「妊娠中に整体等をかかる場合、気を付けたいこと・・・」

「妊娠中に整体等をかかる場合、気を付けたいこと・・・」

安定期まで待てるなら、安定期以降に施術をうけましょう。
危険期では施術は避けておいたほうが無難かもしれません。

また流産等でつらい思いをなさった方は、
やはりそちらに関しての専門性を持った先生を吟味して探されて、
整体的に自身が流産しやすい傾向にあるかどうかを調べることもできます。
一考を。





言いたいのは以上です。 ^-^
以下は、時間がある方が目を通していただければうれしいです。

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まず前提として。
理想は妊娠する前に、仙骨の捻じれ、尾椎の曲がり、腎臓裏手の硬さ、へそ周囲のお血があればその対処、骨盤の前傾、その他など。
婦人科系に関する不安定さをあらわす状態に関して、取り除くようにしておくことが望まれます。
そうすることにより、


妊娠中は施術について、安定期に入るまで忌避事項が非常に多く出てきます。
忌避事項とは、このような施術は厳禁ですという、やってはならないことが、一気に増えるわけです。
仙骨の関係する修正や、頭蓋骨の頚椎第一周囲、任脈に関係するような部位の刺激、その他、
血の流れを大幅に増やす場のスイッチをいれることや、
ホルモンの状態を急激に変えるスイッチをいれることは、母体にとって、そして胎児にも不都合なことがおきるとされ、
いくつもの注意事項があげられているわけです。


すでに施術を幾度かさせていただいており、そのお客様のお体の陰陽や虚実、姿勢のパターン、
生活環境等を把握できているときは、対処の仕方の加減がわかりますから安全を担保しつつ、
できることを最大限にサポートするお手伝いをさせていただくこともあります。
ことばを変えれば、安全にできる範囲のことに対してベストを尽くして、
体調不良化しないように底上げをさせていただくということですね。
そうさせていただき出産なさられたお客様は、10名前後おられます。


ただ安定期前の場合、
今まで施術を受け付けさせていただいていないお客様の状態は、
不用意に施術をさせていただくということは避けたほうがいいと考えています。
私自身、幾例者お客様を観させていただいてわかったことは、
一般的に妊娠時はすべきではないといわれる忌避事項以外にも、
拡張して考慮すべき忌避事項が潜んでいると推測できるからです。

つまり一般的に妊娠中にすべきではないとされる施術法は、
特に気を付けたほうがいいという代表格のものだというだけで、
代表とはいえないが、気を付けなければならないというものは、
施術のテキスト等では省かれているんですね。
そこをおぎなうのが、妊娠前に施術をさせていただいて体調や体質などを理解できていることなのです。
それがわからずお客様へのリスクテイクをさせるべきではないというのは当然だと私は考えています。


より具体的なことを言えば、

すでに体調的に不安定さがある方の場合は、そのような代表格の避けたい施術以外で対処を受けたとしても、
ちょうどよいという塩梅が、非常に繊細に見えていなければ難しいのです。
妊娠時は施術の効きの微差が好転に転じるか悪化に転じるか。
適量の刺激であれば妊娠中は変化が大きく驚くほどの好転することがあるんです。
ただ適量の刺激を半歩でも踏み越えてしまうと、外圧という内的な計算外の影響に耐えられず悪化していきます。
そこのラインを、どう見ていくか。


昔、私は脈をみていくことで情報を得ていなかったので、
そのラインを引けばいいかわからなかったため、
悪化に転じさせることがないよう担保するため
ラインのぎりぎりより手前に落としどころをみつけるようにしていました。

いまもそのライン取りが的確にできるわけではないのです。
それでも今まで見てきたお客様の場合には、
様々な身体についてや生活環境等のデータが私の中にあるので、
そこをも含めて考えてはじき出したラインを見出していきます。
もちろん安全第一の黄色いヘルメットをかぶりっぱなしですが、
どれくらいの刺激ならば受け付けるかという適量ラインの幅が見えてきた分、
効きのよい手技をおこなうことができるわけです。


