腱鞘炎かな?

※ 腱鞘炎からの肩甲骨の動きの制限へつながることがあります。



マウスを必死に握り続けて細かい作業をする。
それがもとで腱鞘炎になることがある。


腱鞘炎からは遠く感じるが、
肩甲骨の下の肩甲下筋や棘上筋や棘下筋、菱形筋が不調になる。
そしてそれにも増して大円筋や小円筋までも問題が出ることも。


そうなると案外数ヶ月も、その不調が収まらないこともある。


腱鞘炎は繰り返されやすいものの一つですから、
傾向と対策を自分なりに得ておく必要があります。


舐めてかかると棘上筋の緊張から脳の働きに低下傾向をかもしだしたり、
腕が固まり肺経の経絡線が問題が出て呼吸がしづらくなったりします。
それにも増して、手の関節の可動域が低下していることを知ったら、
なんだか辛い感じがひしひしと感じられる。


また私の場合は、
そのような状況まで追い込まれれば目がとにかく疲れてしまう。
乾燥してしまったり、目の周りの筋肉がゴロゴロと固まるよう。



これは放置したくない状態ですね。



今日、そんな私からみればあきらかに腱鞘炎であろう方をみつけられたのです。


ただ痛みが強く出ているところがやはり気になって仕方がなくなるのが人情で、
背中の肩甲骨の奥辺りが痛いのでお医者様に出かけて検査をなされたとのこと。
検査結果からは、大きな異常が見つからずにほっとするところです。
ただ異常がみつからなくても痛いものは痛い。
痛みがなくなったわけじゃない。


私は、アクティベータを、利用してリリースを試みました。


いつもならばずり圧をかけてリリースをしようとしていたでしょう。
それはそれで効果は絶大ですが、痛みがやはり相当に強く出るので。
この度は、アクティベータに活躍してもらいました。
それによりリリースのときの痛みも減少し、リリース深度も深まり、
腕の状態は上向きました。




すでに腱鞘炎になっているときには、小指の先で軽く触れられただけで激痛がするものです。
すると指等で圧をかけるのは激痛で解かしていくような圧をかけさせていただきづらいのです。
それがアクティベータは一瞬の瞬間圧で、持続圧の場合に痛みが増す恐怖感がわきづらいので。
それでいてエネルギーの投入量が大きい。
かなり使えるなというのが実感ですね。



ちなみに、
お客様の場合、
すでに腱鞘炎部分には強い炎症があるのです。
本人はそこにはあまり気づかずにおられます。
それは最も痛いところに意識が向けられて二番手以降は霞んで見えるという痛感の優先順位判断によります。


実際は最も痛いところとは、確かに痛みが出るほどにがんばっているところですが、
同時に他の二番手以降の痛みの場を特定することでそちらを緩めることこそが大事。
実は一番痛いところはまだまだ痛覚がしっかりしているくらい血流がある場所だが、
すでに血行不良で麻痺が起きているところは歪みが減少してしまって見えないでいる。
得てしてそのような血行不良の箇所が筋肉が萎縮しっぱなしで硬化しているために、
最も痛く感じているところの筋肉部分に負担をかけさせてしまっていることが多い。


この度はそのような盲点に入りこんだものだったのかもしれません。


このたびの腱鞘炎ではないかと思える理由の一つとしては、
お客様が一日だけだったそうですが、
急ぎの仕事で一日中、マウスを握り続けた。
そのときに体を随分ねじれる形でキーボードの置くところも書類のおきがに困ってへんてこな位置に。
それだけでもちょっと呼吸がしづらい歪曲した体の状態ですから、
その上に繊細なミスの許されない仕事をするならば、
緊張感が筋肉を引きつらせる量を増してしまいます。




また、ワンポイントですが。
マウスをクリックする指を、
人差し指を使うと問題が出やすい。
できれば中指と薬指でクリックを。


そのようにしたほうが腱鞘炎にはなりづらいというのは私の経験上得られたものです。