Inclined Bed Therapy って、ご存知でしょうか。
こちらのブログ書き込みの後半で、そちらの話をさせていただきますね。
少し聞きなれない言葉をだして申し訳ありません!
中医学で、「固摂(こせつ)作用」と呼ばれる「気」によってもたらされる作用があります。
血・津液・精液などをつなぎ留める働きで、血が脈外にもれないようにしたり、
汗や尿がむやみに漏れ出るを防いだりする。
営気、衛気、脾気、腎気と関係が深い。
そして内臓をあるべき位置に保持するのもこの作用です。
健康は血液の濁りなく、成分量も濃すぎず薄すぎず、そのような血液が全身に循環していることといいます。
血液に力があればといったヒポクラテスの考えもあります。
もちろんもっとほかの力もあってこそと申しますから、より学びたい方は、ぜひネット検索してみてくださいね!
そして私の施術では、血の濁りや成分の状態を制御するものではありません。
血液の循環を妨げ滞りが生じる個所を調整していくという作業をしています。
血液が気を乗せて運ぶものです。
血液の量が足らない部分があると気が足りなくなります。
すると固摂(こせつ)作用といった臓器をあるべき位置に保持できなくなるのです。
脈を診てみれば脈管が、理想の形状を整えられないようなことも固摂作用のあらわれのひとつでしょう。
健康状態が問題を生じて血液の循環が滞る部分が出れば、
脈管も内臓もあるべき状態や位置ではいられなくなります。
するとどういったことが起こるでしょうか。
内臓、消化器や生殖器、泌尿器等は下垂しやすいものです。
重力に逆らえずに、下へと沈下していくわけで、
横隔膜や骨盤隔膜の上下動がしっかりしていなければ、
沈下した臓器は元の位置にまで浮きづらくなるわけですね。
その状態が長期間続くと、
胃下垂、横行結腸の下垂、子宮の下垂等々様々な臓器が沈下していくこととなります。
そして、沈下した先にあった筋肉や臓器、骨(骨膜)、靭帯や腱に癒着しはじめます。
やがては「腹診」で異常を見つけることとなります。
そうなると私の施術でできる範囲内で、
大腰筋や腸骨筋に癒着した部分をそれら筋肉を緩めることでそちらに癒着した内臓部分を緩めたり、
鼠径靭帯や恥骨結合上縁のしこりを緩めて臓器を下垂させ貼り付けたままにする状態から抜け出せるように。
他にもリリース個所はいくつもあります。。。
ただ一生懸命に癒着して下垂状態が留められた部分を緩めたとしても、
元々が胴体内部全体はその臓器の下垂を受け入れて、
その状態を維持しようと収まっています。
そうなるとまた癒着をほどいて下垂した臓器を自由にしても、
理想の位置へと自在に移動して、その場で保持されることがないのです。
そして下垂した臓器を考察してみると。
たとえば10センチも下垂した胃下垂を見れば、
胃の中を通る血管は引き延ばされたストローのように細く長くなっている。
そうなれば胃が上にあげられても固摂作用が働きづらいまま。
引き延ばされて細くなった血管が、すぐに理想の形状に戻るものではないからです。
腹部のリリースをしても、それですぐに継続的な変化が生まれにくいため、
行きつ戻りつといことへ。
もちろん、調整行為を繰り返すことで、状態の向上はするものの、
それは体力的にある程度の余裕がある方が主で、
すでに病状が悪化した状態が進んでおられれば。
そのような期間をお待ちしてくださいという時点で危ういことに陥ります。
お客様の筋膜リリースで、ホットストーンでの体温を上げておこなえば、
以前の当社比としてリリースがスムースかつ深部までいくことになるが。。。
体のなかには恒常性という機能が働きます。
つねにそのままでやっていこうという保守性に頼って、
大きな変化を好まないのです。
視点は違いますが、いままでは体温が36度だったら、その状態で保っていこうとするもの。
いきなり40度になったり、30度を割り込んだりしないようにパイロットがいるわけです。
ただ体が弱って邪気が内臓まで入り込んだ症状がでている方のときには、
その際の恒常性というのは、理想状態から遠いところに設定しています。
だから施術での体内の臓器の癒着というハード面を緩めたとしても、
恒常性があたかも働くように、昨日まであった位置に戻そうとする。
それが体調的にそれほど問題がなければ、理想状態へとするっと収まることが多いのですが。