あとは妊娠中は軽度の圧の施術をすることで、容易に大きな影響がでる体の状態ですから、
「ボウエンテクニック」の軽く皮膚に刺激を通すムーブのやり方での対処を選択するでしょう。
ボウエンテクニックは経絡の状態をつなぎ合わせて自律神経系を整えるというコンセプト。
妊娠中のものにとっても外的に防衛反応を示すような侵入圧がかからないので、
自然な形で自らの回復する力を大きく伸ばしてくれる施術となります。
それが妊娠中の方にとって、施術中も施術後にも負担が少ないでしょう。
といいつつも、いまは、新規のお客様を受け付けておりませんから、
妊娠をなさっている方がおられないため、
ここはもしそのような手技をするならばという、
いまの私のイメージにすぎないのですが。



ただしもし施術をすぐにしなくてもよく、安定期をむかえるまで待てそうな場合。
安定期となれば流産リスクは大幅に低減します。
その後に施術を受け付けさせていただくようにするのが一般的な対応だと思います。





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数度の流産で苦しまれている方の場合。
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妊娠出産に関してエキスパートといえるような臨床例を豊富に持っている先生によりみられた方が、
サポートを受けるお客様自身が安心なさることでしょう。



そこは筋膜リリースを得意としている私はそちらの関係の臨床は積み本を多読しセミナーも受けます。
それは膨大な技術を身に着けて使えるものとするよう修練をしてきた労力をかけてきたものです。
対して、かつてお客様が妊娠をなさって必要に迫られ、睡眠時間を削ってオステオパシーや整体(姿勢均整術系)などの勉強してきましたが
それはお客様が新たに別な施術家を探し出さなければならない部分の負担を低減させていただくということと、
お客様に「ベストは尽くしますが、私では限度があり、それでもよいでしょうか?」と前提を先に話して了承を得てからのことです。

いい加減なことはできません。
そのときに真面目に学んだ知識を書き写した分厚いノートがあって、
お客様ひとりひとりの状態に即して情報を抽出して対策を立てています。
それを読み返すと懐かしいですね。

でも筋膜リリースに関しては「1000もの労力」を惜しみなくかけてきたが、
専門内として妊娠中の方を呼び込もうとしていないものであって、
「1の労力」での対処をしているというにすぎないのです。
現実問題として、そういった割合です。


であれば、妊娠中の方の積極的なサポートをうたっている
「1000もの労力」をそこにつぎ込んでいるという先生方の吟味をなさられたほうがいいでしょう。


私にもできることはあるのですが、
そこで私が前にしゃしゃり出て自身の方向へと誘導するのは避けておくほうがいいと思います。

お客様が目的をかなえるための取るべき選択肢を狭めてはならない。
お客様自身が必要とするものを真剣に考えて求め探すことを促すことが、正解だと思います。
お客様が考慮をなさる機会を妨げないことということもできるでしょう。



つい施術者も、自分を過信して、ちゃちゃっとしゃしゃりでたくなることがあります。
それはそこへの難しさを存分に知らないという時期にしてしまうことなのかもしれません。
そこが妊娠という人の命にかかわることはなおさらでしょう。

そこに対して、最大限のバランス感覚をもっていかなければと思う次第です。



最後に。
アロマテラピーやアロママッサージでも、妊娠中は使ってはならない精油も多数でてきます。
また食に関して、サプリメントに関して、などの差し控えるべきものがでてきます。
なので健康にいいとか、リラックスできるからと、普段の通りに使っていて、
気づかないうちに悪い選択をしていた場合もでてきます。

体質的に安定している人では、普通に普段通り、妊娠中に禁止されるべきアロマをがっちり炊いても、
まったく問題なく出産をむかえています。
そのような方々を多数、存じ上げています。

ですが体質的に流産をしやすい方の場合は、
そのようなリスクを低減するにこしたことはないでしょう。
最近では、ネットで妊娠中の忌避事項等を丁寧に調べれば、
情報を集めることができるでしょう。
すでに産科医にかかっておられれば、
先生にお尋ねするのがベストだと思います。