仙腸関節関節面について。

一昨日前くらいに、
お客様に仙腸関節関節面の接触面の形状について説明しようとしていた。
その内容が書かれている本には6パターンの仙腸関節関節面の様子を示した
イラストが掲載されている。
そのイラストのイメージは私の頭の中にはあるのですが、
どの本にそれが載っていたのかが思い出せなくて。


紙面の書籍以外にもPDF化したものを合わせれば、
ちょっと驚くほどの資料点数が多くなり、
施術中にささっと取り出せることは無理。


そして先ほどようやくその資料を見つけた。


『関節運動学的アプローチ AKA』という書籍のP55。
こちらの第二版でしたらP53です。
そちらには6パターンの仙腸関節関節面が書かれたイラストがあります。


専門的にそちらを勉強している人でなければ
このような認識はないと思います。


だがここが骨盤調整をする上で鍵になる。


さまざまなパターンが掲載されていて、
L字の接触面だったり、
まっすぐに近い長楕円形接触面だったり。


まっすぐに近い長楕円形接触面をしていれば、
L字より倒れやすさが目立ち支え弱さがある。
関節がぐらつくんでグラつきを軽減させるため
仙骨と腸骨を結ぶ筋肉や靭帯を過緊張にしたまま生活をしてしまうときも。
それでは仙腸関節を緩めてもすぐにまた固まってしまうことを繰り返す。
終わりがない。


仙骨という脊椎ライン>と<腸骨という足の骨としてのライン>がL字で理想的であれば、
しっかりと咬み合って力を伝え合ったり、
繊細に密着度を弱めたり強めたりという使い分けが可能となる。
それが理想ですね。


仙腸関節も適度な可動域を持っていて柔軟な動きを叶えてくれる。
だからバレエや他の武芸や技芸など、
達人といわれるような人達の仙腸関節の関節面はL字でしょう。
仙腸関節の関節面がこのようになっていない人は動きを見れば
質の悪さが目についてしまう。
それは見人が観ればごまかしは効かないものです。


そしてこの仙腸関節の関節面が不具合があれば、
常に脊椎のなかでもとても重要な仙骨を腸骨でいじめているわけでして、
健康に長寿というわけにはいきにくいのではと思います。