ベン石温熱器による気の促進効果を、私は声を大にして、訴えたいです。 ^-^

昨日のこと。

この日は夜通し終電まで神田や皇居周辺の神社仏閣巡りを予定していたので。
土砂降り手前で稲光する天候の中、太田稲荷神社でベンチに腰掛けて一時間、
ゆっくりと雨宿りです。

そのとき。

 


天空で光る稲光をみていたら、
気血津の「気」は、神経を通る「電気」とは違う。
筋膜内を通じる気は、別の通信だから混同するな。
と、ふと、いわれたような気がしました。


私は一般の方に「気」を説明するときは、わかりやすい説明をしようと考えています。

それでちょっと間違いを含んだ説明をすることがあります。
 神経に電気が通り情報伝わるランケーブルで共有される
 デジタルなイメージで理解を促すことがあります。

わかっている人がこれを聞くと、
「間違いを教えちゃいかん!」というはずです。

 

なぜなら「電気がデジタル的に流れる神経」と「気が流れて情報を流通する経絡」では、
情報伝達の仕組みも違えば役割も違うのです。

 

ではここで、
多様な作用を持つ「気」を理解するため、
中医学で規定する「気」の6つの作用・働きを見ていきましょう。


(1)【栄養(えいよう)作用】、血と協力して五臓六腑等へ栄養を送る

(2)【推動(すいどう)作用】、主に血や津液を身体中に巡らすはたらきです。血や津液を推し進めて動かす気の作用です

(3)【温煦(おんく)作用】、カラダを温める作用です。

(4)【防御(ぼうぎょ)作用】、外邪から体を守る作用です。
   (※ 外邪は、寒邪・暑邪・火邪・湿邪・燥邪・風邪からなる六淫の邪のこと)

(5)【固摂(こせつ)作用】、カラダにとって必要なものをカラダの内側にしっかりキープする作用です。

(6)【気化(きか)作用】、おもに気・血・津液・精の相互に変換させる作用です。

 

体内を流れる「気」に過不足があれば、様々な不具合が生じるのは、これら多様な作用を気が担っているからなのです。

(※気には機能別に『元気(げんき)』、『宗気(そうき)』、『営気(えいき)』、『衛気(えき)』という異なった呼び名があります)

 

お客様のお体の現状を見て、どの気の作用の低下があるか?
【推動作用】であれば肝機能に不調があるだろうなど、読みとけるのです。


ベン石温熱器のベン石と温熱効果を利用することで、
お客様の気血の通りがよくなるようアプローチをしていきます。

そのときにお客様への不調原因の説明を入れようとすることもあります。
「カラダのこの部分が筋膜の癒着が動脈を圧迫して止血されているようですね」

血管の圧迫が血流を停滞させているという現象は、
それはイメージが伝わりやすいため混乱を引き起こさずに、
どうすれば改善できるかという印象まで想起できるでしょう。
しこりで血管を圧迫され続けて止血されているのは、
どう考えたってカラダに悪いだろう。
誰でもが、そう想像しますよね。

 


ですが施術では<動脈の流れの改善のみ>を、対象にしているわけではありません。

中国では「気は、筋膜の中を通る」といいます。
筋膜に癒着があって筋膜組織の流れが複雑化すると、
筋膜内を流通する気の流れが停滞して不具合を起こすようです。

 

そうして気の通る一連の筋膜組織、つまりそれが「経絡」ですが、
その流れが阻害されれば、自律神経系を制御しづらくなるのです。

気と筋膜との関係も、多様な気の作用のひとつに含まれています。


ですがお客様に対し、経絡内の気の流れが滞っているなどと説明はしづらい。
血管が筋膜で圧迫されて止血されているというような、
わかりやすい説明がしづらいのです。
物質的に血は流れていて脈打ちますが、
気は流れていても脈打ちませんから。。。

「この部分の気の流れが停滞している」といわれても、
正直、ピンとくるものではないでしょう。

ゆえに実態を把握しづらく、不調実感が湧かないのです。

 

ですが脈診で気の状態がチェックできるようになると、状況は変わってきます。
脈診をするようになると、
脈状から「気が足りてない」という状態を読み取ることもできます。
「気が過不足ある」とわかれば、対処法に、ひとつ精度が増します。

 

