背中を丸めるか反らすか

とあるコミュニティにて。
腰を反らすか丸めるかというお話が出ていました。


私もそちらのお話に加わろうと思ったのですが、
もう数日前の話題かも^-^;。


ですのでこちらに書きます。


腰の使い方は利用用途によって変える必要があります。
太極拳をする場合でも流派ごとに変ります。
それにゴルフやテニスや水泳など各々別々に語られるべきものです。
わけて考える事が好きなもので、
ついつい私は別けて考える事にこだわります。


腰を反らしたり丸めたりすることが、
体幹で力を溜めて瞬間放出するときに必要です。
その視点で分析すれば、
腰を丸めて力を溜めたり反らして丹田部分に瞬間圧縮圧をかける。
予備動作から力発動ポジションに移行するということ。
そしてこの動作は一呼吸ごとに必ず訪れるお決まり。
体が硬くて動きの調子が悪いとうまくこの感覚が感じ取れないだけ。
脊椎は息をすると伸びて吐くと縮む。
体には呼吸システムのお決まりがある。


ニュートラルな腰部のポジションを見いだせているかどうか。
これがわかるとことさらに腰を反らせたり丸めたりする人為は減る。
合理的にそうある理由に沿って自然が決めてくれる場所があるだけ。



ニュートラルな腰部を叶えるためには自分の体を客観的に見つめて、
どのような状態になすべきか。
既に腰部に捻転や凝りやずれなどの癖が入り込んでいるときは、
ニュートラルとは言い難い状態です。
ボディというマシーンが必要なチューニングされていないのに、
正しく機能が発揮されるとは思えません。


まずはニュートラルを体験する事。


そこから判断すると具体的な答えが体でわかるときもあります。


体の設計を解釈する。
そして答えが体感出来る。


ワーク屋さんの営業トークに聞こえますが、
シンプルな考え方のひとつでもあるのでは。


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あと気づいた事。
腰を丸めるという言葉ですが、
少しだけトリックがあります。


実際に腰を丸めていて後ろに出している感覚で本人も動かしているつもり。
ですが素晴らしいトレーニング方法で修練を積んでいる人の背中をみると。
その背部の筋肉の厚みがまったくもって素晴らしい!!
ですから骨が後ろに丸まり出ているのではない。
そこが見間違えやすいのです。


私は素晴らしい修練をなされた方々のワークを幾度も体験しています。
そこから学ぶ事はとても多い。


ある人は肩甲骨の上にある筋肉が5cm盛り上がっていました。
広背筋も6〜8cmの厚みです。
これはしこりではありません。
使える筋肉なんです。
初めて修練を積んだ人の体を見たとき、
『ひえぇ〜』と信じられませんでした。
ですが実力を持つ彼の体は繊細に丁寧にこのような状態に作り上げてきた。
そのパワーある筋肉の特定部位を自在にコントロールできる。
だから底力があるんですよ。
まさに修練のたまものです。


体の前面の感覚で動く方の場合は、
この部分がしこり化していきます。
素晴らしい修練をしている方は、
この部分の筋肉が育ち活きる。
その大きな違いが潜んでいます。


すると修練をこなしている方が、
背中を丸めているといわれても、
それは背面の本来動かすときに充実すべき筋肉に意識が及んでいて、
小さな丸めも大きな丸め感覚となることが多い。


写真で撮影しても筋肉の盛り上がり分が丸めとして写る。


一般の人がこの達者な人の方をそのまま写真通り真似てみる。
すると骨が丸まり過ぎていてそれでは使い物にならない姿勢。
ここで話がかみ合わなくなります。


このような前提条件を認識したうえでお話を聞いてみる。
すると得られるものが増えるように感じます。