「ウイルスや細菌」の侵害との攻防に勝て! 内科的な病は、そこを疑うといいらしいぞ!?

一昨年前に中医学の内科疾患の専門書を購入し読みだしたとき。
そちらの本の冒頭に、大切なことが書かれていたのです。


★ 【病】との攻防とは、具体的には「ウイルスや細菌」の侵害との攻防だ ★


というのです。

そう考えれば非常にシンプルに【病】を遠ざける行為とは、
戦略的に悪玉ウイルスや細菌に対し駆け引きをすることだといえるでしょう。


悪玉の細菌やウイルスが体内にゼロとなることはありませんが、
悪玉の細菌やウイルスが宿主の細胞を傷つけて内部に侵入できない環境が作られていることが肝要です。


悪玉の細菌やウイルスは体内の酸化した場にいます。

その理由。

酸化物を細菌やウイルスは食べて増殖するからです。
だから悪玉の細菌やウイルスは食べものがふんだんにある場所があり増殖しやすい環境が用意されると、
文字通りそれらは爆発的増殖します。
細菌が感染したならば6分間で100倍以上に広がってしまうケースも。

細菌増殖イメージ.png

一時間も細菌が増殖しやすい環境下であれば、6分後のイメージの10倍もの量に細菌が増えていき、
免疫細胞との攻防上、非常に厳しい事態となることは想像することはたやすいだろう。

たとえば、細菌とウイルスのうちのウイルス。

現在、コロナウイルスによりウイルスへの印象は強いものと思いますが、
深く侵入を許しすぎれば死に至らしめられるのがウイルス感染です。

そのウイルス感染が与える影響のほんの一部を述べていくと、、、

視床下部では、胃酸の異常、ガス、肩こり
胸腺では、免疫力低下、皮膚湿疹、炎症、アレルギー
脳下垂体では、起きづらく、頻尿、ホルモン症状、副鼻腔異常、めまい、頭痛、背部の痛み、花粉症、背部疲労
では、頚部痛、頭痛、肩の痛み、痰
大腸では、ガス及びかゆみ症
脾臓膵臓では、運動後の体調不良、背部疲労、腸の膨満感
では、すぐ満腹になる、満腹感が得られない、口臭、頚部痛
甲状腺では、午前中の疲労、乾燥肌、精力減退、肥満、動作の鈍重
副腎では、疲労回復が遅い、立位の脚部疲労低血糖症、アレルギー症、皮膚発疹、花粉症
腎臓では、腰部、臀部、膝等の痛み、体液の滞留と発疹
膀胱では、通常より頻尿気味、けだるい感じ
肝臓では、胃の膨張、ホルモン不安定、内分泌腺体液滞留、肩甲骨間痛い
胆のうでは、脂肪非分解、膝痛、浮く大便
心臓では、呼吸困難、胸部痛、些細なことでもがく
小腸では、背部中心に疲労感、階段昇降時の脚部疲労、満腹感による食欲不振

ウイルスの過剰な増殖が起きた体内の場所により、
それぞれの症状が現れてくることがわかるでしょう。
体内でウイルス等の感染がおきづらくなるよう目的的に最適な対処をすることが内科的な健康維持に益することとなります。

的確に体内でウイルス等の増殖が起こらない体の状態を維持することが【養生】の主たる目的です。


体内の障害を受けている場所は、
ウイルス等が増殖できる酸化状態が進行した環境が現れている。
そうなっている場所の特定を中医学では四診等で目の前の患者の身体情報を汲み取り証を立てる弁証論治を記す過程で的確に判断をしていくのです。
そうした事態を透明に見切ったときに得られた食養生は、まさに摂るべき食材を見定め選択できたとき。
きわめて高い成果を受け取ることができるでしょう。

ただそういった丁寧な確認をすることができる技術を持つために少し勉強して。
高度に正確な判断が必須で、それが成果の出せる養生に至る要件なのです。
そういう背景や理由を知ることができたのですが、
そうすることができるまで勉強するには臨床も大事で学べる環境を持つことと、
その上で5年以上は基礎の基礎から日々勉強をして積み上げていかなければならないのか。
そのような途方もないことを感じたのですが、
一部の者はもうちょっと使い勝手のいいやり方を知っていて使いこなしているという例もあって。
いろいろと謎なところがあるわけです。。。