ただしその理想状態と大きく離れた位置にいれば、その恒常性の力があまりにも強いのです。
そうなると月に一回ほどの施術では、戻る力に追いついていけない。
そこに頭を悩ませていました。
そこで、内臓部分が反重力化して重力による下垂から逃れてくれないか、、、などと、
かなり苦し紛れの調査をしていました。
逆さぶら下がり健康機を使って、頭部を10度ほど下げる傾斜をつけた内臓部のリリース案など、
真剣に考えて部屋でひとり、自分で実験をしたりすることも。
健康な方で緑内障や脳の梗塞の過去がない等の頭部・脳部分に多くの血流が行くことも問題がなければ、
内臓部のリリースは鼠径部や恥骨結合上縁のリリースをすれば、さっと腹部の暖かさや柔らかさがでる。
なかなかよいリリース方法だと思い、奥の手としてメモっておこうと。
ですがこれでリリースの量が稼げたとしても、
健康状態を大きく損傷した方の状態の、
元に戻させてしまう恒常性に逆らうことはできないでしょう。
だったらショウガシップや里芋パスタ、だろうか?
内臓部の酸化した不要な水分が排せつできるため、
臓器のある環境を改善してくれるようになります。
ただそれは手間がかかるから、誰も自宅でなさらないだろう。
(本当に大変な手間がかかるんです。。。)
そんなときに、「反重力」で調べればUFOの推進動力というページが多くありました。
いまはそれどころじゃないと思いつつ調べていたら、
『【最新版】超不都合な科学的真実 ついに反重力の謎が解けた! これが古代人が操る未知のテクノロジー《空中浮揚(反重力)》の正体だ』
という本。
「自分のいま、やりたいこととは遠いな・・・」と思いましたが、手当たり次第に調べてましたので。
こちらの著者のネット上の公開された文をチェックしてましたときに、興味深いものを見つけました。
Business Journalというサイトに、次のような上記の著者のコンテンツががありました
『ベッドの片脚を少し浮かせて寝ると、健康&病気改善に劇的効果?古代エジプト人も実践していた!』
文=水守啓/サイエンスライター
https://biz-journal.jp/2016/11/post_17122.html
ベッドで寝ているならば、
そのベッドの頭側を持ち上げて寝るだけのセラピー。
Inclined Bed Therapy って、なに?
私は逆さづりになるような傾斜かと思ったのですが、
頭から足先までをフラットな状態のまま頭を持ち上げて寝るだけ。
そして「ツタンカーメンのベッド」の形状がそれに似ているという。
(上記のURLの3ページ目に写真があります)
詳細は上記のURLに任せたいと思いますが、
それで体液の流れがうまく循環して、体調が様々よくなるようだ。
えっ、、、たった、これだけのことでいいわけ?!
と思えてしまいました。
ただ Inclined Bed Therapy で英文のホームページや映像を見れば、
単純な思い付きではない。
実証実験的なこともなさっているようです。
私も、まだInclined Bed Therapyに関しては自分で真似てやってみる程度で、
他の私の知人たちのデータをとってわかっているわけではない。
ですが、内臓のバグが整えられていくという文章を英文で見つけたのです!
https://diagramclass.net/discuss-the-digestive-system/inclined-bed-therapy-ibt-rhinclinedbedtherapycom-the-human-digestive-tract-bugs-in-jpg/
Inclined Bed Therapyがうまく私どもにも機能するようでしたら、
明るい希望が見えてくると思います。
どうにか体に負担が比較的かかりづらいやりかたで、
邪気が裏に(内臓に)まで入り込んだものをリリースしてゆるめたならば、
その状態をやさしく日常生活の中で維持できて、元通りに向かっていくと。
しあわせになれることでしょう。
以前の当社比の施術よりも、内臓の状態変化をはかるようなときには、
不測のリスクもあるはずです。
それをゼロにすることはできないと思いますが、
軽減させるよう準備を怠らないことがなければ。
先々を考えて、いま、取り組んでいます。