坂道歩行時に膝裏が痛くなる・・・そんなときの応急ケアは?

昨日のお客様から膝痛が気になられるといわれます。
平地の歩行では問題なし。
でも坂道を上がり下がりするとき、右側の膝裏が痛みます。
お客様の体系的には体重は平均的ですが、
腰部の張りや左側大腰筋に強固なコリがかつてありました。


痛みを感じる右膝裏を確認すると、
ごろっとしたコリが外側に出っ張ってきています。

こちらは膀胱経の経穴〈委中〉です。
委中は、膝の痛みにも、腰痛など腰背部のトラブルにも効果的な経穴です。

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(写真)


坂道歩行時に、痛みが出た場合。

低い椅子に腰掛け両手の親指を膝上にかけて膝裏の委中を中指で、
痛すぎない程度に3秒間、3回、ゆっくり押してください。
ケースバイケースですが、比較的即効で痛みが引くことがあります。

日頃の自己治療としては、1日に3回を限度に、
上述のようなアプローチを継続してください。
お風呂タイムが効果的です。


余談ですが【なぜ中指で圧をかけるか?】というと、
人差し指での圧は力が出すぎる傾向があり、
炎症が強ければかえって膝を壊すような負担になるからです。
ソフトな圧をかける必要があるときは中指でおこなうことが基本です。
対して強めな加圧をしたいときには親指や人差し指を使うといいでしょう。


また坂道で膝が突発的に痛くなったとき、
委中に加えて腰部にある経穴(腎兪)を親指で刺激すると、
より膝の痛みが軽減されるでしょう。


膝裏は日頃から緩めるようアプローチをすれば改善が見込まれます。
そうした実行から痛みはコントロールできる。
それは対処的な行為であるといえるでしょう。

なぜ右膝裏が硬いコリをつくるかと感じ、
そこにコリを作らないようにすることがゴールです。
右側および左側の両足の運びが修正が必須なのです。
そこを施術前、時間を使って説明し、
こんな感じで動かしましょうとやってみていただきました。
基本、右側の大腿直筋や外側広筋が強く働きすぎてしまい、
右側大腰筋がうまく使えていないことで起きた膝痛です。

歩き方の試行錯誤をめちゃくちゃがんばると、
その過程で(なーんだ、そういうことか。単純じゃん!)
思考と行動がぴったんこになった瞬間に、
右膝裏がこるようなことがなくなります。
そこをゴールと考えて取り組んでいただければと祈っています