施術と動き方の研究は相互に助けあう存在

施術をしていると、
痛みや張りを感じる患部を対処するとき
遠隔部にアプローチしてリリースすることが頻繁にある。


腰痛の問題点を観て、
脛や膝をみたり小指筋あたりをみたり首をみたり。


離れたところから患部との関連している部分を見つけます。


得てして患部に問題があるばかりではなく、
関連している部位に問題があって患部に痛みや張りが生じることもある。
そのような場合には患部をアプローチしても思わしい成績が上がりません。
改善しにくかったり、一時的な改善にとどまり再発を繰り替えしたり。
改善するどころか患部の炎症が強くなってしまうこともあります。


局所に直接アプローチするか遠隔部からアプローチするかを選ぶことが大切。


また遠隔部で変えるという考え方の延長線上で
局所を変えることで全身を変化させることもできるでしょう。
最重要な問題点が発見され対処できればそのようなことも起きるのです。


そして身体を機能的に活かす術を研究している人は、
この遠隔部の治療点の知識があると動きの仕組みを
身体内部を有機的に結びつける組織を
把握することができるようになります。


刺激を遠隔でいれて患部が癒される様子をみれば、
何らかの関連する点が人体の内部で張り巡らされていることに気づくはず。


その張り巡らされた人体の中を通る関連枝は
進化論的にそして発達学的に身体機能を押さえたり、
物理的構造体として把握し解剖学を紐解くなど、
他にもいくつもの要素を投入して多角的に覗けば、
人体マトリックス・イメージが再構築できます。


そんなことをしていると、
今まで施術でどう解けばよいか思い悩んでいた部位へのアプローチが
徐々にみえてきたりします。



施術と動き方の研究は相互に助け合い高めあう存在です。
両者が高めあうことで進化していけるのだろうと思います。



そういうことを心がけている点で
少し他の先生とは違うアプローチができるところもあります。


そういうところをうまく利用できればセールスポイントになるんでしょうね。