自分を見つめる鏡を


正しく骨格が並んでいる人は比較的少ないのかもしれません。


骨格がズレているから、そのズレを補正しようとして、
本来は骨で支えるべきところを筋肉を骨の代わりに緊張させ続けてしまう。
それによってしこりをつくってしまう。


私どもがそのような状況であるところをチェックすると、
興味深いことが見つかることが多いのです。


自身ではちゃんと正しく理想的にと心がけているのです。



ですが本当ならば凝りになっている部位の陰に隠れた
使わねばならない筋肉部分は使っていない。
そのようなところを発見することができることがある。


この場合にはいくら凝りになっている部分を解いても
またすぐ凝りだしてしまうのです。
それは使わねばならない筋肉の存在に気づかずにいて
骨格の位置がズレているため体を骨で支える弱いため。
その弱化した崩れ倒れる部分を支えるための緊急避難的な使い方で、
しかたなくしっかり緩められた筋肉を、
再度しこりのような緊張しまくる粗悪な組織と化かさねばならない。


そのときには本当ならば使わねばならない筋肉部分や
意識しておかねばならない骨格部分を発見しなくては!



ずっと使っていなかった本来使うべき筋肉部分は
長年使われていませんでしたから、
筋肉断面が細くなりパワーがない。
それを使おうとすれば、
すぐ筋肉痛になります。
それに神経も鈍化して
使いにくいことこの上ない。


そこを乗り越えて使うべき筋肉を鍛えること。


そして目的の筋肉が鍛えられてくれば、
骨格を正しい場所へ導き立ててくれる。
そうなれば自信が湧いてくるものです。



そのようなものですから、
施術で解かれるだけでは
またもとに戻ってしまう。
改善が思わしくないことは往々にあるのです。


施術でしこりのような萎縮して伸び縮みができない部位が解かれたとき、
本来使わねばならない筋肉を見つけるのは容易になるでしょう。
そのとき真の問題点を試行錯誤して見つけられるチャンスです。


自身の知識を振り絞り前進していこうとすることで、
足腰の力がつくように、
自分の体をケアするための自力が増していきます。
そうなると日々の生活の中で自分を客観視できる。
そういった鏡に自分の姿を映して穴が開くほど見つめ、
質問をして自らの回答を求めていくことが大切ですね。


どんなささいなことでもよいですから、
自分を見つめ改善をすることの積み重ねをしましょう。


ここを他人任せでは、健康増進の開眼ができかねます。
試行錯誤して脳や体から汗水流した量と質に比例して
足腰が強くなるのですから。
そのような過程がなければ
根無し草のように流される。
そういったもののように考えております。