私自身のことで恐縮です。急性副鼻腔炎はめざましく落ち着きへ。そこで最終段階にボウエンテクニックのとある手技を応用し成果を高めてます!

基本、芯に冷えがでて気血津液の代謝不足が今回の副鼻腔炎の元凶です。

それは脈をみることで読み取れるのですね。

この情報をもとに、体の芯に冷えをつくる【停滞箇所】を丁寧に、順番を決めて除去していくわけです。
体のなかのコリは表層から中層、深層と、
たまねぎの皮のように多層化しております。

それらはまずは表層にコリが起こります。
それが癒やされずに放置されたり、さらに上乗せされるようなコリを生じさせれば体の中層部へとコリが侵入して行きます。
この程度のときは、まだ太陽病といわれるような体内には虚実の実の状態があるため、
改善するためのアプローチを適切におこなうと成果は即座に現れてくるのです。

ですが中層へとコリが沈み、それを押してさらにコリを重ねてしまえば、
骨近くにある部位の筋・腱・靭帯が固まり出すのです。
この状態では体内は虚実の虚といわれる冷えが進んでいます。
それは骨近くに通る動脈管を圧迫して血流悪化が起きている状態であり、
それを気づかずに長期間耐えさせていれば、
栄養となる血液が十分に受け取れなくなり兵糧攻めを受けて内部の細胞や組織が弱化して行きます。
同時に排泄すべきゴミがその場に放置されだしたもので、
それは体内のpHを酸性という悪玉菌やウイルスが好む状態を作り出してしまうのです。



日頃、私が施術でお客様にしている施術の応用で、そのような気血の流れを滞らせる状態を取り除いていきました。
そのうち体内のpHが弱アルカリ性へと変われば、必ず免疫の不利益が解消されるという変化は、
施術でお客様の内部で起きている状態から幾度となく診続けてきた事実ですから疑う余地はありません。

なので体内に蓄積した毒素と言える酸化物質を排泄するよう食事や発汗などでみて、
同時進行で深層筋へと沈み侵入したコリを緩める操作をしていきました。


いつも風邪ぐらいなら、動きながら治る自信はありますが、副鼻腔炎は正直にいって非常に怖かったので。
【真剣に気合を入れて休む】ことに時間を使い続けて行ったのです。
するといつも以上にしっかり休むことに時間を使い続け体の深部のコリまでゆるゆるに変わリました。


ただそれだけでは、いまいち、副鼻腔炎がおさまっていく気配は感じられません。
もちろん、状態は日に日によくはなるものの、施術をすると体が疲れが出て、
それでまた副鼻腔炎が悪化するという状態を繰り返していたのです。


そうであってもべんせきをうまく使いだして、
状況は徐々にというより急速に快方へと向かいました。

くわしいアプローチ方法は割愛させていただきますが、
いちぶ、おもしろい、最終的にクロージングのセッションとしてためしてよかったやり方をお伝えします。


準備段階として、1時間弱。
仰向けに寝て、床と背中の間に、高価なべんせきのプレートを12枚、ホットストーンとなるようホットアンポを用いて持続加熱できるようにセッティングして、背中の起立筋沿いにある兪穴へ向けて、
まんべんなくエネルギーを注入していきます。
経絡上、気の足りなくなった経絡があれば、対応する兪穴から気が補充できるという特別な益する経穴です。

それをしつつ、前頭部にある副鼻腔炎を改善させるための経穴を、べんせき温熱器のスティックを2本を同時に使い刺激を加えていきます。


経穴刺激.png

べんせき.png


そのときのやり方ですが。
ボウエンテクニックで前頭部上方を刺激するときに【スパイダー】と呼ばれるアプローチがあります。
たとえば、指を二本、経穴上に置きます。
一方の指を持ち上げて他の経穴へと移動させ、もう一方の指先は必ず触れ続けています。
つまり二本の指が同時に離れてしまうことのないように、経穴の上を渡りめぐるという方式です。

このアプローチは、受けてみるとわかりますが、誰でもが気持ちよく寝落ちするほどのくつろげる手技です。
直感でこれを模して副鼻腔炎改善を促す特別な経穴に順繰りに刺激を加えてみると、
あきらかに左側鼻からでていたものの量は減少して行ったのです。

ボウエンテクニックのプラクティショナーの方たちなら、
『なるほど、おもしろいこと考えたね』といってくれるような内輪ネタで恐縮ですが。

たまたま私にだけ効果がでただけなのかもしれませんが、
精神を安定させて治療脈がでやすくなるリズムで刺激を加えるスパイダー・アプローチの手指のさばきは、
急性の副鼻腔炎の状態が立ち直ってきたときのクロージングとして想像以上にいい成果を実感させられた。

問題があるとすれば、このセッション中は、べんせき温熱器のスティックを握りしめながら途中で必ず寝落ちしてしまう。
最後まで通せた試しがないということでしょうか。
このスパイダーは、やっぱり誰か他の人にやってもらえれば幸せを感じられる最有力候補だと言えるのかもしれませんね。