運動の質は、交感神経と副交感神経の綱引き大会で引き分けがベスト!!

『脳』は。

「賢い面」と「幼稚な面」の二面性を持っています。

ナチュラルな感性豊かさ。
しなやかな生命力を表現できるのも、
私たちの脳へ、代々の血から引き継がれた輝きです。

曇りなき輝きを放つ力の元は、
いまだに神々しいままです。

気血は循環して代謝がおこり、
常に体内を機能させるのにうってつけのpH濃度を維持する操作をしてくれています。
酸性・アルカリ性のバランスは最適化されていなければ、
血の流れは速度が遅速に乱れ、量は大小に乱れます。

免疫は体外から侵入する菌やウイルスの数にあわせています。
免疫細胞の数が少なければ病気へ転じます。
免疫細胞の数が過多となればアレルギー反応により自らを傷つけます。
免疫の量は恒常性の操作範囲内となる「交感神経と副交感神経のバランス」が本能にあえばよいのです。
交感神経か副交感神経のバランスが崩れれば必要量から足りないか過多となるかのどちらかへと乱れます。

 

実は脳が免疫を交感神経と副交感神経という神経で制御するように、

脳自身もそれらの神経に影響を受け制御できるものなのです!!

 

私には陰陽を交感神経と副交感神経に割り当てて考えれば、

「陰」は副交感神経
「陽」は交感神経

です。

運動をしようといわれると。
大多数の方々は、交感神経を振り切る負荷をかけて筋肉の増量を目的と考えるかもしれません。
学校等での授業でも、テレビの健康番組でも。
筋肉の動作の質には入り込んだ指導は薄く、
陽の交感神経が過多に働くものをさらに追い込む。

そうすることで、
脳は、代々先祖より受け継いだナチュラルな生命を削ぎ落し、
機能的な身体動作を手放し続けていた。
そのことにあなたがはっと我に返って気がついたならば。


そこからの方向転換を図りたいでしょう。


私のようなカラダの操作に目を向ける者は、
「陰・陽」のバランスを「副交感神経・交感神経」に分けてものを観ています。


そしてまずは陰陽の順、
陰が先んじて学びを深め、
陽がそれに乗っかって追随する。

そのような発想で、
人体のありようを観察しています。

カラダの操作ひとつあげてみても、
本能的な動作から、私含め多くの方が失ったものがあります。

それはとりもなおさず、
脳自体のありようが、
本能的な作動する力を同時に乱す結果にもなってしまうのです。

神経の親玉が脳。

脳が綱引きの綱の中央にくくられて、
左右にわかれた綱を陰陽で綱引きをするのが交感神経と副交感神経。
脳は、常にニュートラルポジションの上に。

 

脳のニュートラル.png

 

交感神経が強く引いて勝っても
副交感神経が弱まって負けても、
または他の条件によって、
脳のいるニュートラルな位置が狂ったとすれば、
どちらも不自然さを身体にもたらします。

下図のイメージです。

脳の交感神経過多.png

副交感神経の力が減退していたらそちらを鼓舞しましょう。
交感神経が行き過ぎて緊張していたらそちらを緩めてなど、
調整力を駆使して脳を神経を通して緊張過多にも緩みっぱなしにもならず、
すぐれた本来の機能を活かせる位置へ戻すことができます。

 


「脳を鍛える」ことを意図して「運動」により交感神経と副交感神経に直接影響を配るのです。

 

その視点を持ってそれぞれの人を眺めれば、
見える像が明瞭に位置ずれの様子に気づきます。

 

 

 

 


後日、交感神経系を鼓舞する動きと副交感神経系を鼓舞する動き、
またはそれぞれを緩める動きについて、みていきましょう。


少しいうならば、、、
交感神経系の動きには後天的に記憶した動きのパターン化があり、
そこには運動の緊急性からきた学習や感情により刷り込まれたもの等があります。
身に備えられたナチュラルな機能を覆い隠す「抑圧・抑制」が、ここにあります。

一度、身体が体験した抑圧を後々まで記憶し、
身がその不具合や恐怖や不快さから逃げようとするために本来の動きの機能を捨てるよう制限を加えることを「抑圧」と呼びます。

無意識に受け入れた運動機能の抑制は、その保持しているものが見つけだすことは難しいものと言われています。
自らの対処で抑制をし続けているからです。

そして多くの方々が身体内部に不要なはずの筋膜の癒着、
それも数十年も前に作ったような癒着をそのまま保持し育ててしまうのも、
この抑圧がカギになることがほとんどだと思います。


でも、不思議なんですよ。

本来のナチュラルな人体構造や遺伝的に仕込まれた運動の用法を取り入れて
質の高い動きをなすことで副交感神経のスイッチをいれると。
抑圧の制限、バリヤーということがありますが、
目に見えてなかったが機能していた障壁が幻影。


消えるのです。


ただしあまりに強く発達しすぎた筋膜の癒着は、はっきりいってコラーゲン組織状態が強烈な接着剤で接着されているようなもの。
容易にはそれ以上の副交感神経に気づきをもたらす体験を阻むものです。

だからそういった部分を、私どもの筋膜リリースで癒着をはがしていき、
ナチュラルで首の伸びた美しくバランスが整えられた姿へ向く、
抑圧された姿勢や動きのパターンを脱皮する手伝いを得る選択もあるでしょう。

時は金なり。
というよりも時はかけがえのない命そのものですから。