私は皆様に、このようなことをわかっていただければと願って、
脈診関係の解説をブログで重ねてきたと言ってもいいでしょう。

 

ただし手首で観る脈のみでは、
{カラダのどこの気が滞っているか}という<場所の特定>ができません。

だから手首の橈骨動脈を診るときと同様に脈を診れそうな部位をカラダの各部で見つけ、
そこの脈を診ています。


「筋膜の中を気が流通する」という性質から、
気の滞りが筋膜という気が進むための道路の状態にも影響が及びます。
ただ私が独自にチェック法として取り入れるだけで体系化された見方ではありません。
手探りではあるものの、推測する通りの結果がわかることも多くあります。

これで筋膜の状態が正常か異常かを読めるようになると、
「この部分の筋膜のしこりや癒着が、一連の気の流れを妨げているのでは?」
というように思考が働くようになってきます。

(※ 脈診は本当は五臓六腑に関係するような見立て以外のやり方ですから、
   中医学云々ではない見方であることはわかってます。
   ただし脈を診て状態を知ることが慣れてくると、
   体内の内部を把握する力が増していきます。
   その延長線上にある見立て方だと考えてください m__m)

   この見立て方は、筋膜リリースに精通した人の独特な診方かもしれません。
   かつて多数の施術をおこない改善したときの様子が頭に収められています。
   おおよそそのときの情報がなければ筋膜の異常を推理推測すには至らないと思います。)

 

 

筋肉を皮膚の上から触るだけでは、表層筋の情報を理解できるだけ。
その奥の中層や深層の筋肉の硬化度や癒着状態など、わかりづらい。
内部の奥の情報は吸い取れません。

ですが脈で筋膜内部を通過する脈で気のチェックをすれば別ルートの情報源にできます。

 

カラダの特定部位の気の異常を脈でみることで、
そこに関係する筋膜がダメージを負っていることがわかるとすると。

脈がカラダの内部に位置して、その周囲の情報をもたらしてくれる。
するとカラダの奥の情報が脈にも表れており入手しやすくなります。

 

 

そこで現在、私のところで活躍している気の調整に優れた道具とは?


私も自分のブログでさんざん書いてきたので、
もったいぶられてもといわれそうですが。。。
「ベン石温熱器」です

 


ベン石がマッサージ用の素材として古来より用いられてきた理由は、
ベン石の特徴が『気の流れを促進させる力が長けている』からです。

今でも多大な中医学に影響をもたらし続ける黄帝内経にも、
そのようなことが語られているようです。

ですがそれ以上に、私自身が去年、生きた心地がしないほどの、
ひどい体調不良からベン石の力で助けられたのです。
ベン石に対しての信頼性は、絶大なものがあります。

そこから復活できたのはベン石が大きく貢献しています。

体調不良の最初頃は、様々な健康増進のための食品やら、
施術法とか様々を参考にして執り行っても、回復せず。
回復しないどころか、徐々に悪化した傾向でした。

ただ途中からベン石をホットストーン化して使うケアに絞りました。
ベン石と心中覚悟です。
そしてその期待に、ベン石は答えてくれました。

 


細かいことを言うようですが、
気も不足しているところと過剰なところの二種があります。
ベン石で患部をめちゃくちゃにこすればいいというものではなく、
気を補うようにしたり、気を瀉(外に捨てる)するようにしたり、
気の流れを読み場所により適切な対処法を用いるようにしました。
これができるとプロといわれて信頼されるような成果が出せます。


ベン石温熱器を用いるときに、
2本それを持って気を補ったり瀉したりを使い分けることで、
「圧の無駄打ち」というもったいないことを避けております。

ベン石温熱器を2本使った補瀉.png

・固定側ベン石温熱器を、経絡ラインが動きを止めるように適切な量の力で圧し、動かないように固定します。
・動く側ベン石温熱器は、気が足らなくて増していこうというときは固定側の向きにムーブ(※)をかけ、
            気が過剰であれば固定側から遠ざかる向きにムーブ(※)をかけます。

(※ ムーブとはボウエンテクニックセッションで習った、特別な圧のかけかたのことです。
   通常のこすり方よりも筋膜をリリースする成果が高くなります)

こうすることで経絡線の状態が改善し、気の流れが正常化するよう導いていきます。