体のずれを図るには「定規」をもちいると、いい。

遠赤外線ドーム型サウナの温熱を利用した、
ホットストーンの石の配置や石の種類の選別で筋骨格系のアウトラインの柔軟性はでてきました。

私自身、独自に考えた3つの丹田を軸にしたカラダの内部を手順を組んで意識して積み上げる呼吸をあわせたやり方も功を奏したと思います。


ですが身体的な条件として、
長年かけて培ってきたカラダのゆがみのパターンがたやすく抜けることはありません。
下図の状態にまで十分に対処できているとは言えません。

肩の水平、首の垂直、腕の前巻き込み.jpg


上図の条件によって骨格を眺めれば、
右肩の関節が正常に収まってないんですね。


ただしこの状態。
別に私一人の特別な異常だと言うわけではありません。

右腕を使う頻度や力み具合にもよりますが、
右利きで右腕の筋は屈筋を使い、その裏方として左腕の伸筋を酷使するパターンを持ってしまう。
そういった右手遣いの人たちには、
大なり小なり、このような状態に陥っていることがよく目にされます。

 

この状況下の骨格上のミスアライメント状態をホットストーンの配置等で、
うまく修正できないだろうかと試行錯誤したのですが。
一向にうまくいかないですね。

つまりすでに右肩がうまくはまっていない状態が日常的になって慣れ親しんでいるため、
そこに対して違和感を体自身が感じ取ってくれていない。
どのような状態が骨格的に整えられているものであるか?
そのような疑問がひとつも内側から湧き起らないならば、
脳がそこから別の状態へと体を変化させるようなことは決してしないでしょう。

ゆがみがでた骨格周辺には過剰に使われた一部の筋肉が疲労を蓄積しています。
その疲労蓄積は熱で刺激を受ければほどけていくのですが、
すでに脳内に作られた「ゆがんだカラダのボディマッピング(カラダの地図帳)」は一切の変更を加える手がありませんから。

やがては再度、ゆがんだカラダのボディマッピング通りにゆがむようになります。

カラダの姿勢を決める要素の多くがかつて自分が学習したカラダの使い方により、
ずっとそれをそのまま拘束されつづけて、ゆがんだ体を再度作り上げている理解がある分だけ、
そこへの対抗意識があるからまったく同じ状態にまで戻りはしませんが。

その体をゆがめるのは自分自身のボディマッピングに起因するところが大きいと気づかなければ、
なんど体を解いても、また、元に戻るといったことは起こりやすいようです。

 

とりあえず、そういったときは、
自身の肩の状態がどのようなゆがみを持っているかを『定規を当てて体感する』必要が出てきます。

「定規」をもちいることで、より客観的に自己の肉体を分析しやすくなるわけです。
すでに狂いが生じた体を、それを後生大事に感覚が正しいと信じていたとしたら、、、。
残念ながら、何らかの気血が停滞した者であれば、
カラダの感覚器官は血液の正常な流入量を下回ったり血中酸素量が少なければ、
信じるに足るほどの正確な情報をつたえてくれることはないのです。

そして、そういったところが「患部」にも当たるわけです。
もし感覚器官に障害を感じたときには、
きっぱりとそれ以外のツールも使いましょう。

それは鏡だったり、垂直や水平を図る定規だったり、です。


そして今回私が選んだ定規は、下図のような『プルパ』という手持ちでお世話になっている密教法具でした。
他の棒のようなものは遠赤外線ドーム型サウナに収まらないサイズであったことと、
仰向けに寝た状態で胸の上に置いて、胸や肩の左右の高さの違いがどれほどあるかを実感するときに、
コロコロと転がるようなまでの円柱形では役に立ちません。
それに真鍮という2キロほどの重さでずっしりとした素材でできている。
それもまた体への重さの接触で、自身の状態を察知するときに役立ちます。

それ以上に私自身、この法具をこころから大事なものだと思っていますので。
プルパが私に伝える情報は、素直に受け取ることができるでしょう。


プルパの設置.jpg


この図のように胸にプルパを乗せることで、
確かに右胸が左よりも前後が肥大していることがわかりました。
同時に胸郭部がそれほど呼吸により大きな動きをなしていないという自身のネックにも気づきました。

そしてそれらの修正箇所を皮膚感覚的に体感した後では、
以前にはなかったような、カラダの居心地の悪さを感じます。
むずむずして、カラダをねじったりよじったり、手でつまんだり叩いたりしたくなるのです。

これは実は脳が初めて自分の状態の変位という骨格上のずれやよじれなどをキャッチできたときに起きる、
正解にたどり着こうとするためのあがきなのです。

本来は骨格が機能する状態はこのような感じなはずなのにそうなっていないという認識がえられたときに、
体を変位させる異物感のある邪魔なものがいきなりそこにリアルに感じられてきて、
そこにあるものをどうにかこじんまりとさせようと試み始めるのです。

