関節の内側はほんわりと伸ばした感覚を内在

今日は数年来(?)メール交換をさせていただいていた方が
お見えになられました。


中国の貴州省にて青年海外協力隊員をされておられました。
ちょうど去年の6月7日に初めてのメールをいただきました。
そして青年海外協力隊員の任期を終えて帰国して、
その帰り際に私の所へお寄りいただいたのです。
だから一年越しで始めてお会いできました。
本当に感謝です。


この方は合気道をされている方です。
身体の使い方に関して関心を持たれてかなり勉強なさっています。
そのお蔭で楽しく身体の使い方をお話しをすることができました。

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例えば...
お話しの途中で椅子に座るときには?
という質問をいただきました。


『座骨の突端が座面に突き刺さるように立てて座りましょう』
『座っているときに膝の曲がる角度は90度以下にすること』
『脊椎は立っているときと同様に』
などの説明をいたします。


ですがもうちょっと突っ込んだ話までさせていただきました。


膝関節内側の使うときの感覚です。
通常は関節の内側は縮めて使いますよね。
でも膝の内側が窮屈になったときに、
ある変化が起こるのです。
大腰筋というお腹の中に位置する腰の筋肉。
この筋肉がどうなっているかを感じ取ってください。
大腰筋は緊張して収縮してしまいます。
大腰筋が緊張収縮すると上半身のバランスが前後左右不均衡になります。
大腰筋の力で腰椎をまっすぐ立てることがしづらい様相を呈している状態。
だから関節の内側を縮める意識で使ってはダメ。
関節の内側をほんわりと伸びる感覚を維持しつつという意識が必要です。
このほんわりと伸びる感覚を身につけられたとき、
大腰筋がリラックスして腰が自然に立ってくる。
腰が立てば骨盤も起こしやすくなるのです。



でもいろいろと話を突き詰めて考えてみると汎用性がある。
膝関節も肘関節も股関節も縮めて使うものですよね。
ですが実際は縮まるにしろほわっと伸ばす感覚が内在すると
動きが通常と違ってきます。


合気道なら屈筋を頼り一方向に曲げる力はいただけません。
相手にすぐ読まれる動きが避けられます。
合気道の手の使い方で肘の注意をするならば、
肘の内側が伸びる感じを保ち使うと肩がよく沈み肘がよく下へ。
すると肩関節がよくはまり込み肩が柔軟となります。
肩甲骨も自在に動ける。
自動的に広背筋という最高にパワーの強い筋肉も動きだす。


ダンサーならば関節の動きをするときに、
これで優雅な無重力的な動きができます。
私にはこの優雅な無重力ムーブメントは、
たまらなく素晴らしい質の動きだし、
美的なイメージを膨らませてくれる。


「身体の胴体を伸ばして使うこと」と
「手足の関節の内側を伸ばす感じを内在させて使うこと」。
この両者に密接な相関関係があると感じます。

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あと他いろいろお話しを聞きました。
身体のことではありませんが、
赴任先の医療体制についてとか、
男性は赴任先が大変だと痩せるが、
女性はなぜか太るということなど。


あっと言う間に4時間という時間が過ぎていました。