先日のわたしのブログコンテンツ「備えあれば憂いなし。 自分のお腹って? ~ なるほど、私のお腹って、こういう状態なのね 」の補足

先日のわたしのブログコンテンツ「備えあれば憂いなし。 自分のお腹って? ~ なるほど、私のお腹って、こういう状態なのね 」(http://bodywise-note.seesaa.net/article/484885622.html)の補足です。

なんで、腰の後ろの凝りを解けた解けたと喜んでいるか?

不思議がっている人もいたのかと思います。

なので、それはなぜかという、私が喜んだポイントをお伝えできればと考えて、書かせていただきます。




【施術】といっても、施術をなさる先生方ごとに得意とする対処法が違うでしょう。

たとえば、カイロプラクターやオステオパスなどでは高速スラストを得意とする方もおられますし、
(高速スラストを使われない先生方も多数おられますので、ここではたとえということで了解ください)
鍼灸の先生方なら経絡を把握し経穴を鍼やお灸で治療なさったり、
指圧の先生であれば丁寧に狙いを定めて血液を止めてから一気に力強い流れで血の通りを改善なさったり。

長い歴史を持つ歴代の偉人といわれるような先生方がやり方を見つけて技として磨いてきたものを受け継いできたものです。

私には直接的に技術を教わるような伝承された施術法がありません。
ボウエンテクニックは、習いましたが半落ちこぼれでしたし、
整体の専門学校はでても、そのときに教わった技術は故あっていっさい現在使っておりません。

そのため『施術の型』がありません。
施術を受けるお客様にとって不安になるところと思われますが、
型がないなら自分の視点で創造した型を模索することで手応えをだすことができるよう努力が求められます。

『施術の型がない』というのは考えようではとらえどころがないように見えるのですが、
同時にそれは制限や制約がない自由さがあります。
自分が見出した危機感や価値観を元にしたこだわりから、それは生み出されます。
そのおかげでべん石温熱器にたどり着きました。
それを自由な発想で使いこなす特訓中です。




先日、べん石温熱器の利用によりお客様へのずり圧が’、
いままで私自身が見たことがない成果が現れて驚きましたというブログを書かせていただきました。

べん石温熱器の人体内部の固着したトリガーポイントを緩めたり瘀血がたまりだす部位を適宜適量流してくれるポテンシャルの高さ。
そこが私が驚いた成果が見えた不可欠な要素です。
ただそれを使いこなすためには施術の基礎や入門が十分な基準を満たすものでなければ、
相当なリリースができるという状況は事故をおこすような心配なところがでてきます。
そういったこともあり、切れ味鋭い包丁は注意深く使わなければならないと感じます。
(※ 使い手が身体操作法を身に着けて精密にそれを活かす技量は必須です)


腎臓裏手の凝り.png

右腰部の腎臓裏手には、多くの方々が非常に強い緊張から厚みと癒着が進んだ起立筋があります。
ただその部分には肋骨の11番・12番があります。
それらは仮肋の支えを持たない骨折が起きやすい(遊離肋)です。
遊離肋の骨折を避けるため『垂直圧』や『斜めに徐々に刺し込む圧』なども、
やりすぎたら骨折させてしまうリスクが高い危険な部位なのです。

だが困ったことに、
腸骨の前傾がきつくある度合いに比例し、
そういった右側遊離肋骨の上にかぶさる筋肉の凝りが強固で軟部組織とは言えない様子に変わります。

それも上図ではわかりづらいかと思いますが、この遊離肋の上にかぶさる筋肉の層は、
その上下に位置する部位の筋肉同士の層状の積み重ね以上に筋肉が覆いかぶさります。
そのような筋層が多層化している部位であって、その多層化した筋肉がことごとく癒着が進むことが見受けられるとき。
この部位の硬さは骨の硬度を抜く者が見受けられる。
最近ではデスクワークが長時間になってこの部位を固定させすぎて、骨のような硬さまで達する方が増えてきているようだと言われています。

ではこのような上図の黄色っぽく描かれたエリアが硬さが量が増しすぎたときの不具合とは。


胴体の側彎曲や前後彎曲ねじれ(左右の腎臓の位置がずれている)
腰の異常短縮状態からくる腹部の上下の圧縮による腹部内の内臓の圧迫により機能制限、
横隔膜の引き連れによる腹式呼吸の制限、背骨全体の動きの抑制、
腎経に影響を与えることにより、その腎経に属する大腰筋の異常な硬さの保持(大腰筋が背側につく部位に硬直が進み腹部大動脈、腹部大静脈に圧迫を加えて脚部への血流を悪化させる)
等々の問題が起きているものだからリリースが必要なところだ。

