骨盤傾斜による内臓活躍エリアの差と女性生殖器の関連について

骨盤傾斜比較.jpg


上図は骨盤と腰椎部分をサイドから見たものとなります。


そして骨盤が前傾しているのが左図。
理想的な姿勢をしているのが右図。



骨盤は内臓を支えるためのお皿の役割がある。
つまり骨盤という骨のお皿の上に内臓を置く。
そのエリアを骨盤前傾と理想骨盤とくらべてみよう。


青い変形ボールのようなもので内臓を骨盤でサポートされたエリアを表現しました。


骨盤が前傾しているものは理想骨盤の状態よりも、
ずいぶん小さくなっていますね。



そうなると骨盤前傾をさせた方の場合は、
消化器の働き、または生殖器や泌尿器などは、
小さな活動できるエリアに集めようとする。
そうしている状態は、内臓全体が骨盤内に下垂していく方向へ。


そうなると狭いエリアに汲々と押し込められ、
決して気分のいいものではない。



実際に、過剰な内臓下垂が生じていた場合には、
隣り合う臓器の密着度が高まりすぎているため、
血行が悪くなっていたりしこり化したり。
そうなることで炎症を起こしているため、
不具合も想像がつきやすいはずです。


ならば、、、、。
この腹部内部の青い変形ボールが、
より理想状態に近づけるようにすればいいのでは?


そんな目安を持つこともいいでしょうね。


そうしていくことで、
便秘や下痢の改善がなされたり、
生殖器系の生理痛等の軽減がなされたり。
成果があがることもあります。



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先日、メールで子宮筋腫が大きくなりすぎたので苦しいという内容のものをいただきました。
そのとき整体的な問題点がどのようなものかという質問であった。
私の考えで少し不用意な内容でしたが、見識の多様性を持つ際の参考にしていただければと、
回答をさせていただきました。


たとえば子宮は、もともと赤ちゃんを体内に宿すときに
どちらにでも移動できるように動き回れるようになっている臓器です。
それである程度の動けるものなのですが、
動けるがゆえに押し付けられると真っ先に後屈するような位置へと移動させられてしまう。
その上には大腸や小腸が乗っかりますし、強い圧がかけられれば、その接触点が血行悪化により、
体内にできるしこりが発生するのでしょう。


ここからは子宮筋腫は、医学的になぜ発生するかは明解に説明されていない諸説があるため仮説として、
なんとなくということで読み飛ばしていただければと思います。


子宮は、筋肉の層でできていますから、外骨格筋と似たようなしこりがつくられる臓器ですので、
それが行き過ぎると子宮筋腫のような、不具合がでてくることも起こりえるのかもしれませんね。
また、子宮は後屈して倒れてしまうと膀胱の真上に密着させられつつ、
下垂した小腸や大腸やときとして下垂した胃などにより下方へ圧迫させられますため、
その圧迫が強ければ子宮と膀胱の癒着が始まります。
後屈のリスクがでてきてしまうこともあるようです。
膀胱が小さくなったままにされれば頻尿や尿漏れなどになりやすくなります。


卵管は肩部分辺りから卵巣を一定の位置に釣り上げておくロープがありますため、
子宮が後屈したら卵管が引き伸ばされたビニールのストローのように穴が細くなり、
ときとして左右屈をともないより卵管が引き伸ばされて細くなっている方からの排卵があれば、
なかなか排出ができなくなっている卵管の細くなった状況を押して必死に送り出そうとするので、
そのときに排卵痛が生じることもあります。





実際には、症状としてでておられるときには、
容易に骨盤の前傾を改善させて状態の改善が図れるのは、
生理痛が部分的にということとなるでしょう。


すでに骨格筋と同様に内臓が隣同士の臓器と癒着したり大網を介して癒着するなど、
相当に強い問題が生じているときには、
腰部の反りや、または反りが一見ないようにみえても腰椎椎間板が過剰に萎縮した状態で、
腹腔内の窮屈さが出ているならば、
腰部の深層部のしこりの入り方がかなり強烈なものとして入っています。
それは脊椎を取り巻く縦靭帯や黄色靭帯などの靭帯自体が骨化している。
そのようなレベルまで達しているようなときには、
そこまでをリリースをしていただけるところを見つけるのは難しい。
それは私自身が、日頃、それらに正面向いて膨大な時間をかけて対応し、
ノウハウを蓄積して、どれほど大変なものであるか、わかっているので。



施術者の側からのPRやそちらに傾いたマスコミ情報だけではなく、
信頼あるものの口コミなどで欠かせない情報を補いつつ見つけてほしいと思います。



(ここまでがメール回答の抜粋です)


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ちなみに骨盤が前傾しているものは、
腹部のみぞおち部分は骨盤のお皿の上に乗ってくれてません。


こうなると横隔膜の上下動がうまく起きづらい。
それはこの横隔膜直下にガスがたまりだしたり、
想定外の状態にもなるので。


腹部の視覚化は、
手探りで内臓を触りチェックして情報を集め、
それを元に、できるだけ正確な絵を描きます。


私の場合は、
右脳の中のヴィジョンにて。
3D透視図化してリアルに描いています。



腹部の状態を観るために大切なことがあります。
徹底的に下準備をしておかないと、
腹直筋がかたすぎて腹部の表面程度しか
見て取れない人が多くいるということです。


そのようなときには、それに対応した対処法が必要となります。


私の場合は、腰部や臀部や大腿部などの硬化した部分を緩めることから始めます。
また前胸郭部分の上にある肋骨や胸骨に張り付いた筋肉があれば、それらも解く。
また恥骨結合のずれや鼠径部の異常なコリといえるような硬さがあれば、
そちらも先行して解いていかなければなりません。
そしてへその周囲や大腰筋や腸骨筋のリリースも。
そこまで下ごしらえをして
腹部の状態をチェックする。


そうすると表面の浅いところしかわからない状態から、
相応に深部までチェックとリリースができるようになります。