たとえば。
私が先月の急性副鼻腔炎になったとき。
脳下垂体にウイルス感染が起きたことで副鼻腔炎が起きることもあるわけですが、そういった情報を得られたなら、単に副鼻腔部分にだけ改善を促すだけでは、うまく改善を促しきれずに悪化した症状は延々と継続し続けるでしょう。
ウイルス感染を独自のノウハウでチェックする方法がありますので、そちらをフル活用していきます。
すると、、、やはりウイルスに汚染された脳下垂体だということに。。
そうわかれば戦い方ができるようになると、
結局は身体は全体脈管でつながっていますから、体内をウイルスは移動していき、住みやすい場所に定着しています。
ただ症状の現れ方として、確認できるものは上位のもののみで、他の少し弱い症状は出ていてもそこには気づけない。
潜伏している状態なのですが、そういった酸化が進んだ環境の臓器や特定の場を減らす対策を並行しておこなっていき、
体質上の安定をはかることのほうが安全かつ効率のよい状態の底上げとなってきます。
ラスボスになっている病は、案外と目立った症を出さずに隠れて悪影響を出し続ける。
そこに少しでも揺さぶりをかけていけるよう、可能性を広げていくわけです。

独りでできるチェックでは精度も短めになるのですが、肺は当然感染があるのですが、胆のう(肝臓)や胃、膀胱にも。
経絡治療という対策のみとなりましたが、膀胱経をまずは手を付けて数日後にそれが落ち着きだしたら、
次に胆のう・肝臓を徹底したのです。胃は、胃経の経絡刺激をおこなわなかったものの、深い安静をしていたら勝手に改善に向かいました。
(※ セルフワークでしたのでやり方にも制限がるものの、ベン石の温灸効果が優れていて非常に助かりました)
そうして気の滞りを改善して血が酸化した臓器への血流を増やして酸化度を低減させるよう努めていきました(現在も継続中:副鼻腔炎は本当にしつこいなぁ ーー;)。


身体構造を理想上に引き上げることが私の主たる仕事ですから。
内科系の疾患がさほどわかっているわけではないのですが、
数年前に母がすい臓がんで他界したことをきっかけに中医学の内科の専門書を目を通してもわかるものではないが手に入れたりして。
そこから関心を持ち続けてはいたので。
今回の自身の副鼻腔炎の対応の結果は誰かに迷惑をかけることなく自身の身体でその実験をすることができた貴重な体験でした。
自然治癒力のおかげか、何らかの自身のアプローチが功を奏したのかはわかりませんが、
日に日に副鼻腔炎の状態はよくなり続けて、慢性化した副鼻腔炎にならないように収まってくれそうでしちゃうの?!



ではでは。
どうして体内が酸化した環境となってしまうのでしょうか?

健康状態が良好なときの体液のpH値は、
アルカリ性をしめします。
そのような状態で、体内のほとんどが維持でき免疫力を正常に発揮できていればいいわけです。


それは、たとえるなら美しい湧水が源流の小川がよどみなく流れ、
そこにはコケも適量しか生えることもなくきれいなままが保たれます。
これが理想形ですね。
こんな自然界の姿に重なります。
血管やリンパ管内を流れる液が弱アルカリ性で維持できていることは、大切な要件です。


(2)
ただそれが小川も湧水が出てくるところに濁りがでてきては、
下流に至るすべては濁りだしていくでしょう。
人体では酸化を助長する食品の摂取からも起こりますよね。


(3)
他には美しい湧水の源流をもった小川でも、
せき止められてダムを作られてしまえば、
澄んだ水もそのままではいられません。
流木等のごみの沈殿により徐々に汚れて、
ダムの底にはヘドロが溜まりだすのです。
こちらが出てしまえば下流はどぶ川です。

たとえば、わかりやすいところでは、
お客様の左右の手の脈をみるときに、
左側の脈が弱い方が多数おられます。
皮膚の外の世界をみていれば気づかないわけですが、
脈管を常態化していつづける凝りなどで圧迫されているわけです。
そうなれば内部は老廃物が蓄積しやすく栄養もとりづらい環境となり酸化度が高まっている。
それは自然界でダムがつくられた状態と同じことです。

悪玉の細菌やウイルスは自身の増殖をはかるには、
そうしたほどよくヘドロの貯まりがあって食うに困らず、
勢いを失った脈管等の内部の流れが滞った状態が好みでウイルス等の汚染が量の軽重はあるものの少なからず進んでいる。

