E79FB3E3818BE381A3E38195E383ADE383B3E382B0EFBC91-thumbnail2.jpg" width="400" height="395" border="0"></a>
2020年05月16日
【首の硬さで苦しんでいる一部の方への朗報】:ベン石の18センチ越えのロングタイプかっさにより、首の凝りが、さらに効率よく解けだしました!!
http://bodywise-note.seesaa.net/article/475117606.html
施術の着想ですが、
このロングタイプのベン石かっさの形状を見てひらめいたことがあります。
それは肋骨に非常にフィットしやすい形状であり、
「こちらを有効に使えば肋骨部のリリースの安全性と効率が増すのでは?」ということです。
<a href="https://bodywise-note.up.seesaa.net/image/E883B8E983ADE381AFE383ADE383B3E382B0E382BFE382A4E38397E381AEE38399E383B3E79FB3E381A7.jpg" target="_blank"><img alt="胸郭はロングタイプのベン石で.jpg" src="https://bodywise-note.up.seesaa.net/image/E883B8E983ADE381AFE383ADE383B3E382B0E382BFE382A4E38397E381AEE38399E383B3E79FB3E381A7-thumbnail2.jpg" width="506" height="416" border="0"></a>
肋骨形状に接触面をフィットさせること。
それにより接触を点ではなく線、そしてロングタイプのベン石を複数もちいることで面にしていきます。
一か所に手が触れて点のごとく圧をかければ、骨折リスクが高いため圧を強めにかけられないか、
強く圧をかけて骨折を起こすわけです。
それをロングタイプのベン石の面的な広さで肋骨部に当てることで、圧を分散して断ち切る力を生じさせないようにして骨折を防ぎます。
同時に強い圧をかけたとしても広域の面で肋骨が受け止められるという仕組みから、点で押したときには圧を弱くしかかけられずにリリースがあまり起きなかった状態が変わります。
コリが強まっている肋間筋部位にのみに沿って当てるようにロングタイプのベン石を設置して圧をかけることができるよう工夫をしている。
それもまた安全に寄与しています。
またロングタイプのベン石をホットウオーマーでホットストーン化させているため、
それもまたアプローチの時の不快な痛みを大幅に軽減させて緊張からくる骨折等の危険から守り、
リリースの成果を大きくしていくことができています。
もともとはロングタイプのベン石を購入した目的は、頚部の突起状にそだったしこりを緩めるためでした。
そのためにも使って、以前よりも、その部位のリリースが効率があがったのです。
それがカーブのある棒状の肋骨の形状が、ロングタイプのベン石に合いそうだという視点で見えたときに、
いままで大きなリリースが不可能だといえそうなお客様の肋骨が動かせるようになりました。
ちなみに、昨日の施術のお客様も肋骨が上方へとずり上がったままで固定した様子でしたが、
施術でロングタイプのベン石とベン石温熱器をフル活用したため、大幅に肋骨可動制限が解除できました。
それでずいぶん呼吸ができる感じがしてきたと、、、不思議がっておられました。
このお客様もすでに肋骨の上に位置する胸肋靭帯が骨化が強く、呼吸の状態や心臓への負担が大きいため、
そちらの影響からも精神的な感情のコントロールがしづらくなっているように見受けることができました。
もう、これだけ肋骨の前方が上方へとそそりあがってしまうと、
びっくりしたときの胸を引き持ち上げた状態での固定されてしまい、
なおかつ呼吸の質の低下と心臓への圧迫があって呼吸器と循環器に余裕が減ると、
現状のつらい大変な状態を抱えきれなくなるでしょう。
カラダの骨格や筋肉の部位がどのよな状態になるかで、ボディリーディングしていけば、
カラダの形状からきた感情的負担の増加が上乗せされてしまっているようで、
そのことに苦慮しておられました。
そしてそのお客様が通うヨガの先生から、カラダが治らなければ気のカラダも治らないだろうから、
カラダをまず治しなさいといわれたようで私の所へ足を運んでいただけたとのこと。
ありがとうございます!!
また、どうせでしたらもうちょっと詳しく肋骨部分の解きづらさを概説しますね。
それに肋骨の上部、1番や2番は、とりわけてアプローチがしづらい場所になるのです。
<カラダの前面からアプローチ>しようと考えても鎖骨の下に隠れて圧をかけたくとも手を触れての接触がかないません。
それらの上部肋骨は鎖骨下筋や斜角筋等の付着点にがなっていますので、
首凝りや肩こりをおこしている方々のほとんどは上部肋骨にずれがあります。
それなら<カラダの側面からアプローチ>して加圧すればといわれそうですが、
上部肋骨は脇下の上方の奥の奥に位置し、触れたくとも触れることが困難です
また脇下の上部肋骨を触れられたとしても、すでにその部位がずれが大きく生じていたならば、
そこの肋間筋の委縮が戻らず炎症を持ち、驚く不快感が襲ってくる激痛ポイントになってしまっているのです。
それだったら最後の奥の手で<カラダの背面から上部肋骨を押せばいい>となりますが、
そこは厚みある僧帽筋や肩甲挙筋や肩甲骨、それに起立筋という存在にアプローチを妨げられる傾向にあります。
またこの上部肋骨部位がずれれば、胸骨柄と胸骨の間にある関節がおおかたは以上に近接して動きを失います。
本来は可動関節だったものが、不動関節化しています。
それでは肋骨全体の可動が大幅に減少します。
それにより呼吸制限が大きいものでしょう。
そして上部肋骨がずれた影響は肋骨3・4にも異常をだすことで、
心臓にも悪影響が及ぶことになります。
また上部肋骨が動けずに鎖骨や胸骨柄が動けずに胸腺(アレルギーやがん等の免疫系に関する重要器官)機能が発揮しづらくなる。
こうなれば風邪もひきやすいし、体質を改善させて向上させるのはむずかしい。
カンタンに言ってしまえば、上部肋骨がずれると厄介。
そこをホットストーン化させたロングタイプのベン石等を用いて鎖骨を上下に挟むようにして、
肋骨1番の骨に注熱するのです。
そこから、いくつかの文章化はむずかしいステップを踏んで、リリースをしていくと、
鎖骨が固まって胸鎖関節が不動関節化していたものが動き始めてくれる。
また肋骨下部の肋軟骨部分の反りかえり部分も骨折リスクが高いため、正直に言えば施術者として触れたくはない場所です。
いきなりお客様がくしゃみをされて、施術の圧がカウンターで入ればもろく捻挫や悪くて骨折につながります。
胸骨につながる胸の前側のバスト近くの肋軟骨部位、胸前の心臓前方の肋軟骨部位はずれが大きく出る人が多くおられます。
そして多くの人の肋骨形状は、右側が拡張し左側が前後が狭まっていることが多いという特徴もあります。