ここが解けなければ、上記の不具合はあり続けるどころか、姿勢の問題が起きたままが修正して切り離せないなら、
凝りは増え続けるものだと考えてください。

強靭な筋群で遊離肋を骨折させないように守るよう進化した多層化した筋肉をことごとく固めて、
その遊離肋は柔軟性ある軟部組織の筋層が外部の初撃から守れず骨折という形に傷つきやすい危険な状態だ。
だから施術でのテキストや講習の一般的なものでは、
この遊離肋の上にある筋が硬化が著しくあったとしても、強い圧はかけてはならないとだけ書かれている。
発想として、危険を犯してまでは解くようなことはせず、制限された効果であったとしても安全を優先する。
それは教習生などに施術中の事故をおこさせない配慮としては、十分に考慮されたものと言えるでしょう。
施術を習うときに教官に「君、まったくダメだ。お客様の遊離肋を骨折させるぞ!馬鹿者!!」と言われる。
激しい口調でいわれれば、もう、、、そこを解くようにやっていこうという気にはならなくなるはずです。

ただひとつ、問題があります。
「じゃ、この部分を他にどうやって解けばいいの?」っていう代案は書かれていないのが普通。

そのままでいいのだろうかと訝しくかんじているのは私一人だけではないはずです。
本気でお客様をよくしようという考えを削ぐものである一方、
力量がなければ手出しはお客様に迷惑しかかけることができないということもわかる。

遊離肋が骨折する危険な場は、肋軟骨や肋骨、鎖骨のように骨折しやすい場の代表だというのはよく分かるのです。

よほど安全を保ちながら対処できるやり方を見つけ出していかなければ、
問題なくその場を改善するやり方を届ける事ができません。


※ 私自身、実際に他の施術の先生と研究したり対処を聞いていく、
  書籍を読み込んでやっていくなどしても、
  その部位のダメージの進行を食い止めること事態も難しく、
  回復へと言うステップへ押し上げることはなおさらもってむずかしい。
  そのように思えました。
  もちろん私がまだまだ他の勉強不足で私が知らないだけなのかもしれません。



だったらセルフワークの一環で、ヨガやストレッチをして対処しようと思う方もおられるでしょう。
ある程度の柔軟性が見られるようならば、それもいいでしょう。
ただ先だって私の施術をお受けいただけました方の場合、かなり芯まで凝りが入り込んでいます。
それにここまでの硬さでは自らがストレッチ等しても
脳が、この部位に弱さを感じて動かしたくないというブレーキをかけてしまうから。
芯まで凝りが進んだ場合は運動系のリリースの仕方では対処も、ほぼできない。
もしこのようなストッパーを、無理に無視して突っ走れば、自損事故が起きます。
ときどきバレエを大人から始めた方で、頑張りすぎてこちらの遊離肋を骨折する方がいます。
そうなるのも生活上困ることがありますので、あまり無理のし過ぎはなさらないほうがいいのでしょう。




だから、解くのが厄介。




『遊離肋を危険に合わせない一定圧をかけてその圧の重さをキープし続けながらのショートストローク:ずり圧』であれば、安全は確保されている。
だがこの遊離肋上の筋膜の癒着は点ではなく面となるためずり圧をかけるときに’、その圧の重さの調整が点より面が遥かにむずかしい。
遊離肋上の筋膜の癒着が骨レベルの硬さを持てば、圧の重さをそれにみあう適量をだすことは、通常のやり方では非常にむずかしい。

ちなみに通常、脊柱起立筋部分の上下をロングストロークを用いて圧をかけることが多いようですが、
ロングストロークでも起立筋のある程度の柔軟性がみられれば行けると思います。
ですが起立筋の硬さは部位ごとに強弱が段層にあり、
脊椎が側弯する(前後左右の彎曲)ような彎曲がでているならば、
ロングストロークでは長期に渡る柔軟性をもたせるようなことはむずかしいようです。
※ 施術とは複合的な技を繰り出していく総合ですから、ロングストロークでは絶対できないというわけではありません。




ただ腸骨の前傾等の歪みの度合いに比例して、
遊離肋部の硬さや筋肉の癒着の深さは複雑な段が多層に見えるものとなるため、
ひとつの面となる筋の癒着層をしっかり捉えて絶妙な一定圧を保持し続けて筋膜の癒着層を剥がすショートストロークのほうがリリースには有利でしょう。


そんなようなどうやって現状の状態を合理的に解くべきかの方法論について、
私も、以前から取り組むべきものだと承知していましたが、
絶妙な一定圧を保持し続けるショートストローク
それも線ではなく面の癒着を対処するなど、
技術的に難しいのです。

施術の基礎教練をうけたことがない方々には、
具体的にどうむずかしいかは、実演上体験してもらえなければわからないと思いますが、
私が認識するなかでも8つほどのクリアしなければならない課題があり、
その半分は素手の技でどうにか対処もできるよう対応できたのですが。
残りの半分をかなえてくれるような窓口対応をしていただけるのには、
このたびのべん石温熱器の工夫を待たなければならなかったのです。

先日の同業者の先生の右側の遊離肋の上にある強固な凝りを解けるものじゃないだろと思いながら、
いつも以上にしっかりした圧をかけることができるべん石温熱器さばきを見ていたのです。

・・・あれ、あれ、あれれれれ!
遊離肋の上にある強固な凝りの3割が一気に緩んだような気がするけど。。。
これって一体どういうことなの?


