書籍紹介:『改訂アーユルヴェーダとマルマ療法 (GAIA BOOKS) 』 マルマ療法の基礎知識は、ベン石温熱器を活かしたセッションでも使える!

私が最近買ったアーユルヴェーダというインド伝統医学関係の書籍紹介になります。


 

改訂アーユルヴェーダとマルマ療法 (GAIA BOOKS) (日本語) 単行本 – 2009/3/20

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<本書の紹介>

マルマとは、アーユルヴェーダ独特の体のエネルギー・ポイントで、
鍼灸療法のツボに似ています。このマルマを操ることで、
プラーナつまり生命エネルギーを、健康、幸福、そして自己変革へと導くことができます。
マルマはヨーガのチャクラとナーディにつながっていて、心身両方のバランスをとるのに用いられます。

マルマ療法は、ヨーガおよびアーユルヴェーダ治療の重要なツールの1つです。
どちらかの体系を十二分に活用したければ、マルマの知識とその扱い方を覚える必要があります。
アーユルヴェーダとマルマ療法』は、欧米人のドクターが加わり、
現代に生きる人々にも、よく解るように著されたマルマ療法の本です。
107の主要マルマの位置、特性、そして用法を明確に示し、マッサージ、アロマ、ハーブ、ヨーガなど、
さまざまな方法でマルマをどう扱えばよいか、詳しく説明しています。

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ここからが私の感想ですが、、、

本書は、施術をする者のみにとどまらず、
本格的なヨガを実践する方、アーユルヴェーダに関心がわいている方、
カラダを詳細に見つめて合理的に把握するツールが欲しい方、
などなどにも役立つ一冊のように思います。

 

アーユルヴェーダについて、辞典的な性質をも兼ねそろえた実用書。
初学者に懇切丁寧にアーユルヴェーダについて解説するものではないため、
もう少し平易に丁寧にアーユルヴェーダについて解説している本を読んでから本書を手にするといいのかもしれませんね。


施術をするときにボウエンテクニックの手技を使い、カラダの情報を隅々までキャッチしていきます。
ボウエンテクニックで主要経絡線上の経穴部分を刺激を加え、そのときにカラダの筋膜の凝り具合を観ています。

皮膚表面の張りがないか?温度は?湿度は?気は?
さらに奥の部分が見えてくるようなら、その部位の軟部組織のコンディションはどうか?
骨と筋膜は、明瞭に分かれているか、癒着しているのか?
そうやって同一経絡上をクリックするかのようなムーブをという刺激を加えながら、
身体内部にある経絡線上の連続した凝りの位置と範囲の特定をしています。
また同時に関節の曲がり具合や関節を動かしづらくするしこりの有無など、
特徴を把握していきます。

私の頭の中で3次元的なお客様の身体状態の絵が描き出します。
その絵を元にして、体内の患部同士の相互に連続した課題に気づきを得て最適な施術を発見するのです。

そういった仕事の場合は、直接お客様が痛みを感じられる患部をアプローチすることはなく、
突拍子もなく遠いところが患部に痛みをだすような問題を強いていることを見抜くことで、
付加価値のあるケアをさせていただいております。


ボウエンテクニックでも、アプローチする部位に関する部位の問題を解説するところもあります。
たとえば、この部位をリリースすると、肩こりにいいとか、腰の部分から下にストッパーをかけるとか。
様々な効果を狙って、お客様のカラダをチェック&リリースしているのです。


ですがじつは気づいたのですが、ボウエンテクニックとマルマ療法のアプローチポイントが、
大部分がかぶっているんですね。
そして上記にて紹介させていただいた本に書かれたマルマ療法では、
解剖学的構造について、これは詳細な解説が付されております。
それにとどまらず、
アーユルヴェーダでその個所が制御する部位を丁寧に解説してくれています。
同時にその部位のダメージがどのような不具合が生じるかを解説してくれます。


つまりボウエンテクニックとマルマ療法の知識を足し算して不足分を補わせることで、
お客様のカラダ内部で、いったいどのようなことが起きているかを知る手掛かりにできるのです。


実際のところ『改訂アーユルヴェーダとマルマ療法 (GAIA BOOKS) (日本語) 単行本 – 2009/3/20 』は覚えることが膨大ですし、
マルマ療法の講習会や映像教材等がないため、
本書の解説のみでは実技に持ち込むには不十分なところがあります。

ただしそこをボウエンテクニックのムーブという手法でマルマ療法のエネルギー・ポイントを刺激すると、
時として意外なほど成果がでることがあることがわかってきました。
そのときマルマ療法でのマルマ部分の詳しい解説が施術成果の理由付けとなり役立っているのです。


またマルマ療法が役に立つのはボウエンテクニックをおこなうときばかりではなく、
ベン石温熱器をマルマ療法が指定したエネルギーポイントのマルマに当てておくことで、
身体の改善成果が生まれています。

経絡のツボに似たイメージですが、マルマはツボのように数ミリほどの点で示されるようなものではなく、
解剖学的に関連する部位からなるため広めのエリアをマルマとして解説なされています。
一般の方にベン石温熱器を使う講習をさせていただいたとき、
ツボを刺激するというのはツボの場所がピンポイント過ぎて探すには難易度が高く感じられます。
なのでツボを刺激ということばはつかわないことにしました。
マルマ・ポイントでは、ツボに比べてとっつきやすい位置の指定がなされているため、
一般の方にはマルマポイントは断然発見しやすいものでしたし、
多くのマルマポイントのなかからいくつか主要かつ講習会参加者のニーズがある部分だけを事前にマルマポイントを抽出して、
8つほどのマルマポイントへのアプローチをするやり方を徹底して覚えてもらいました。

「それがかえってわかりやすかったから自分専用にベン石温熱器を買ったよ」という好印象をいただきました。


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