自身のボウエンテクニックの手技をブラッシュアップさせるための必須プロセスとして、経絡と経穴との関連付けて学びだしています

オーストラリア人のトム・ボウエン氏が創り上げた
東洋医学オステオパシーの技術の融合と感じられるボウエンテクニック。

その施術法の特徴として、ボウエンテクニックを施すときにどの箇所の手技も刺激を与える経穴があるということです。

私がボウエンテクニックを長期にわたりセミナーに通い習ったとき、
経穴のどこを押さえればよいかという点については習いませんでした。
接触アプローチする位置のおおよそを指示されていましたから、
その点に手を置きボウエンテクニック独自のムーブなど刺激法を用いていて、
経穴とその手技の結びつきがあるとは聞いても、
手技でそこがいかされていなかったと思います。

そのような点に同業の施術者より指摘を受けることがあって、
現在はボウエンテクニックと経絡の流れを把握したうえでの経穴を刺激することの修練をしているところです。

経絡や経穴を解説した一般書では、正確な経穴の位置を把握ができるまでは解説しておられないものがほとんどなので、
経穴マップやその他の経穴の各論的解説がなされた専門書を手にして学ぶようにしています。
経穴の位置は経絡学説を解説する専門書を参照すれば正確な位置を把握することが可能です。

すると、いままで習ってきて覚えた正解だと考えていた刺激の位置が、
正直に言えばいい加減だったことに愕然としました。

たとえば、腰の部分に刺激をいれて下半身のストッパーを掛ける手技があります。
それは経穴でいえば膀胱経の経穴になる(気海兪)[奇穴でもある]に刺激をあたえます。
気海兪は、第三第四腰椎棘突起間の外1寸5分に取ります。
実際は腰部が硬すぎた方の場合は腸骨稜を見つけ出すこともままならず椎骨の様子もうかがいづらい。
そうなるケースでは骨度法で骨を場を決める基準と取る気海兪の位置ぎめにはひと手間いります。
そして原穴として経穴人形や経穴図に描かれている位置どおりに気海兪があるわけでもなく、
それが数ミリからセンチ単位でずれた位置に移動している場合も散見されるため、
そうしたことを念頭にして経穴を探索して刺激をいれるには気感を知れるか
ノイロメーターという経穴発見装置で経穴位置を探索し発見する必要があります。
正確に経穴をとらえると、ズーンいった響きやしびれのようなものが感じられるときもありますうね。
しばらく経穴の正確な場に手掌等を当てておけば独特な脈動は内部から起こりだし、
それをもって気の通りの滞りを変化させられたことを知ることができるでしょう。

突き詰めて腰のストッパーをかけるため気海兪の正確な経穴の場をみていこうとすれば、
それだけで数十分は時間が費やされてしまう。
それゆえに私がうけたボウエンテクニックのセミナーではそこまでやると多くの手技用法の伝授ができませんから、
そこはあえて割愛されたということだったのでしょうね。

ただ私が腰へのストッパーを施すとき。
以前の私の場合、気海兪に正確に手が置かれたときもあったのですが、
気海兪を挟んだ位置の上下になる(腎兪)や(大腸兪)を刺激していたこともあったでしょう。
『だいたいこのあたり、、、』という曖昧さを含んだ状態での施術でした。
それでは正確な施術成果のリターンに至りません。

そして正確に気海兪を捉えて刺激を入れた場合、
そのクライアントの以前はこうで今回の状態の変化はこうだった、
という変化の変遷が追えない点がでてまいります。

そのようなことを私自身のボウエンテクニックをするときの追求の徹底がなされていなかったと、
深く反省しています。


あと副次的な気づきとなりますが、
骨盤の背部にある(腰眼)という奇穴ですが、
私が持っている古い版の経穴マップにはざっくりとした絵しかなくて、
わかりづらさがあって。
それが新板のカラー着色された経穴マップでは、
わかりやすさが増したイラストで描かれていたことに気づきました。


新板カラーの経穴マップ

旧版の経穴マップで使い慣れているため、いまから買い替えは考えていないんですが、
新たに経穴マップを購入しようと思う方がいたら、
旧版は安く中古で出てますが新板にしたほうがいいですよ。

また奇穴(腰眼)のボウエンテクニックでの刺激をするときの経穴位置ですが、
私がボウエンテクニックのセミナーで習ったときには、
腰眼という指標がなかったため(だいたいこのあたり?)という曖昧な認識で理解したつもりになり、
正確な位置をわかっていなかった。
そのような反省すべき点がこれほどでてくるか!?と、前に向かって進むしかないという気付きの連続です。



最後になりますが、
海外のボウエンテクニックを学ぶことのできるところでは
経穴とボウエンテクニックの手技を関連付けて教えていただけるところもあります。
Bowen Meridian Medicine – eCourse
https://www.bowencollege.com/product/bowen-meridian-medicine/

私は他のボウエンテクニックと経穴を関連付けた資料を元に調べていっており、
上記の(Bowen Meridian Medicine – eCourse)は受講しておりませんが、
ボウエンテクニックを徹底活用しようという基礎として海外ではこのようなコースが有るのかと知り、
刺激を受けているところです。