受信の力?


今日は、施術が終わって、てい鍼をつくろう!ということで、
5ミリ銅丸棒を7センチほどに切って、
ひたすら鉄ヤスリで削っている次第です。


まだ荒削りなものですが、、、
T氏から先日いただいた純銀てい鍼とは比べ物にならないほど、
まったく気の出てくる感じがしないので。


実際に手作りをしてみると、大変だなと実感しています。 ^-^



このてい鍼をつかうときには、
使い手の気の器量が良くなければ使いこなせないと思います。
日頃から施術をするときに、
そのような力を最大限養うよう、心がけています。


明らかに外見上、目で見えるところの術もあれば、

まったく外見上、目には見えないところも大事で。


ときとして感じ取る受信の力が生きてくるときに、
てい鍼を使うのも、
施術をするのにも、
役立つようなときがでてくるものです。



そのようなことと関連しているかどうかはわかりませんが、
すこし不思議なこころもちに数日前になりまして。。。




一昨日前、高野山東京別院という高輪台駅から歩いてすぐのお寺に、
知人と一緒にでかけました。


その日は別の地にいこうと考えていたのですが、
なぜか、こちらのお寺にでかけたくなりまして。。。
徒歩で散歩をしつつお参りに向かいました。


午後5時に本堂が閉まるのですが、
20分ほど前に参拝出来ました。


いつもは本堂前の椅子に腰掛けて空海像をひたすら眺め続けるのですが、
その日には祭壇裏側にはじめて足を運びました。
すると真言宗の開祖等の大きな絵が壁に描かれ、
奥は薄暗い洞窟を思わせる迫り来る感じがする多くの位牌に、3体のお骨が置かれていました。


異界にさまようような気持ちです。
綺麗に装飾された布にお骨が入り、
誰もいない場に安置されています。
それは誰もが手の届くような場に。。。
少し無防備過ぎると思いましたが、
この場に祈りにくるものたちには、
不敬な者などいないという確信からでしょう。


目に入った瞬間、ドキッとしたが、
なにかを暗示しているかのような
神妙なものをそこから感じ取って
心から手を合わさせていただきました。


塗香を少し手につけていたのですが、
その高野山塗香の特徴のスパイシーな香り。
これも仏様に送る最良の贈り物となるのでしょう。。。




その夜に帰宅後メールを確認したとき。


詳しくは申し上げられませんが、
お客様のご親類の訃報を知らせていただく連絡が入っておりました。


数日前にお客様の親類の方がご危篤とお伺いし、心配していました。
そのような折で、施術をキャンセルしていただければと思うものの、
複雑な気持ちでありながらも施術をお受けいただくためにきていただきまして。
その際に、ご親類の容体を私に知らせていただけたのです。


とても私が親近感をいだくお客様でして。。。
そのお客様は、たまたまシュンガイトという石を愛好しておられて、
シュンガイト水を作ってご親類の体を拭いてさしあげてくださいと、
数個のシュンガイトのタンブルを差し上げました。。。


とっさに何をどういって差し上げれば良いか。
情けないことに思いついたのが、
そこだったのです。。。



そのことがございまして。
ご親類がご他界なさられた大変なお気持ちのときにもかかわらず、
私へメールをしていただけました。



そういえば、私が、とっさに高野山東京別院で神妙な気持ちでお参りをしたくなった衝動を受けたのは、
このメールをお送りいただいたときとほぼ同じ時間でした。
お客様の親類のご危篤のことを存じあげておりましたから、
それでたまたま高野山参りということもありましょうが。。。



その日は、少し異空間をさまよう感じのする一日でした。