ベン石温熱器の角型を2本利用した施術法の研究に入ります!!

今日、ついに中国から念願のベン石温熱器-角型が、3本、届きました!!!

待ち焦がれていました!!!!


ベン石温熱器-角型.jpg


予想外の遅れ遅れの事態になり、
お客様には大変なご迷惑をおかけしております。
申し訳ございません。



ベン石温熱器の角型を2本同時に利用したリリース方法を新たに考案していきます!
私の持っている技術と知識を振り絞り「手の内」を駆使して筋膜のとらえを向上させたいと思います。

いままでベン石温熱器の丸型で筋膜を捉えるために、
容易ならざるやり方でどうにかこうにかやってきました。
が、これで丸型での曲芸めいた筋膜リリースをする必要もなくなり、
筋肉のとらえにストレスを感じずにすみます。


これからは丸型と角型のベン石温熱器を、
特性により用途別にうまく使い分けていけるでしょう。





ベン石温熱器以外のホットストーンにつきましては、
「ホットストーンウォーマー」を使って、
まだ完成度は低いものの温度管理も徐々に見えてきました。
どれくらいの加熱時間で、どれほどの石の温度になるのか。

ただしそれぞれのお客様が、どのホットストーンを利用するかで用意する石が違ってきます。
お客様の施術の想定で必要なものを細かく計算して温めていくのですが、
ホットストーンウォーマーにはスペースに限りがあるため、
どの石を優先的に出し入れすべきかを考えて使わないとならないんです。
それも手間がかかりますが、そこ自体、仕事を作るうえで大切なことですね。




施術成果について、
私の感覚を述べさせていただくのも恐縮ですが。

ここ一カ月内のボディワイズの施術は、
去年までの筋膜部へのリリースの深さや緻密さは、倍ほどに増したはずです。
以前には解けなかった部位や深さまでリリースができるようになってきています。


このホットストーンを使った成果は、
私がかつてやっていた道具を、いったん施術現場から手放して使わないという選択をしなければ、
、、、捨てなければ得られないもでした。


大幅な変更に勝算があるかどうかは、当初、一切、わかっていませんでしたが、
今年の中盤で取り組んだ中医学を学んだからといって筋膜が解けるわけでもない。
脈診講座の先生が「鈴木先生はなんで、ここに来てるんだ?」といわれるほど。
お客様の心身の状態を、中医学の四診のやり方を用いて今まで以上に詳細を理解することはできます。
ですが私がお客様の情報を得たら、それですぐ手当てできるかというと、そこには大きな隔たりがあります。

手技として実際に筋膜をリリースして作用させる部分が深まらない限りは、
私が母の体の奥に入った(裏に入った)邪気に影響を及ぼすことはできないのです。
それをさんざん母の施術で今年の初めにやり続けて、
今までの施術のしかたを捨ててゼロから出直すしかない現実を突きつけられていました。

脈診講座の先生が指摘したように、
脈診ができればうまく治せるというような質のものでもないことを私もわかっています。


あてもなく右往左往するばかりで、様々なことを陰で試しつくしましたが、
自分がそれを納得してお客様をお迎えできないと却下の連続でした。

そして少しは使えそうな方向性が見て取れたとき、
途中に施術の体験会的なものをさせていただきました。
お客様は、以前よりもいい感じのところもあったと、
その施術を受けておっしゃっていただけた方もおられましたが、
お客様の施術後の体を私が観れば、自分が迷走していると感じ、
またしばらく試行錯誤の実験の日々へと突入してしまいました。





母の最期の言葉で「人に感謝し、温和にいきなさい」という言葉。
そこから<温度>という要素を施術に和して(=加えて)いくことを決めていました。

 

「患部へ温度を加えること」

それは欠かすことはない必須条件でした。

そして中医学の学習の際に、
ベン石を温めて使うことで体の芯に入り込んだ邪気と対抗することを文献で読み、
ベン石を温めて体に当てて病を治したというお灸の原型としていたことに興味を持ちました。

そこからは、他のいくつか生み出した有力なやり方の候補をすべてバッサリ捨て去りました。
ベン石の癒す力を感謝して使わせていただくことにのみ、やり方を尖らせるよう絞りました。

ベン石の治療は古代中国のお医者さんがやっていたという時代遅れも甚だしいものですし、
「ここにこんなに予算をつぎ込んでいいのか?」と不安になりました。
お金を貯めるのは時間がかかりますが、
なくなるときはすばやく消えてしまう。

私の心中は穏やかなものではありませんでした。

それに施術のやり方を考えるというのは必要なことであっても、
それからは一銭のお金もその時点で生み出すことはありません。
資金力がふんだんに余裕があればいいのですが、
そういうものでもありませんから。
現状のままでは、枯草のように干上がるのは目に見えています。

本当にタイトロープを揺れながら道を求めている感じで、、、。
心臓に悪いです。 ^-^;


いまとなれば、以前の私のやり方を固執せずに手放したことで、
私が納得できる施術法への仕上がりイメージに、ぐっと近づきました。

結果的に、以前の施術法を捨てさせてくれた母に、感謝するしかありません。。。
以前なら、この部位は痛みが強いから解きすぎるのは控えるというところも減り、
サクサクとリリースも進んでくれるようになりました。

{お客様の中で体の体質上の問題が根深い人の場合。
 施術者が解いた筋の凝りが多ければ多いほど、
 リリースされたのちの体の使い方は慎重に。
 そして十分な休養を取られて無理なくしばらくのあいだお過ごしくださるようご注意ください m__m

 以前にもまして、お客様ご自身の身体操作の関心度や実際に理解できているかどうかが、
 リリースの深さ調整とすることとなるよう変わってきたと実感しております。。。}


新たな機材が入ると、
その機材の使い方の吟味や検証に入らないとなりませんので、
これから少し手間暇時間はかかり続けるものの
これからがんばろうという気持ちになれるのが幸いです。



ベン石を利用した施術のやり方をよりよい方向へと改善を積み重ねることで、
これからが真の狙いの奥に入った邪気との勝負ができることとなるものでしょうか。



母の「温和で」という言葉の意向が、先へ進む道を光で照らしてくれていたのでしょう。