歯への感覚投入は複雑作用が高くて、ハードル高めです


私が若い頃、
ホセ・シルバ氏開発(シルバマインドコントロール)の講座を受講しました。

ちょっと変わった講座で、
イメージをリアルに思い描くレッスンでは葉っぱを一枚持ってきて、
手の中にある葉の内部に入り込んで観察するようなイメージワークがありました。
脳波でいう通常生活を送るベータ波でそれをおこなえば、(思考)が働きます。
かつて教わった葉の細胞壁や葉脈や色などを基調にして発想した結果が現れます。
思考は観察をリアルにおこなうためのきっかけになるため役立ちます。
ですが思考モードでいつづけるならば、自身の左脳上のデータベース内の記憶を読み取るだけに留まります。

それだけでは、つまらないでしょう。

だから先行して(α波の脳波を条件反射的にだせるテクニック)を教えられており、
思考モードの車輪を走らせつつ、
右脳が持つ臨場感たっぷりな直感に優れたモードも同時に走行させるようにする。

思考モードと直感モードの両輪のちからを駆動させると、
現状から遊離して支離滅裂になることのない臨場感あふれる匂いや温度などの質感を得たイメージが起こります。
葉の内部を空間としてヴィジュアル化することも大事ですが、
臨場感があふれた体験が伴うレベルまで引き上げることが大事。
そうした臨場感を得た体験には、
不思議なほど眼の前の葉の実態に沿った情報があふれてくるといいます。

講中にはそこを実証するような検証はせずに、
そういうものだといわれました。
なのでそういうものかな、、、という薄さで受け止めていました。

ある意味、実生活にこのスキルを活かせば、
最近流行りの(引き寄せの法則)に近しい体験をしやすくなるということだったと思います。

 

ですが私が施術をするようになってからが、このときの学びが役立ちました。
思考モードと直感モードの両輪をメビウスの輪に近しいひとつのつながりにしたとき、
施術後の成果が引き上げられるようです。

思考モードでは多くの有用かつうそのないデータの蓄えと検索を高速でおこないます。
直感モードでは服や皮膚の内部の状態を把握しようと触手を伸ばしていきます。
直感モードでえたものも、しょせん、多くの情報を集めた集積の上叩き出されたものだといわれるかもしれません。
多分に、そのようなこともあるように感じます。
ですがそれだけではなくて、より野生や本能に根ざした本質を嗅ぎ分けるような匂いとして、
思考モードや思考モードの延長線を超えたところを嗅ぎ分けるときがでてきます。
それは特別な集中状態に感覚を投入できたときだけあらわれるものですから、
各人ごとに嗅ぎ分ける匂い方は変わるものでしょう。

そうした匂いを嗅ぎ取るプロになると、
頭打ちを前提として作られた教科書の常識を逸脱した成果がみえるようになります。

そうした不可解なモードに入っているときは、
右脳モードが一定量活性すると自我が終焉しはじめてくる。
そうなると施術者自身が思考をベースに上乗せ分を足した成果をだせたとしても、
自分がその手技をしてるのは確かで細心の注意をしつつしているにもかかわらず、
施術結果を最後に身体をチェックするときこうした落とし所に収まったのかと。
なるほど。。。
と他人行儀に感じ入るときがあります。

そうした場合には、自分にとって非常にいい施術ができたとよろこびが膨れ上がる。
内心、うれしくてしかたがないわけです。

教科書の知識で対処できるときならば、こうはいきません。
教科書知識のエビデンス対応できれば、直感モードによる成果の上乗せがないぶん、
施術後の疲労は単純な肉体疲労に留まります。
何度も繰り返しおこなわれてきた手技であれば、
条件反射で私の身体の各所が自動で動くようになっているので。
その対処で済むときは、施術終わりに疲労も残りません。


不思議なことに、私が直感モードをフルに使い感覚投入をした施術のほうが、
後々の変化の定着がスムースなようにお客様の身体から見受けられます。

 

そうしたこともあり、しっかりと感覚投入という隠し玉を惜しまずに、
施術をするようにがんばっています。

 

ただ、、、
昨日の施術では。。。
そのお客様方の前々回の施術、なかなかいい感じに直感モードが入って
状態の良好な変化がスムースに定着してくれればと願い期待できる状態に。

(葉)ではなくて、両名お客様ともに(歯)のトラブルを抱えられたお客様でした。

歯のかみ合わせだけは、
ちょっとだけ歯の詰め物がとれたり、
ちょっとだけ今ある歯を削っただけで。

私が想定した状態をはるかに超えた身体のバランスを失調してしまうものでした。
現状の歪みの状態はありえないでしょうという姿勢風景に、目を奪われました。
10日間でここまで身体が歪みを得るのかと、かみ合わせ上のトラブルの恐ろしさを、
お客様本人と同様に私も実感して(ひぇーーー)と大声で叫びたくなるほどびっくり。


数日後にご旅行にいかれるとのことで、
その都合でキャンセルすべきか行けるのかと言う判断をするために、
私の施術をうけたいとのことで急遽予約をいただけたのですが。。。
急激な体調的な不調感が上空から山となって身に注がれるのは。
ほんとうにつらい思いをされたことでしょう。


海外のオステオパシー医師の場合、
口内に指をいれて顎の骨の正中ライン調整などをしますが、
医師ではない私にはそうしたことがゆるされておりません。
本来的にはそうした手技ができる医師が日本にいればと切実に願っております。。
口腔内トラブルがそうした手技で一定の改善例があるからです。。。

ひとつお客様が下顎の後退が観られ、
顎二腹筋を顎の下から自身でゆるめるやり方をお伝えしておきました。
あとは口腔内トラブルがあると、
そちらに強烈に意識が持っていかれることで上実下虚というアンバランスが形成され、
短期間に大きな姿勢バランスを乱し骨の並びを変位させてしまいます。

そのようなときの対処として有効が感じられる方法に、
仙骨の上に砭石のカッサを2枚ほど利用してコルセットで固定するやり方を勧めました。
仙骨の左右や上下、前後の歪みが顎関節がトラブルと起こりますから、
そうした仙腸関節越しの変位トラブルが起きている状態をモニタリングしたいのです。
仙腸関節の変位トラブルがきて、お客様の大きな姿勢バランスの乱れが現れました。
そうした仙腸関節の変位トラブルに対して自動で体幹を捩ったり歪めたりして
急場しのぎの対処をしております。

それは無意識下で進行し、こうした急場しのぎのやり方でも、
自分にしてみれば自分の姿勢や行動を維持するのに寄与しているため、
全身をミスアライメント状態にしても構わないというようにやっつけ仕事をします。
そうするための歯止めが起こるよう、仙腸関節変位トラブルが起きたら違和感を実感できるよう、
仙骨上、仙骨棘の左右に一枚ずつ、砭石のカッサを置いてみましょうと勧めさせていただきました。
仙骨がずれると、あっずれたなと違和感を持って気づいてしまうような異物の装着の意味と、
砭石を皮膚に直に付けることで期待できる仙骨バランスが正常な方向性をえられるよう
熱と音で導く作用を期待してのことです。
私自身が考えたもので、自分の体で実際にやってみて成果がでています。
砭石以外の石でも一定の効果はあるものの、砭石がベストチョイスでした。


結論として、
(葉)の内部への感覚投入は得意ですが、
(歯)の内部への間隔投入はハードルが高い。