骨格のゆがみからも脈管の通りが圧迫されて滞りを作り、
そこからくる不利益を軽減させるというのが筋骨格上の構造的弱化を改善させるような、、、
私どものようなボディワークのアプローチなのです。

中医学に関心を持って学ぶ以前は、運動機能の優れた状態を向上させるといった視点での見方がメインでした。
そのような運動機能向上の視点を伸ばしつつも、いまは個人的に体内の内部的なウイルスや細菌との攻防している様子に関心を持っています。



ここ数か月のお通い続けていただいているお客様に対し、
「だいぶ体質的に安定したようですよ」というときがあります。
それは過去のそちらのお客様の状態をしっかり把握しておりますから、
そのときと現在の状態を比較していて。

たとえば左右の手の脈の状態の開きが減って、左手の虚証と言えるような状態が活発に動く脈に変わった状態をみています。
それに皮膚や筋肉を触れて芯からの温かさの発熱様や張りや乾燥か湿性の強弱、そしてちりちりした気の漏れをみて、
腹部に溜まった汚水となったものや気体をみて。。。見てとる情報は他にも多数あり、
それらがどう移り変わっているかをモニターさせていただいてます。

的確に目の前から得た情報を複数の視点で集めて総合して体内の透視図を見て、
施術のときの次の一手次の一手を具体的に繰り出すのですが、
ウイルスや細菌といった微生物たちとも私の意識下では語りあっているのです。
そうする視点が加えられたときに、人体内部での液の滞りの結果がどうなるか目に見えだしてきました。
それらが氾濫しすぎないように、体内では酸化した液や組織をパッケージ、囲い込みます。
それを強引にこじ開けて一気に排泄させたら、ヘドロが小川の全体を覆いつくして善玉のような魚や生物を死滅させる死の状態を生み出します。
お客様の中には、一気に体内の状態を書き換える能力がないんじゃないのと見下される方もいて、
こういった説明を概説でするものの、なかなかそれが自身の体内で生じていることだとピンとこないためわかってくれなくて。
困るようなこともあるんです。 --;
難しいところですよね、、、。

どれくらいの量の体内の蓄積し続けている老廃物を脈管等に流れるように乗せるかなどは、
昔は内部の診る力が弱く、想像がつかずにおっかなびっくりであったのです。
ただ昔の私の技量では、行き過ぎたほどの蓄積した酸化老廃物を排泄ルートに一気に載せるような操作ができるわけはないと、
今になってわかります。
未熟さゆえに、変ないらぬ心配をして緊張を煽ってしまっていたものです。
いまはそこの上限のリミットもこれくらいであればいいはずだと感じることも少しはできる感じになりました。
それにより、ここが今日の施術の辞め時だとわかるようになってきたのです。


ただ、皮膚の下にウイルスや細菌の感染しやすい状態だっていわれては、私だってゾッとしますから。
そのような言葉が私の口から出てくることはありません。
残念ながら自身の学びのレベルからは人様にそれを告げる精度は不十分だという点もあります。
中医学が使えるようになるには教えてくれる先生あるもとで臨床を最低でも5年はやっていかなければ、
自信などもてるわけがないとわかっていますから。。。
(※脈診講座で、そういったことを良く学ばせていただきまして納得しています)
そうわかってからも、少しずつ中医学の本を目を通し続けてきて、対応する力を養成してきたのですが。
ボディワーカーがなすべき直接的な仕事、人体の構造と機能は構造上の乱れにより弱さが生じたところであり、
そこを丁寧に改善するのが私に期待されたいい仕事だと考えています。

ですが私自身がしんどすぎた急性副鼻腔炎になったときには、自分のことで精度云々といってもいられないし、
日頃の施術でお客様の様子をみてきた見立て方で自分自身の情報をキャッチして対応したら、
まぁまぁの結果がでてくれてホッとしています。
中医学の技量の足らないところを、他の力をかき集めて補完したうえで結果を出すのが私のやり方です。
それで、どうにかできる範囲に自分の状態が収まっていたことはほんとうに幸運でした。




そうしていくためのスキルをいままで磨いてきたわけですし、そこに一番の誇りを持っていますから。

できるなら、そこに対していい仕事してるよねって評価していただいたら、それにまさるうれしい言葉はありません。

ただお客様は「え~、でもまだ、首のここ、不調だけどね」ということもあるんです。
まぁ、、、そういったことがなければ、施術を受けに足を運ぶこともないんですよね。 ^-^;