腎には精が貯蔵される。夜の時間帯に及ぶハードワークは腎を壊して健康を損ねやすくなりますから、注意が必要


ここからは中医学でのお話です。
腎には、骨や骨髄・脳髄・褐色脂肪細胞などのエネルギーが大量に凝集されたものが貯蔵されます。
精力的という表現も使いますが、これはまさに腎が活性してかなうことです。

父母から誕生時にいただく先天的なエネルギーを腎陽、
飲食物を源として後天的に蓄えるエネルギーを腎陰と申します。

基本的に、腎陽は増えません。
加齢するにつれて徐々に消耗して使い切られていきます。
夜ふかしをせず、体力の限界まで身体を酷使したりしないことです。
この体の限界まで酷使しないというのは、スポーツのみに限ったことではありません。
過労蓄積となるデスクワークも同様です。
夜ふかしはダメというのは、夜の時間帯に、人は体内に陽気を貯めます。
陽気が腎の活性に関係し、夜ふかしすると陽気がためられずに短命を招くことも。。。

腎陽は増やせませんが、腎陰は補強できますので、
夜ふかしや、過度な運動やハードワーク、そして過度な房事は避けましょう。
腎を活性させるメメ類や穀物類などの食物をいただきましょう。
腎は体を冷やすことで働きが大幅低下することが知られています。
身体や特に腎臓のあるところは冷やさないよう心がけましょう。

腎には意志の志が宿ると言われ、
腎虚の方は、大いなる野心を失い、記憶力の低下にもつながります。
腎の生理的機能の低下から耳に関する聴力に難聴や耳鳴りなどに問題が起きやすく、
精が減退することで生殖能力が低下していく。
そして二陰とされる尿道や肛門の収縮の機能を発揮するのも腎。
だから腎にトラブルがあれば尿もれが起きやすくなってしまいます。


個人的な話ですが私は先天的に腎陽が少ない腎虚体質です。
子供の頃から、ひょろひょろで体力なく体調不良から、
小中学校では年間で1ヶ月は学校を休んで熱を出して寝込んできました。
もろに重篤腎虚体質を地で行ってました。

ただ施術の仕事を始めるようになり、
骨で身体を操作することの大切さを知りました。
あとから知ったことですが骨が合理的に使えると、
腎が強まるんです。
それによりおかげさまで、いまはそこそこ元気です。。

ただしハードワークがかさむと腎を損ない、
強い腎虚状態に至ります。
ガリガリに痩せてしまい、顕著に生命力を失い出すこととなる。
そうなると7年前までは、施術の師匠から、
「鈴木君、そんな働き方してたら死んじゃうからだめだ」と、
涙を流して訴えてくれたことを思い起こします。
感謝でしかありません。。

若くても老いても仕事が忙しいことで、
腎陽の節約生活が送れずに、
腎陰の貯蓄ができづらい生活なら誰もが腎虚に陥ります。
そして腎虚では冬の時期、陽気がためづらい時期であり、
体調を深刻なレベルで崩しやすくなります。

お客様の中に、
お仕事上のお話の概要を伺えば、
過酷な仕事をしている方が数名おられるようです。
私からは大変ですねというところで声がけが留まります。
ただ腎陰虚が進行し過ぎると、
健康体を取り戻すまで難儀な場合がでてきますし、
今後、どのようなお声がけが良いものか。
個別具体で思案中です。
私の施術の師匠がなさった涙を流してだめということは、
私のキャラクターではできかねますので。
ただ腎虚を過ぎて子午流注でみる
胆や肝にまで影響が及べば取り返しがつかないこととなります。。。

 

食養生では補腎に枸杞子など勧められるものの、
個人的に大量購入して食べ続けるも、
期待値を上回る成果は感じませんでした。
他、数種の腎を益する食材を取るよう心がけたが、
なかなか難しくて。。。。。

で、変わって。
私の得意ジャンルのホットストーンを使って
腎をアクティベートするよう試みております。
腎が機能を低下させた状態を活性させるものとして、
腎に直接的に熱すぎないほどの熱を与えることが勧められます。
そうすることでアクティベートしてくれるのです。
そして最近研究しているのは、
砭石には黒色と茶色の別があるのですが、
黒色の四濱浮石(しひんふせき)という砭石を腎に当てますと、
20ほどの鉱石で試したなかでもっとも腎を癒やしてくれます。
くっきりとした腎の状態変化を実感できたのは、興奮しました。
(試したのは、玄武岩ネフライト、滑石、黒曜石、翡翠
 伊勢ごろた、テラヘルツ、シュンガイト、その他です。
 主に黒色が腎を補するため黒色の石が成績がいいです)

私自身が砭石を背中側から腎臓の位置に固定し長時間過ごすことで
どのような変化が私に起きるだろうか試してみようと考えています。
長期実験を経て成績が私の想定どおりであれば、
該当するお客様に勧められると思います。
ただサイズ感がマッチした四濱浮石が5000円前後するので、
実行するかどうかはお客様のご判断をとなるでしょう。