関節面の接触具合を大切に大切に

関節のアライメントはとても大切です。


立つ姿勢をするときに、
できるだけ『骨を垂直に立てる』ようにという。


そこにはどのような事が起きているか。


膝関節などを観察をしてみるとわかります。



(膝が安定)
まっすぐに立つときには膝は次のようになる。
膝の接触面が大きいため、
単位面積に働く力は小さくてすむ。

■(←膝骨頭)
■(←膝骨頭)


こちらは見た目も安定しています。



(膝が不安定)
対して膝が垂直ではないときは次のようになる。
膝の接触面が小さくなるため、
互いの圧力を小さな面で受け止めなければならない。


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こちらは見た目がとても不安定です。
関節の接触面が小さいということは、
たとえば膝関節の間にはさまれた半月板というクッションも、
局所的に強圧を受けつづけてしまいます。
それにより半月板が膝後ろへと突出して、
ひかがみの激痛のようなものを生じます。
押されるととても痛かったことに気づく。


ワークを初めて受けるときに、
強い痛みを膝の裏側に感じる。
そのような症状を持つのは無意識にこの不安定な膝を
常日頃から実践しているため。


このスタイルを長期に渡り取りつづければ、
膝周囲にしこりを付けるだけではありません。
足首周りや腰部や首など多くの部位にも必ず負担がかかるのです。

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太極拳やテニスでの構えなどでは膝を緩めて、
わざとこの不安定な状態を作ります。
関節面の接触が少なく不安定だから、
次の動作を執り行うときにスムース。
そのようなメリットが不安定さにあるためです。


この不安定な膝の状態でも楽に長時間キープ出来る方法があります。
修練を積んでそのノウハウを自分の身体にたたき込んでいく。
そうすることで不安定な関節面を補うような筋肉の使い方や、
身体の重みをうまく使ったバランシングが巧みになっていく。
本当にこの基本は入りやすく至りにくいも。^-^;


だからとりあえずはまずは関節の接触面をできるだけ大きくすること。
これができれば接触面を少なくするという技を身につけられるでしょう。



そのために『どのように関節をかみ合わせれば良いか』考慮する。
まずは膝や足首、股関節や仙腸関節、その他の大関節から観察。
それらを実際にかみ合わせることができるようになしてから、
より小さな関節の並びを整えていくといいでしょう。
胸鎖関節のかみ合いなどはとても大切。


それを丁寧に調整していくことで、
身体の芯ともいえる骨が身体を支える力が増していく。
すると腰部の筋肉や肩の筋肉などで身体を支えなくなるため、
腰痛や肩こり、背部痛や太股の前や脛の前の張りなどもない。
関節のずれが恒常的になっていて、
骨がゆがんで積み上げられている。
だからその歪みを筋肉の筋緊張を強いることで補正している。
そのために起こる腰痛や肩こりなどがあるのです。


これが原因で腰痛や肩こりになるときは、
関節面を大きくして安定した状態で身体を支えることを学ぶこと。
その学びがなければ必ずまた同様の腰痛や肩こりが当然出てくる。
整体等に通うことで改善されても一時的だと感じる場合には、
『この繰り返し痛みは機械的ストレスにより生じているのでは』
と疑うべきです。


関節面を大きくすれば身体は柔らかくなり歪みが減少していくのです。
これは腰痛や肩こり等々を手放すためのシンプルなアイデアですよね。


ボディワーカーはこの関節面のかみ合わせを観るのに精通しています。
それはこの関節面を大きくすることが適えば、
驚くほどの他の多くの問題も解決出来るから!
そのことを体験を通して理解しています。


ワークで筋緊張を解いたり筋膜をリリースするのも、
関節面をかみ合わせるのには筋肉を整えざるをえないからそうするのです。


関節面の接触具合を大切に大切に。
そう考えておくといいかもしれません。