胸骨にある感情的心臓検査経穴って?

最近、胸骨部分(下図を参照:胸前の青く囲った骨部分が胸骨です)を巧みに使おう!
という掛け声をお客様へかけさせていただいています。


^-^


胸骨部分の操作については、
武学入門 武術は身体を脳化する〈新装改訂版〉
など他に多数著述なさっておられる「日野晃 」氏は、
武術愛好家やフォーサイス等のダンサーに関心が深い方々にはおなじみでしょう。



日野氏は、胸骨の巧みな使い方について詳しく著書等で紹介しておられます。
実際に書かれているとおりにまねて身体を裁いてみる。
するとある程度の身体の動きが出来上がっているものならば、
容易に身体的なパフォーマンスが向上してしまうのです。



とても実践的で面白いですよ〜。 ^-^




胸骨部分は身体操作の要のひとつの基準点にもなるほど大事な部分です。
そしてそれは胸郭全体のスムースな動きをつかさどる一端でもあります。


ただこの「胸骨」。


胸骨の骨の形状が各人ずいぶん違って見えるのです。
定型どおりという通例の標準形に収まるものではなく、
実にバラエティに富んでいます。


だから誰でもが等しく胸骨部分の操作をしてみても、
一定の成果や感じ方にはならないという場合もあるのです。



胸郭がうまく動いているかどうかの状態は、
胸骨や胸骨柄、肋骨や肋軟骨、それに胸椎などの骨関係を逐一チェックすることが大事になります。


特にそれは呼吸の呼気と吸気の動きにより十分な胸骨の動きがあるかどうかをみれば、
ある程度の胸郭全体のコンディションの良し悪しの全体が推測できます。


たとえば、胸骨上にある心臓の状態の良し悪しを壇中という経穴部分でみるのですが
それ以外にも呼吸の質も、胸骨柄部位に目をやれば免疫系の状態もみえてきてしまう。


下図の身体的心臓検査経穴と書かれた部分が壇中の経穴部位で、
こちらをある程度、身体を緩めて感覚を鋭敏な状態にして押されたとします。
すると心臓部になんらかの問題もなさそうな方は、
別に痛くもかゆくもなく、骨を触られた程度の感触を持つのみです。
それが心臓部分に難点となるような悪条件かにありそうなときには、
それはもうツーンと厳しい痛みや熱傷の痛さにも似た深いさが感じられます。
それもわずかな指先を壇中に触れるかどうかでも。



だから案外とそのような状態に陥ってしまっているときには、
リリースするのも大変なんです。
リリースされる側もアプローチされる瞬間。


「こんなに激痛があるなんて、この施術者、強圧してるんじゃなかろうか!?」
と思われてしまったり。
肋軟骨部分の間がつぶれすぎて状態が悪すぎるときなどでは、
実際に少しだけ強く押さねばならないときもあります。
ですが基本はなでる程度の軽い10円玉3〜5枚分の重さの圧しかかけません。


だって、ほんとうに激痛がくるところだとしっているので、
それ以上痛いとなると、
無意識に施術者へと攻撃が始まります。。。。


まぁ、少しくらいはぺしっとたたかれてもいいのですが、
本当に「トラウマになる」ほどの痛みの感じ方なのです。



実は・・・・このトラウマになるほどのというところは、
いいえて妙なるところがあります。


下図に描いた部分の剣状突起部分。
この部分あたりを感情的心臓検査経穴として
感情エネルギーのつまりや問題がこちらに集まって、
そのエネルギーの流れが滞られるという経穴ポイントでもあるからです。
それは「病気よ、さようなら」という本に書かれています。


胸骨をチェック.jpg




そういったセンシティブな部分は強圧は避けるというのが常套手段です。


かつてのトラウマを受けたときのシーンが突如として思い出されて、
実にいやな気持ちになりますから。
それはほんの些細な力で押してみても、そのような反応が出てくることもあるんです。。。



なのでその胸骨上のラインは刺激することは避けて、
その周囲の肋軟骨部分の変形した状態を戻すために、
関連する靭帯部分の骨のような硬さに変わっているところにアプローチを持っていくわけです。


赤ちゃんや身体の柔らかく正常な方々は、理想的な胸骨のムーブメントがおきているのですが、
現代で生活をする私たちの多くは、いつしかその生活の中で胸骨の動きを抑制させてしまっている。
それも気づかないうちに。


個人的には胸骨部分がしっかり動いて心臓の血液を送る力や酸素をしっかりとりこむ肺の力があれば、
だいぶ今の私たちが被ってしまっている体調不良部分も削られていくだろうと思っています。


私の施術では、少ししっかりこの胸郭周りを解いていって、
体調の向上をはかるように心がけています。


ただ、、、人によってですが感情的心臓検査経穴ポイントを触るときには、
ひやひやするときがあります。


そのような意味も含めて、胸骨部分はリリースのし甲斐のある部分ですね。






もし胸骨の動きをちょっと研究してみようかなと思ったら、
日野氏の本などから関心を深めていくのもいいかもしれませんね。