カラダのなかの左右にわかれた臓腑を直結する機能を秘めたものには、相当の力が宿っていることも、ある!! ^-^

人間の右脳と左脳はそれぞれ別の機能をもつことが知られています。
右脳は、イメージを情報把握して感性豊か。本能的。
左脳は、論理的な思考が得意で計算能力に長けている。理性的。

左右の脳は【 脳梁 】と呼ばれるケーブルで結束され、互いのデータをやり取りできるように仕組まれています。




左右の脳をつなぐケーブル、脳梁.png


イラストで脳梁を観察していただければ、
人により「左右の脳は、太さある脳梁ケーブルでしっかり情報をやり取りしているんだな~。脳梁ってこんなに太いんだ!」と思うでしょう。

私も初めて脳梁のイラストをみたときは、
想像していた脳梁が実際の脳梁の 1/5 ほどの細い線程度でしたから驚きました。
脳梁のサイズや太さを観れば、計り知れないほどの情報が左右の脳の間でやり取りしているか、
またはやり取りできるキャパがあることがわかるでしょう。

実際、強大な電気が脳梁には流れているのです。

どちらか左右の脳の片側が働けばいいというのではなく、
左右の両方がバランスを保ちながら機能している状態を保てるような工夫が施された分業体制が敷かれているのです。






以上は、よく知られたことでしょう。
私も、解剖生理学の本だったと思いますが興味深く読みました。






ここからですが、少しわかりづらいことになります。
ちょっとついていけないという人もいるはずですが、
話し続けさせてください。。。




人体の胸郭には左右に肺が別々にはいっています。
左右に脳があるのと同様にわけられて機能している存在です。
左の肺が心臓がある分だけ小さくなっているという量的な左右の肺の違いはあるものの、
私がいくつか思索するところから勝手に導きだしたことですが、
左右の脳が理性と本能を別個でつかさどって、その結果を脳梁でやり取りすることで行動に落とし込むのと同様に、
左右の肺にもそれぞれの性格の別があるように感じています。

ただ肺は脳のように機能解剖学的な見方で左右差があるというようなレベルで研究されたものではなく、
なんらそこに科学的なメスが入っているわけではないのです。

ただ脳にある脳梁に似た存在が、肺には横隔靭帯に該当するのでしょう。

横隔靭帯当たりには多大な静電気の蓄電のような力を感じ取れるほど強いものをためている人のワークをしたことがあります。
そのワーク中には、いきなりCDがかかって音楽がなりだすし、照明がちかちかする。
そんなことがしょっちゅう起きていました。

施術をしばらく進めていき、肺と横隔靭帯周辺(大腰筋を含み)をもつ胸郭が解ける。
するとそのような奇妙なことは、ぱたりと消えます。

実際は私がそのお客様のみぞおち部分の季肋部に手をかざすと、
電気信号的なチリチリチリチリッといった強い静電気の放電に近いものを感じたものが、
施術でそれが鎮まりだすと、奇妙なことも収まるのです。



シーンとした静寂だけがのこります。


「つぎに何が起こるんだろう?」と、
わくわくどきどきしていた気持ちも消えます。




もともとその施術を受けていた男性はバレエダンサーで、
身体変化のスピードや量も常人ではなかったです。

その方の左肺部分の心臓周囲にあった、本人にも気になっていたつぶれたような個所が理想形の元返しされたとき。

その方の思考のパターンや、全身的な雰囲気が変わりました。

そして季肋部から出っぱなしであった静電気的なチリチリが出なくなった後は、
施術をその後受けてもらっても奇妙なCDからいきなり大音量で音楽が鳴るようなことも一切なくなりました。


気功のほうでの話で聴いたことがあるのですが、
靭帯や腱など白い筋が結束して集まるところは気が良く行きかう部位だから、
そこの気が順調かどうかを精査して感じ取り、もし気づまりや乱れがあれば、そこを集中して治しなさいといいます。