そのような「修正反応」がではじまれば、それの流れを許す限りそのままさせておきます。
するとやがて修正が不要になるほどにおさまりが感じ始められたときには、
自然に動きは少なくなっていくでしょう。

つまりそれは自分の気づいたカラダのよれたボディマッピングが適度に修正された状態です。


現在、私自身、プルパの設置により左肩の不調部分よりも、
はるかに右肩の肩関節のおさまりが悪くなっている部位に意識の焦点が当てられております。

ひとりでに手をぐるぐる回転させてみたり、
肩を緊張させて持ち上げてから脱力してどさっと落としてみたり。
はたまた右側の脊柱起立筋ごと右肩甲骨をぐるぐる動かしてみたりが止まりません。

ずれがあった今までは、そのずれが当たり前であったから気にも留めなかったのが、
そこが気になり始めるような認識するにいたったときから、
どうもそれをぬぐいたくてしかたがなくなるのです。

ただしこういったことは、
自発的な「現状の公正で正確な気づき」が得られたときにしかこれは継続的に得た修正課題としてまで、
意に残らずにスルーされてしまうものでしょう。
そのようなときは瞬時にいつもの習慣的なずれたままの状態に戻り、落ち着くはずです。
何ら大きな好転する変化変容は受け取ることはないでしょう。

ですが今回の私の反応は、
非常に私にとってかけがえなき重要なプルパを用いて、
それで気づけた右肩の関節がずれていた、右胸郭部の動きの鈍さに気づけたなどの情報です。
そこは十分に大切に仰せに従って、問題を軽減させられるようにしたいと切望しました。

それによって、余計に起きている右肩周辺の修正反応なのでしょう。

これはやがて右肩の肩関節が位置的に正しい方向へ進むにつれてこれは、収まるでしょう。

 


ホットストーンの利用でカラダの芯が柔らかくなって、
外的な刺激を受け付ける感受性が上がったため、
このような体の状態を改善させる修正反応もスムースに起こりやすくなったと感じます。

同時に、その修正反応自体も、一部の部位の修正が他への修正にも連鎖するような、
連動系の修正がなされそうな気がしております。

 

この無意識下の修正反応や反射は、
ホットストーンの熱刺激だけでは
今回の右肩の芯に迫る部位への揺さぶりは起きないような気がします。

「ホットストーン」の骨への熱と置石、敷石。
「カッピング」をしてみたときの筋の張り具合を確認し、水ぶくれができた際の分析をする。
骨格の並びが正しい状態かどうか確認するための「定規」を当てて、ずれを認識して違和感を自覚すること。

これらの3つのことが連携されたことで、
私のカラダに起きた改善は促進されたように思います。

 

今日は熱と定規をもちいた静かなセルフ・リリース方法ですが、
今までのホットストーン等の積み重ねもあって
左肩の芯に入っていた緊縛感やら緊張感などは、
以前の激痛だったときと比べれば8~9割ほどこれで消えました。


左肩甲骨下の肩甲下筋や菱形筋が肋骨部分に癒着した部分は、
これは上部胸椎のゆがみからきていたはずですが、
そこが修正されてきたためか、左肩甲骨関連の違和感はほぼ消失しました。

 

・・・これで、私的に充実した教材が失われたようです。
施術が忙しくなれば、カラダががたがたとなって、
再度、教材がでてくるのは必定ですから、
なんら惜しくはないですが。^-^;


確か先月だったと記憶していますが、
池袋のゆっくりの松本先生にボウエンテクニックを受けに行ったときは、
痛みのピークの時よりかはましになっていたものの、
かなり痛みや違和感を左に感じていたので。
右肩の上がりや前転を指摘していただきました。
そして松本先生より、「鈴木さん、右靴のかかと削れてるね~!」と指摘を受け、
たぶん5年ほど履き続けたミドリ安全の安全靴を捨てまして、
新しいシューズにしました。
そういったアドバイスも、今回の私のカラダの軸の課題によい結果を与えていただけたものと感謝しております。

 

ただしまだ右肩の肩関節の入り具合は、難がありますね。
もともとここが左腕や肩に負担を飛び火させた元凶です。
ここの屈筋群の使い方の癖が修正されないと、
今回の問題が根絶やしされたことにはなりません。

そこを中心に改善法を明日また、トライしてみようと思います。

 

あと3回ほどホットストーン等を活かしたセルフケアをすれば、
どうにか一通りのやり方の経験を積めたような気がいたします。

そこまでくれば、ようやっと。
ブログから次のステップでしょう。