手足の硬化が胴体をゆがませる事もある

背骨や骨盤など体幹の強い緊張や痛みがある。
そのときは手首、肘、肩、足、膝、股関節の問題を
丁寧にケアすると効果は持続します。


四肢は日常的に体幹より酷使されます。
手でキーボードを打ったり鞄を持ち上げたり。
足で立ったり歩いたり走ったり。
器用に動く手足は胴体の一本調子な動き方とは異なります。
肘や膝をスプリングのように曲げ伸ばし、
手首や足首を繊細に使います。
指なんかはその最たるもの。


胴体と比べて運動量が多い。
故に負担も大きいものです。


負担に見合ったダメージが蓄積しやすいのです。
負担は手足自身に蓄積されるだけではありません。
胴体に影響を与えて硬化させたり脊椎をそくわんさせます。
腰痛や背部痛、腹部の硬化や胸部の硬化を生じさせます。
それらの多くのダメージは動きの小さな胴体のみが造り出したものではない。
その多くのウエイトが手足の労働負担から来ています。


ワーク屋さんはそのことを知っております。
体幹の胴体部分に問題を見つけても、
その部分にだけ問題があるとは考えません。


たとえば利き手や利き足の側の筋の使用頻度は高く過労気味。
故に利き手側は筋緊張が大きい。
胴体には手足の疲労影響がそのまま浸透しています。
特に胴体へのジョイント部分、
手は肩や胸、足は臀部と内臓。
それらの影響でしこりを付けやすい部分ですね。


だから手や足をユルユルに緩める事が大切です。
すると胴体が手足の縛りつけから抜け出せます。
優れた胴体力が体感できるようになるわけです。


慢性疾患は小さな手足の関節がずれただけで、
大きな関節の動きを抑止させたり、
筋肉の可動を狭めたりするのです。
これは指一本がずれただけでも起こる事です。


注意しなければなりません。


特に膝裏や肘内側にしこりができているとき。
それだけでも他の関節を道連れにゆがみ出します。
見逃さないでしっかりケアするようにしてくださいね。
ベストは手足の繊細な使い方を習得する事。
それが賢明だと思います。
でも簡単に手足が理想的に使えるようにはなりませんから、
他のセルフケアを先行する必要があるでしょう。
操体法やオイルマッサージなどが安全でよいと思います。