横隔膜関連の解剖をみれば神経やリンパ、その他、ただならないほどの複数にわたる重要機能がそこに集まる部分だとわかります。
そして横隔膜のてっぺんにある横隔靭帯は左右の肺に接触し、
よくその左右の肺同士の情報を(あたかも脳梁でつなぐ左右の脳のように)やりとりしているといいます。
左右の肺の情報をやり取りがスムースであれば季肋部から静電気の漏れはなくなります。

たまたま彼の場合は、腎経の大腰筋が強大で横隔膜を上方へと引き上げる操作力がはんぱではないパワフルさだったため、
横隔膜下の帯電が強かったから周囲の電化製品に影響を与えたのです。

他のお客様にもみぞおち部分の季肋部に手をかざすとチリチリチリチリッがあるときもよく見受けられるのですが、
彼ほど大腰筋がぶっとくなくて横隔膜を上方に引き上げて力強く制御するような操作をしないから、
家電製品に影響を与えられるほどではないのでしょう。


ただ肺が、左右の脳のように、それぞれが別々の本能に特化したり理性に特化するような機能をあたえられているかというと。
情けないことに、そこはここでは言えないほどのもので私の多くのお客様の変化を観察から得たことからパターン認識して、
おそらく左右の肺はこういった別があるのだろうという個性付けが最近なされるようになってきました。

横隔靭帯が左右の肺に接触していて、肺も横隔膜も呼吸器という機能パーツの一役を担うという協働関係があり、
左右の肺の形状や内容量や動き方などの別が大きいため、それぞれの肺が自分勝手な動きを別個にするよりも協調して機能するものとして働きを進化させているような気がします。
左右の肺の情報が横隔靭帯を通してやり取りすることで、左右の肺のネットワークが順調になり機能しやすくなっていく。
中医学では左右に陰陽を結び付けて性格付けする考えを持つこともあり、そちらを学んだことがある方には、
うすうす肺の左右の性格がどういう特徴の別がありそうかを、私同様に思い描かれているかもしれません。
私もいまのところは、そこに落としどころを見つけて着地しているところです。 ^-^



私は合気柔術で横隔靭帯を使う大切さを教えていただいたことがあるのですが、
まさにその部位の使い方を知るかどうか、そして使えるようになる練習をして機能できるようになるかどうかで、
大きく体調の変化も感じました。

で、私の場合は左右の肺情報を横隔靭帯を介して強烈にやり取りする特殊な図形のイメージをしみこませました。
それは立ち方などにもプラスの影響をあたえてくれたようです。



人体には、左脳と右脳のように左右それぞれが分化しているものが脳梁で結ばれているかのような個所が、
肺と横隔靭帯という目立ったところ以外にも、隔膜と名付けられたいくつかが含まれているように感じます。


以下、興味深いことですが。
その隔膜部を無自覚でいると、私の経験上ですが、どうしてもカラダの体表という皮膚の上に気が取られがちになります。
するとカラダの四肢末端に力みが入りこわばるでしょう。
体幹の操作にも悪影響が出やすいと思います。

対して隔膜部を自覚的に操作する訓練が積めている人は、カラダの内部感覚が目覚めてるでしょう。
カラダの前後左右からの中心部分はここ!という位置に意識をフォーカスしやすくなり、
実際にその隔膜部位を操作することで重心を浮かせたり沈めたり、動き出しをつくるなどが体幹から起こりゆとりが生まれます。
四肢末端を緩めても身体は楽に立てるように変わっていきます。






・・・というように、ちょっとしたイメトレのようですが、左右の脳の機能別があるように左右の肺にもそれがあり、
そして左右脳が脳梁でネットワークが組まれているように、左右肺は横隔靭帯でそれがおこなわれ順調なバランスを保った活躍をしていく。
そのような、、、解剖学上、解明されてはいないものですが、
左右にわかれた臓腑を直結して結ぶものに焦点をあわせてみてください。




そこにかなり強力なパワーの源が眠っていると気づく方もおられるかもしれません。
実際にすごいものが眠っていますから。 ^-^