アメリカの医師により書かれた本をみた。
そのなかに慢性疲労症候群と呼ばれる方々のなかに、
鬱症状が起因している割合が多いと記されていた。
慢性疲労症候群、というと「〜症」となるが、
一般的にすっきりと寝起きできなかったり、
すぐに疲れてしまう、または何かする前にけだるく体が重く感じる。
そして動きたくないと訴える方は、密かに多くおられるようだ。
ネットで健康関連の掲示板を観ると、そのような書き込みをよく見つけられる。
ただ疲れているだけで、本人はなんだかやる気がでない。
だから動かないでいると周りから『怠け者扱い』される。
そしてさらに精神衛生上よくない作用を受けてしまう。
大変な苦境に立たされた状態となる。
鬱は、肉体的な過度の疲労のみが原因ではない。
「自分を人が必要としてくれない」
「自分がいないほうがよいのだ」
「人生の意義がわからなくなった」
という思いにより生まれるときが多い。
その思いが深刻であり、深刻に受け止めれば受け止めるほど、
鬱の症状は重くなってくるという。
そのようなときには慢性疲労症候群を、
マインドの面からとらえなおしていくことも、
体のケアと同時進行でおこなうと効果的だとされていた。
たまたま私が読んだ本の著者が、
アメリカで医師資格をもち開業されていると同時に、
インド系アメリカ人でもあるのでアーユルヴェーダに精通している。
アーユルヴェーダでは、その人のこころの傾向を診断し、
投薬やマッサージなどで体を癒していく。
だから「こころ」と「からだ」の両面からのアプローチを、
自然に語ることができていたのだろう。
落ち込んでしまうとき、
落ち込んでしまうこと。
だれしもあると思う。
僕も疲れ果てスランプに入るとひどいものだ。
だがこころに浮かび上がって来る言葉を、
「自分を誰も必要としていない」というようなものから、
別のものを選択するように心がける。
クールになれるわけでもないが、
勇気を奮い立たせてくれる映画や本、音楽に助けを求める。
みなさんも映画の「ロッキー」をみてあのロッキーのテーマ曲がかかったとき、
自然に【陽の気】を与えてくれるような感じがする、かもしれませんよね
落ち込んでも最終的には、
「自分でやりたいことをしないで妥協すれば後悔する。それは嫌だ!」
という思いに突き動かされて前にも増して動きだす。
いつものパターンです。