書籍紹介【マイクロバイオームの世界】 帝王切開後の我が子のお腹の腸内細菌にエサをあげよう

皆様は、お花見、でかけましたか?


個人的なことですが、昨日、散歩圏内の洗足池という桜の名所にお花見へ。

いまはコロナ禍だからビニールシートを敷いてはダメとかお酒は禁止とか、長居するべからず。
そのようなお達し書きが掲示されて、静かに満開の桜を堪能することとなりました。

コロナ禍となる前は、広い公園の敷地内に立派な桜が咲き誇っており、
その下には無数のビニールシートが敷かれてお花見を楽しむ人々がいました。

その様子はたいそうにぎやかで活気があり、
屋台がそこかしこに乱立したお祭りでした。
そのときが夢のようです。。。

はやく疫病のわざわいが去ってほしいですよね。


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話が変わりまして腸内のことについて、
「へぇ~、そのようなご両親がほんとうにいるんだ!」と感心したことを紹介させていただきます。

以下の本を読まれた方から教えていただきました。


腸内、特に小腸内で7割ほどの免疫物質がつくられます。
そこには腸内フローラといわれる腸の中に存在する細菌全体が、その免疫物質の生成に関係しています。

免疫物質の生成や消化吸収にも関係して宿主の人間と共生関係のある腸内細菌。

その腸内細菌は、胎児として母胎内に育つときにはいませんでした。
それが胎児は出産のときに産道を骨盤の骨で頭部が締め付けられながら出てきます。
その産道を通るときの出産時に胎児が母体から代々受け継いできた腸内細菌を受け入れます。
受け継ぐといってもいいのでしょう。

赤ちゃんの腸内には、母から受け継いだ腸内細菌の種が根付くことで消化吸収・免疫物質の生成ができるようになります。

もし帝王切開で赤ちゃんが産道を通ることなく腸内細菌を母体から受け継がなかった場合はどうなるのか。
私も、そうなったらどうなるかと疑問を持ったことがありました。

栄養学に関心を持って研究をしている知人の方から、そのことについての解答をいただきました。
Eさん、ありがとうございます!


以下 Eさんからもらったメールの該当部分の抜粋です。

>外国の研究者夫妻の書いた本で、奥さんが出産時に帝王切開しなくてはならなくて、
>そうなると赤ちゃんに母親の腸内細菌が受け渡せないのだけど、
>夫妻はそのことが出産時から分かっていたから食事で腸内細菌を育てるようにしたと。

>果物とか穀類とか食物繊維が多いものを食べさせたり、
>子どもが食べたくなるように、お腹の中に住んでいるペットの腸内細菌に餌をあげようね、と説明したり。




私どもは、免疫物質の生成や消化吸収に益するための共生関係をもつ腸内細菌たちを犠牲にする抗生物質を数日間服用することがあります。
病状が重大であれば抗生物質を服用が長期にわたり、ほとんどの腸内細菌が完全に消えることもあります。
そのような状態ににおちいったときに、自身の腸内フローラという腸内にある腸内細菌のお花畑を、再構築する必要があるのです。
上述の外国の研究者夫妻が我が子になさったように
「お腹の中に住んでいるペットの腸内細菌に餌をあげようね」とプレゼントをするといいと感じました。

腸内細菌は、免疫物質の生成や消化吸収以外にも、
美肌や疲労回復、心(精神)の安定にまでかかわってまいります。

だから腸内細菌が抗生物質を服用して除去された後には、
改めて腸内細菌をそこに住まわせるようもってきて、
エサをあげて育てようとするのは積極的にしていきたいですよね。

腸内細菌にエサをあげる最良の方法を効果が保証していただけるまでの研究を、国や大学機関でしていただいて。
詳細で明確な対策法を抗生物質を服用している方への処方箋の裏に書いておいてほしいと感じます。


私も「マイクロバイオームの世界」の本を図書館から借りられたので、これから読み込もうと考えてます。
個人的に、今まで自分で考えてきた腸内細菌にエサをあげてきた内容の正誤がこちらにあるのだろうかと、
かなり楽しみです。