体温が低いこととは

体温が低いとき。


なかなか筋膜のリリースがしづらいことがあります。
弱めの調整では、何度施術を受けてもすぐ元に戻る。
とてもつらいところでは、
施術が終わって帰り道で、
すでに施術前に感じた痛みがぶり返してしまっている。


そのようなことは珍しくはないのです。


繊細で小さな圧により調整する施術でのアプローチ。
難しい高等技術があってできることですし
繰り返し短期間に詰めて受けることが必要。
その上で自律神経系を快調にさせ低体温からの復活にかけるわけです。


もしも長い期間にわたって、
低体温が続いている方ならば、
施術での回復は時間が掛かる。


そのことは覚悟していただかなければなりません。


私は低体温と低血圧も込みの方には、
長期間かかることでしょうし、
好転反応が起きるときの辛さ・しんどさは、
相当なところですからとまっさきに申します。


好転反応が出尽くしているところまでいけば
ほっと、一息つけて、
あとは自身がこれで大丈夫かなと思えば
施術をそこで卒業しても全く問題ないでしょう。


そこまでは根気と気力も大切です。


強い施術のやり方で、
一時に癒着した筋膜をリリースする量が多くする。
そうやってすぐに戻ってしまうことを乗り越える。


そのようなやり方もありますよね。


ボディワイズでの施術は相当強い。


それは戻りづらいようにするため、
という意図があるのです。


もちろんむやみにしているわけではないので、
熟慮しつつかけていく圧です。安心ください。



場合によりけりですが、
概ね、低体温の方はすぐに筋膜が癒着されやすく
溶けにくくという特徴があります。


筋膜とはゼラチン質のコラーゲンでつくられています。
ゼリーも暖かいとゆるゆるに溶けて柔らかいですよね。
冷たいところで冷やすとカチンコチンになるでしょう。


体温は恒常性維持機能でその人の平熱を創りだします。


36.5度でちょうどいいゆるさの筋膜のゼリーとなる。
ちょうどそこがベストという体温があるのですよね。


それが自律神経系に問題が出ているときに、
体温調整がうまく回らないような事が出る。


そうなると筋膜が解けないどころではなく、
他の問題も出てくるようなのです。




では体温が下がると身体はどうなるのか?


調べてみると、次のようなことが述べられていました。


36.5℃-----健康体。
36℃-------震えにより熱産性を増加させようと体が働く。
35.5℃-----恒常的に続くと自律神経失調症状が出現。
35℃-------ガン細胞が最も増殖する温度。
34℃-------おぼれた人を救出後、生命回復ができるギリギリの体温。
33℃-------冬山で遭難し、幻覚が出てくる体温。


体温調整がうまくいくこと大切さがわかります。




体温調整機能を復活させる取り組みは、
殊の外重要だなと痛感しました。


そういえば体温を上げましょう的な本が、
ちまたに多く出版されていたような気がする。
それも納得です。


『温熱療法』という療法があります。


私は定期的に遠赤外線ドーム型サウナに入って、
身体を温めるようにしているのですが。
それは身体にとって、
凝り固まろうとする体の中のゼラチン質を溶かしてくれます。


定期的に身体を温める習慣を持つことは、
健康維持をする上で大切なのでしょうね。




ただお金がかかっちゃうと大変だから、


たとえば、
絹製手袋で皮膚をこすりつけたり、
アイロン療法のようなものをしたり。
自己責任の原則でいろいろと取り組むといいのではと思います。