『水をかく動き』には、伸筋力を育てる力がある

生物はすべて母なる海から生まれ進化した。

そして人は胎児のとき、
進化の過程を通る。

だからか?
手の指を伸ばし指と指の間を閉じる。
そしててのひら内側を少しお椀型のカーブを持たせる。
その状態で腕を伸ばして力強く、
てのひらの内側を手を動かす方向へ向けて、
水をかくようにしてください。
平泳ぎでもクロールでもいい。

すると水もないのにねっとりとした、
あたかも水をかくような力感があるでしょう。

だが少しでも指と指の間を開けて同じ動きをすれば、
明らかに閉じたときの力感とは異なる。
水の抵抗のような感じは消え去る。
(※指の間から水を漏らしてはいけない)

てのひらの内側を動きの進行方向から斜めにしていけば、
その傾きに比例してねっとりとした抵抗感が減少する。
(※水をかくてのひらの表面積を減少させないこと)

水を効率よくかく動きをするとき。
なぜねっとりとした水の抵抗感のようなものを感じるのか?
その正体は上腕三頭筋を触ってみれば判るはず。
(※上腕三頭筋は、力こぶのでる上腕の上腕骨をはさんで反対側の筋肉)
気づかないうちに上腕三頭筋という伸筋が働いている。
上腕二頭筋という屈筋が主体で動けば、
体のバランスを崩して力みが入る。
伸筋が主体で働いてくれればバランスは崩れない。(崩れにくい?)
なおかつパワーが大きい。

空中で水抵抗の感触をイメージしながら水をかく動きは、
自動的に伸筋を働かせてくれる。
水をかく動きを意識することは、
いいエクササイズになると思う。

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