ライフスタイルを変えなければ、もとどおりに

とある治療院の先生とお話をいたしておりまして、
彼いわく「僕のところで施術を受ければ大丈夫です」と申されておりました。
それ以外にもときたま書籍で
「これをしたらもう治ってしまった」
というような施術結果報告(?)を、
連続して書かれている本などを、
見かけることがあります。

おそらくその先生と私の考えているところでの、
視点の違いなのでしょう。
僕はケースバイケースですが、
その方のライフスタイルがその症状に起因しているものでしたら
ライフスタイルを変えることは必須です。

さもなくばいずれはまたそうなるのは時間の問題だと考えます。

たとえば虫歯を歯医者さんで治していただいても、
歯を磨き残しがないようにする習慣が身につかなければ、また虫歯になります。
それと同じ問題です。

たとえば、
ストレスが多くて呼吸を止めてディスプレーの前で仕事をする習慣があるとき、
それが原因の一因となる場合。
腰痛や肩こりになっている方でしたら、
いくら施術を受けたところで、当然またそのようになります。

日頃見逃しがちな、
体に明らかにまたは何気なく負担をかけている状況を、
見つける視点を共有できるかどうかが、最も大切です。
そしてそのライフスタイルを改善するための工夫と施術がワンセットで、
効果的に問題が解消されるコースをたどるのです。

ときとしてクライアントに症状に起因することを話してもらうと、
自ら気づいていただければすばらしい改善のステップへとすすめるでしょう。
腰痛等がきついときには冷静になれないものですが、
次第にその不都合が緩和されれば客観的に自己を見つめる余裕も生まれるものです。

「ライフスタイル」
そのなかに自分を生かすことも殺すこともできる鍵が隠されています。
私の知る上では、ライフスタイルの改変を試みないで、
好転し続けていかれる方はほんとうに一握りしかおられません。

自分で自分の体を整体することは難しいでしょうが、
自分で自分のライフスタイルをより理想的なものへと、
書き換えていくことはできるわけです。

自分の生活の中でのセレクト・センスをあげれば、
より楽しく、アグレッシブに生活に取り組めますから。