身体の内側深く通る経絡という気の通り道を、私の脳内ヴィジョンに出現できるようにしたいというのが、現状の取り組んでいる課題です

一昨日前の胴体と四肢を日を分けての施術をして気づいた点があります。


私がここ半月、
主な課題として取り組んでいたことがあります。
体内を経絡が通る気の流れ道を流注と呼びます。
流中のヴィジョンを手にすることができたとき、
私の行ってきた施術の手を抜かない効率化ができると考えました。

流中のヴィジョンを的確に持つことで施術上の一手か数手を減らしても、
今までにも増して深層筋の活性に成果が現れるように移行できるはず。
計算上はそのようになるとそろばんを弾くことができるのです。
そのような着想を持って入試以上の必死さで勉強していますが、
まだ経絡等の学習熱が不十分で理解が浅いのだと言わざるを得ません。


ここ半月。
ノートにひとつずつの経穴を延々と書き写しつつ、
経穴マップ』から経穴の主要な治療対象(主治)を確認し、
『50cmほどの経絡人形』と『経絡マスター(Androidアプリ)』を利用して
経穴人形で経穴の位置を指をおいて確かめ、
各経絡の流注を表示できるアプリで体内の経絡が通る流れのイメージを確認する。

これを朝から晩まで、延々と繰り返しております。
それで相応にやるだけやったと自信がつくだけの努力はしたものの、
実際に施術の場で意識を集中して体内の経絡線を見出そうとするも、
脳内から絵が浮かび上がることがありませんでした。
経絡人形を手にしてシミュレーションしたときには、
深く呼吸をして内的意識に集中した瞬間、
経絡人形の内部を通る経絡線が光のラインになって見えるようになってきたのです。
体内の光の線は部分的に深層筋の筋膜層を通り道という部分もあります。
深層筋をリリースするようなときには、この線の通り道がどことどうつながっているか。
それが私が脳内で思い描くラインを明瞭にしていくことができればどうなるでしょうか。
ひとつは、通り道となる経穴の主治を認識することができます。
そして施術アプローチを必要とする部位の探索上の漏れが減少することとなるでしょう。
同一経絡上の同時にアプローチをすることで、効率良いコリのリリースが起こりますし、
このときに経穴かまたは経絡線の上を二点同時に刺激をするときの圧方向と力の加減が正確になってきます。

こうしたことを鍼灸師や指圧師の方々は普通になさっておられることなのかもしれません。
ですが筋膜リリースを一辺倒でやってきた私には、
主要な経穴や経絡の部位はきっちり学んで意識していましたが、そこ止まりでした。
だから経穴も経絡も、それらを全部そっくりそのまま頭に叩き込まなきゃいけないと思ったのは、
今年に入った1月の半ば過ぎからです。

半月、朝から晩まで、徹底し経絡本と人形とアプリをつきっきりで学びました。

一昨日前、そしてその3日前の実際に人をに対しての施術をする機会を得たとき。
いままでの学習成果により脳内ヴィジョンには流注が描き現れるだろうと願ったのです。

ですが体内を通る経絡の流注を脳内でラインとして思い描き見ることに、失敗しました。
人が目の前にいると様々な情報を反射的に読み取るクセが私にできあがっていて、
体内に通る気の通り道をイメージしようとしても、
一向にそれは脳内ヴィジョンには現れてきません。
そのような集中力が削られる場面も、
もとはといえば、まだ経絡とその流注の理解が浅いためでもあります。
理解が浅いから、強く主張するものに持っていかれて影が薄くなってしまう。

 

ただ今回の経絡等の学習により、
以前より格段に経穴の正しい位置と主要以外としていた経穴の認識ができており、
お陰で筋膜リリースにもそちらの知識が役立つことを得ました。
ですがこれだけでは(経絡の流注を認識して深層筋を捉える)ことには至らずに、
以前から培ってきた私の臨床経験部分の利用で対処するしかありませんでした。
部分的に脚部の流注は描きやすいものがあり、
この部位の流注のみ脳内ヴィジョンに絵が描かれて現れてくれました。
それにより患側の左脚部のリリースは、以前にもまして適切なリリースで仕上げることができました。
私もまさかこれほどだったとは、、、と、
信じられないくらい難解な状態を上々にできたのは、いい手応えを感じられました。
私がもっとしっかり内側を流れる経絡の道を知っておくことは、
お客様にとって、大きなメリットとなると実感を得ることができました。