(人には最重要!)5分、四足で静止キープのエクササイズ

昨日の施術中の気づき


「内臓は下垂」するようにできている。
体を立てれば『重力』により起きる自然現象だ。


「内臓の下垂」により、
下方へと圧縮されていく。
そのことで問題が生じます。
膀胱の圧迫、女性ならば内性器の圧迫、消化器(大腸・小腸・胃など)の下垂など。
それらの臓器は、互いに一定の間隔でスペースを与えられていることで、
自分の柔軟性を保っていることができる。


それが内臓の全体の下垂が進むと、
臓器同士が癒着を起こしてしまい、
にっちもさっちも動きが取れずに。


消化器という栄養分の消化吸収、
排泄をするという部分の機能が制限されれば、
腸の内部だけではなく、その周囲まで酸化した粘り気のある状態へ移行します。


外面的には皮膚のしたで起こることで見えない世界での話ですし、
レントゲンやCT撮影でも映らないものですが、
開腹手術などをするときにそのような状態はわかります。


わずか数センチ下の内臓部の患部を切除するのに、
なぜ、数時間も時間が必要なのだろうかと思うが。


たとえば、手術をするときに内臓がところどころ癒着をしていたり、
かなりしっかり癒着していたりする。
それを丁寧に臓器を傷つけないように剥がしていくのが大変な作業。


過去に開腹手術を受けておられて炎症を持つと大網でパッチをして癒着がでたり。。。
または何らかの内臓の炎症や軽い出血などがおきても大網でガチガチに固められる。
それもおおかたは下垂した状態を固定させ続けるような固定になってしまっている。


腹部は多くの癒着している部分を剥がしていくことに多くの時間が取られるもので、
ちょっとやそっとの内臓マッサージをして解けるような方は質がよかったのですね。


慢性的な内臓疾患を持たれる方は、
一様に内臓下垂というものが引き金となり、
多くの問題が生じる場合があるといいます。


内臓を骨盤の方向へと圧縮されるような「立つ」または上半身を立てたままの「座る」という、
2つの様式では常に下垂しようとしていると考えていいだろう。



だったら内臓下垂をさせないようにしたい。


ではどういったスタイルが自然なのだろう?


そう考えてみました。


ひとつのやり方としては、
傾斜板を使い「頭を下にして足を上にして維持」。
またはコウモリのように「逆さにぶら下がる」。
これらは効率的に内臓下垂を逆転させて上に持ち上げてくれることになるだろう。
だが、長時間、このままでいるのはつらい。。。


もうちょっと簡単な方法では、「仰向けに寝る」。
これは普通にしかばねのポーズのように仰向けで寝ているだけだから、
やり方としてはやさしい。


それでも内臓を下垂をさせるきっかけを作らない状態でいることになるはず。


ただ目を向けなければならない。
仰向けで寝ていると体の背面の筋肉群がテンションを上げる必要がなくて、
脊椎の伸張をなされる必要がない。
呼吸も胴体の背面が床に付いたため動きが制限され制限されるだけで。
腹部が上を向くことで内臓が背骨にのしかかる状態だ。
決して空中に浮身をもらえて自由に動けるものではない。



常々感じる私がこだわりたいところは、
人間の骨格は、いまだに四足の動物
そうであったほうが健康を保ちやすい。
そのような側面を読み解けるところも。


そのよな設定で生きてきた歴史が長く、
遺伝子上でもそのような性質を持つ。


牛、馬、猫、犬、ねずみ、などなどは、
両手両足で、胴体を宙に浮かせている。


このスタイル。
比較的、彼らは内臓疾患を被ることが、
あまりないようですね。



四足5分間で、内臓をを背骨から吊り降ろそう!.jpg


この状態では、
内臓を空中に浮かせている。


確か聞き覚えだが、キリンなど立ちながら眠る。
床に寝そべるのが、内臓に負担を賭けることになるらしく、
足を故障してしまうと長くは生きることができなくなると。


内臓を空中に浮かせるような四足状態は、
内臓に負担がかからずにいるスタイルだ。



四足で体を支え続けるのは腕力がなくて難しい。
そのような方の場合は、
自分の肘から手首の長さと同じ台を用意し、
その上に肘を乗せればいいでしょう。


その状態で5分間程度、四足体験を、
日々、キープしてみて欲しいのです。


デジタル時計に5分間アラームにして、
まずは5分間頑張ってみてくださいね。


そうすることで、上記に挙げた内臓下垂を抑制するだけでなく、
鼠径部の詰まりを弛め、
股関節や肩関節のはまりを正常化させ、
背骨の伸長力を取り戻すことになるだろう。
呼吸も楽になる、
首も伸びるし肩こりも改善。
腰痛の軽減も普通に起こる。



四足のやり方は、やってみればわかるが、
ちょっとの関節を向ける工夫や、
左右の両手両足の開きの調整や置く場所や、
背骨をどのようにすれば背中に重いものを乗せてもへっちゃらかなど試しつつ、
練りに練っていただければ徐々にスキルアップしていく。


そしてこの四足の状態で、
骨を正確に置く場所を決めて構造体として完成されれば、
太極拳や気功などで站椿功(たんとうこう)・立禅とよばれる空気椅子の状態で
胆力を作り姿勢を維持するような修練へも、後が続いていくことがわかるはずだ。