私のところへ施術を受けに来る前に、カラダを本気で緩めようと遠赤外線サウナにしっかりはいって全身をゆるめてきたといっておりましたから。。。
そのおかげだろうか?!

そのように思いましたが、私が新たな工夫をしたべん石温熱器を手から離して、
デフォルトのべん石温熱器を当ててみたら、、、まったく、リリースが起きなくて響かなくて。

解かれている先生にも自分の体でそのふたつの違う圧のべん石温熱器から、発見されたようです。
そしてやはり、同業者でべん石温熱器を触って手にとって自分のカラダの改善に生かしている先生ですから、
圧の質がまったく変わったねって気づいてもらえました。
その使い勝手は別物に変わったと言えるでしょう。
そこからどのような成果が上がるようになるのか。

それはこれからということなのですが、
というようなエピソードがあって、新たな工夫をしたべん石温熱器を一人ですごいよ、これはと狂喜乱舞?してたのです。


まだ新たなべん石温熱器の設定はバージョンアップさせていける点もあるでしょう。


遊離肋は、安全性をさらに担保できる状態でリリースの量は増すでしょう。







もしかしたら、いずれ胸椎と肋骨とのV字の谷間となる隙間に入り組んだ癒着部の層を、
合理的に緩めるようなことが可能となるかもしれません。
この部位の癒着も落ち窪んだ凝りの癒着が棘突起を支え維持する靭帯とまとわりついてそこも癒着が進んでとなると、、、。
ここも物理的にリリースがしづらい場所であるのです。
今度は胸椎の棘突起の上端の骨が無理したら欠ける恐れがある部位です。





また余談ですが、施術の安全性を語るにはべん石温熱器の熱の秘密があります。

べん石温熱器は、実は熱を一定量を与え続けていくと非常に冷めづらい状態で安定する瞬間があります。
これは別段、私以外の方が言っているわけでも、中国の書物に書かれているわけでもありませんが、
私自身の身を使って繰り返しおこなう人体実験上で見つけたものです。
その状態では人体の筋の凝りが、たとえ衣服の上からでもよく解けだしますし、骨膜や靭帯への熱の伝わりのいい、
神秘的に私には感じられている熱の発し方をする状態があります。

このとき以外の場合は、べん石も玄武岩と同じ程のリリースです。
私は実力の3割ほどしか発揮できていないような気がしています。

とてもときづらいような部位を解くときには、この温灸状態に設定が合うまで待ちます。
私はべん石温熱器のヘッド部分の温度を見るときに、自分の手で触ってみるのですが、
熱すぎるとあちちっとなりますが、ちょうどいい発熱の安定した状態ではうっ!となります。
手の熱が強く感じる肘の内側で温度をチェックするようにしているので、
そこでは熱すぎではあるんですが、まぁ、、我慢すれば耐えて耐えられる。
その温度の点を作り出すことで、解く難点といえる硬化の進んだ部位を事前に注熱して代謝を起こさせて柔軟度を高めて解く。
そうしたことをしているので解かれるときのお客様の痛みが軽減するということと、解かれる部位の量が多くなるということが噛み合います。

そうして硬化した筋が注熱されてゆるっとなってから、ずり圧をかけて緩んだところをきっちり取り除く。
これを5回ほど繰り返すことで、以前では痛すぎのトラウマになる部分が、段々と解けていくわけです。


時間は、かかりますよ~。


ですが、そのリリースの質を私自身が目の当たりにすると、
がんばって長時間の施術にお付き合いいただいても、
施術の刺激で無理が減って成果の置きのいいような。
かなりお得なことが起きてきていると思います。





いまはあらたなべん石温熱器への改良をするためのものを中国から取寄中で、
一器だけしか、あらたなべん石温熱器はできていないのです。

年末か来年早々には、あと10器のあらたなべん石温熱器をつくることができる手はずになっています。

そうなれば多種に渡るべん石温熱器が、そろって一気に使い勝手が変わることで、
施術成果が何割か増すようになるはずです。

そうなったときに、胸椎と肋骨の隙間のV字の谷部分の後天的な側湾を作る部位のリリースがしやすくできればと目論んでいます。 
ただやはり実際にべん石温熱器を仕込んで手にしてみないと、細かい所が見えてこないですね。

施術の型がない私には、安定的な型から計算できる8割とその他の2割が揃ってやってみるようなことはできません。
計算がつくのは2割で、わからない部分が8割でどんどん試していきます。
そのため寄り道が多く、きびしい失敗もあります。
自分流だから基準が厳しくなり、お客様に見せられないものが大半。
ただそうしてスピード感を出して変わって留まらないほうがいい。
型がなかったから、感性と勢いでやってきましたが。
施術の第一番目は私の体が用いられイメージの穴を埋めたり、細かい修正点を見つけ出して対応していきます。

今回のべん石温熱器の場合、熱い目にしこたま見舞われてきました。 ==:
痛みとは違った刺激かつショックですが、注熱による筋膜リリースの可能性の飛躍。
そして瘀血の対処に手を出すには、このべん石温熱器の神秘的な人体に吸収のいい熱質が生きてほしいと願ってます。