施術のことじゃなくて申し訳ございません。
お客様のなかに四国巡礼をなさっておられる方がいます。
私も興味を持って数冊本をざーっとですが読みました。
すると「ご接待」という風習があるとのこと。
四国の地元の方が、
巡礼者に食べ物や少額のお金などを差し出すのがご接待。
そのときに巡礼者は、紙をお礼にお渡しする習わしです。
ただそのような巡礼者からのお礼も貰わずに、
無償の愛情でご接待をする人もおられます。
小さな子供が巡礼者に「これ食べて」と、
小さな手からお菓子をあげたり、
若い高校生くらいの男の子が少額ですがといって大の大人の50歳くらいの巡礼者に500円玉を手渡したり、
というようなエピソードが書かれておりました。
私どものお客様にはおばあさんからアイスを頂いたり。^-^)
きっと一生忘れられない物語になりますよね。
いただいたアイスの味もそうですし、
いただいたときの暖かい交流も。
巡礼者にお布施をすることで、
ご接待をしたものも徳を積むこととなります。
ご接待を受けたとき巡礼者は、
ご接待をしていただいた方々の思いも加わる。
人の思いを背負い満願成就を願い巡礼をする。
一人で歩く道すがらならば、
孤独を感じることもあるでしょう。
それがこのようなご接待があって、
感謝の気持がわきたってくるはず。
優しい心で巡礼者を受け入れる方々。
見ず知らずの方の優しさに触れて感謝を深める巡礼者がいる。
日頃、東京で過ごしていると、
このようなご接待という風習はありません。
見ず知らずの人に、
そこまでやさしくできてません。。。
巡礼者も最初にご接待を受けると最初は戸惑う。
ですが次第に、戸惑いも薄れていくでしょう。
江戸時代やそれ以前のお金もなく巡礼を修行としてしていた方々を、
この地の住まわれる方々が見守り、
そして巡礼成就するように支えた。
もしもご接待をしていただけなければ、
食べ物もなく行き倒れていた方もでた。
そのようなことのなきように、
巡礼者をいたわるマインドがある。
そんな土地柄だから、
訪れることで何か優しさの火を灯されるような、
こころとこころの交流がある。
人に優しくすることで、
心が優しさを深めます。
優しさを受け取る事で、
心が感謝を深めます。
これもまた、
心を豊かに人間性を磨くための行となるのかもしれません。
そのような支えをいただいたおかげもあり、
50日間1100キロの旅となる巡礼をつづけられるのでしょう。