マッサージペン試用後の、(深層筋までパルス波は送られていた)という非常に興味深い成果


マッサージペン利用、その後。

IMG_20240427_121935~3.jpg
先日、出張試用でマッサージペンを使わせていただいた。
経絡へのアプローチでは、使用前、使用後は子午線上24時間から数日かけて変化が継続します。
一般の方に、その場で治るものがすべてだと勘違いしておられるかたも観られますが、
それは改善の序の口なのです。
十二経絡の気の通り道の中を、
気は一日をかけて決まった時間に決まった軽洛中を順繰りと流れる仕組みとなります。
経絡が調整されるときには、そうした一日または数日をかけて気の通り道が通りづらくなっていた状態を改善され、
気が通されることで状態の改善がはかられます。

つまり、マッサージペンでワークをしたときのリアルタイムにおきた変化についても同様です。

数日した状態を確認して、はじめて実用の度合いが正確に理解できることとなります。

その理由で確認に行きました。


想像以上の筋膜リリース上における変化を感じました。

2日まえの試用施術では、
背中の膀胱経(起立筋群)を主にマッサージペンにより調整し、
他の施術作業はしませんでした。
それにより来ていたのが、左側起立筋群上に位置する膀胱経の一側線、二側線が、
深層筋レベルでゆるゆるにほどけていたのです。

推測ですが、
マッサージペンを使った試用セッション後、
数日をかけて気の流れを停滞させていた膀胱経の経穴ができた場が修正された結果の反映がありました。
マッサージペンを使った試用セッションでは、加圧を筋肉や腱、靭帯へと加えてはおりません。
かといってすでに身体がゆるゆるだったかというとそうではなく、
本人も過度なデスクワークがたたり身体が凝ってだるさが半端ないと訴えていた状態でした。

膀胱経の必要な兪穴をマッサージペンにより刺激を加えることだけでしたが、
ピンポイントで通電しやすい皮膚抵抗の落ちた兪穴の経穴部を正確に狙う。
マッサージペンのパルス波は経穴から体内へと侵入していく。
その電気的なエネルギーをもつ作用により経絡中の気の通りが鈍った部位へとパルス波が届き、
経絡中の気の通り道を通れるように改善する。
それは体内のエネルギーシスト(邪気が一定範囲内に蓄積した部位のこと)にも作用しており、
それも体表や中層の筋膜ばかりではなく、深層筋部分にまでそうしたパルス波は届けられ、
気の通りを悪くした患部の修正をしてくれていたようです。
エネルギーシストと呼ぶ邪気の貯まる層では、その部位に施術者が手をかざしたり接触すると、
不安になるような冷え切った感じや異常な静電気のようなピリピリ感やビリビリ感を感じます。
こうしたエネルギーシストは筋膜の癒着部位に散見されますが、筋肉の多層化する部位では、
表層筋などにすでに強いエネルギーシストがあれば、その奥をみることはむずかしいでしょう。
推測はできますが適切に状態を読むにはいたらず、それゆえにお客様方の多くは、
そこの存在に気づかれていない方が多いようにみうけられます。
そうしたエネルギーシストの部位ですが、マッサージペンのピンポイントなパルス波は、
電気的なエネルギーを持って深層部にも通電しております。
ホットストーンの砭石等の遠赤外線で皮膚表層から注熱をするときには、
熱が届く範囲は3センチから部位の状態により6センチほどといわれており、
電気的なエネルギーにより通電して流れるパルス波はそうしたホットストーンの熱刺激よりも
容易に奥へと影響が届けられることがわかります。

マッサージペンの被検者になられた方の背中の状態は、
幾度か定期的に確認させていただいておりますが、
これほど左側起立筋群の深部までのやわらぎがあらわれた状態は見たことがありませんでした。

私が右手でマッサージペンを持ち、
左手で被験者の腰に手を触れることで被験者の身体内部を通行するパルス波の状態が変化したものが感じられ、
その私の左手が感受した最適な患部の取穴ができたことにより、
成績が大変良好だったのだろうと推測できます。
まさにミリ単位でマッサージペンのペン先を移動させて取穴したわけではなく、
0.2ミリ単位で位置を変えペン先が当たる角度を変えることで、
経絡中を流れるパルス波の変化が別物になる。
0.2ミリ以上ずれがあれば、効かないか効きが大幅に目減りするのが経穴へのアプローチだということが手に伝わる。
また経穴とは、穴という字が当てられていて想像がつくように、
顕微鏡や虫眼鏡でみれば皮膚に穴ができている。
その穴は細い鍼の先ほどで、そこの細さにジャストミートしたときに効果がよく発揮されてみえる。
その穴を含むからOKとかいってアバウトな刺激を加えても
穴の底に点としてあるその経穴の改善スイッチにその刺激が届かないなら効果はないでしょう。
ですので治療用電子パッドを使って治療を行うときには伝導ジェルなどで経穴の穴の奥の部位にまで
通電させるような媒体を塗ることで対応することがあります。
ただ経穴へのパルス波を送る微妙な方向や力加減で効果の変化が感じ取れたことで、
ほんとうに成果をだしたいならどうしたらいいものかを考えることとなりますね。



こうした施術者の最適な場へのパルス波の送波ができることがあれば、
今回、被験者の背中の起立筋群が特段の緩みを得られることもあるのだろうと推測いたします。

正確性の欠いた経穴はここじゃないかといったあやふやなことでは、
こうした成果は半減するもののように考えられます。
経穴ではない皮膚抵抗の高い部分にパルス波を送っても電気的抵抗力が高いため、
そこの健康な皮膚部分でパルス波は跳ね返されて身体のなかには入って行けていないから、
期待した効果もない。
そしてパルス波は抵抗されて跳ね返されたのなら、
身体内部ではさほどのダメージも受けにくいものです。



マッサージペンの使い勝手のよさを引き出せる腕があってのことですが、
だれもが普通にAmazonで手に入る道具でここまで成果がでたのは意外でした