骨が通る側は筋力を抜いても支えられる


手足の真ん中に骨が通っているわけではありません。
これは手足を輪切りにしたMRI写真などをみていただければわかるでしょう。
そんなことをしないでもやわらかい手足をしておれば、
それをよ〜く触ってみればわかることです。


手ならば手の甲側全体に、
足ならばすねの前側全体に骨は通っています。


骨は筋肉を立体構造化させる役割をもちます。
骨がなければ筋肉や皮膚や内臓はでろでろっとしたなまこのようなもの。
きっとたこやなまこ以上にぐにゃぐにゃで統合されにくいものですね。
骨が支える機能を特化してもっているのですから、
筋肉はその恩恵に感謝して筋肉で支えようとしないほうがいいんです。


筋肉で体を立体化させようとする努力が加わると、
骨格がもつテンセグリティ体といってよいような
立体構造化システムが崩壊するようにおもいます。


たとえば手の甲側に骨を入れておいてそちら側はすでに骨で筋肉を伸ばし
立体化させていますよね。
つまりこの手の甲側に力をいれて筋収縮させるということは、
骨で腕を立体化させているのを無にする行為となるのです。
そうするとどうなるかといえば『関連した関節がずれる』のです。
ずれた関節は力をだせなくなる。
非力化するんです。


それと同じようなことが足にも胴にも首にもおきているんです。
関心がある方はちょっとこだわって観察してみてくださいね。