身体を物理学科学的秩序で把握するといい

甲野善紀著書の『表の体育 裏の体育』を読んでみて。


肥田式強健術
おそらく私の日記をお読みいただいている方には、
この修練方法に熟知なされている方もおられるでしょう
肥田春充ファンである私。
この本が肥田先生について多くの項数を割いていたとは知りませんでした。


肥田先生の活躍の様子を読むとすがすがしい気分になります。
生き方や考え方のヒントを捜し当てることができるようです。


肥田先生の大自然との偉大な美しさを感じ取る感性豊かな様子。
それでいて数学的厳正さと物理学科学的秩序を運動の中に求める姿勢。
この二つを同列で澄んだ目で眺められる人物。
いいですね〜。


こちらの本を読み進めていくと、
面白い一節がありました。


肥田先生54歳のとき。
周囲からは30代とか20代ではと言われたそうです。
お世辞でいうにはあまりにもサバを読み過ぎた発言。
実際に若さが溢れ出ていたのでしょう。


修練の末、
54歳にして今だ体力が衰えることなく、
それどころか進化し続ける。


どのようにして若々しい状態が保たれるのでしょう。。。
そう疑問を持ちませんか?


おそらく肥田先生の心の澄み渡ったあり方と
数学的厳正さと物理学科学的秩序がマッチした見方をしたとき。
そのように安定した平常心を養えたときのご褒美が若さだと思う。


身体は物理学科学的秩序という大自然の法則に従います。
この法則を身体に当てはめて素直に観察してみる。
そうしていくとポイントを押さえた見方ができる。
物理化学の実験をして観察するように見つめるのです。
もちろん生理学・解剖学などの素養があるのは基礎で、
その上にのって観察をするわけです。


そして身体の現状を観察するためには数学的厳正さが必要となるわけです。


かつてワークを受けたお客様で、
『身体が整い若さが蘇る』と喜んでくれたお客様がいました。
私が観ても緊張した雰囲気がなくなりました。
友人や家族から変わってきたと指摘を受けた方がおられます。
とても嬉しそうにお話しいただけたので、
私もついつい嬉しくなります。


身体はひとそれぞれの出発点があります。
ときとして前進がスムースでないことも。
ですが筋膜をリリースするという地道な作業には、
若さを引きだす仕組みが潜んでいると感じる。


極々ワーク経験からそう思います。