体の自己調整をしたいとき。
あてずっぽうにからだをもみもみするか、
しっかりした意図した効果をねらうのか。
これがまた、段違いの差異が生まれます。
たとえば、
私が(腕が凝ったな〜)というとき。
手のリリースを要領よくしたいので、
経絡人形を用意します。
すでに腕の経絡の位置は覚えてます。
ですから経絡人形を目の前に置かなくても不自由ないわけですが、
経絡人形を引いた眼で全体像を観ながら手のそれぞれの経絡線に沿って
ムーブをかけていき筋膜リリースをしていくのです。
たとえば手の心経という腕の内側の経絡と手の大腸経という外側の経絡が、
陰陽で臓腑がセットとなっております。
そうした位置関係などが経絡人形を見ていくほうがつながりが認識しやすくなります。
個人的には大腸経という経絡にムーブで筋膜リリースをするとき、
めちゃくちゃ(ビーーーン)って響きがありしびれて痛いんです。
心経は別段、あまり問題なくムーブができるのです。
ですがこの大腸経の手厳しい強烈なビーーーンがあれば、
陰陽の裏表関係のセットになっている心経が無事であるわけがない。。
心経が固くなりすぎて痛覚神経の感度が一時的に麻痺しており
痛みを感じ取れないほどになっているのだろうと推測してみる。
そして大腸経の響きがおさまるようリリースを進めていきます。
ちなみに大腸経は合谷穴という知られた経穴がありますよね。
肩こりや腰がこるなどすればけっこう合谷穴が痛いわけです。
そんなところをリリースが済んで、次に心経を再度確認する。
すると、先程まではムーブでのリリース痛みが無痛だったが、
いっきに芯にまで浸透するようなツーンという痛点が氾濫し、
(いてててっ)という気血が心経まで届いて痛覚神経の状態が正常化した状況へ変化が起きてきます。
つまり気血が神経に流れる量が機能できる一定量を割ると
ブレーカーを落とした状態になってしまうイメージなんですね。
ブレーカーが落ちてれば真っ暗に暗転して状況把握が不能となります。
人体の内部では、このようなブレーカーが落ちた神経組織を保つ場合があり、
それは慢性化したものほど復活が難しく専門的な知識がなければ騙されます。
無痛だから問題がないと・・・。
実際は問題があまりないときは、多少の傷みが感じられているほうが安心なんです。
有痛のほうが痛覚神経が働けるほどの気血の量があり、
炎症物質をだしているので安寧した安静状態を保てば自然改善できることでもある。
無痛は場合により症状が進んで問題を内包していることがあるので、
今回の私の心経のような無痛が問題ありということを見抜けるかどうか。。。
こうした無痛のものは気血の流れが滞りが激しい状態に陥っており、
脳にまでここに問題がありますと訴えられないから放置されてしまう。
すると見えないところで症状が加速度的に進んでいくリスクがあるんです。
こういったリスクがあるところを、事前に発見して手を打つことも、
未病改善といえるわけです。
ちなみにここまでのリリースが進むと、手、肩、首がすっと筋緊張が抜けていきます。
経絡人形、一つあると、
経絡図では立体感がなくて経穴や経絡の通りが微妙にずれて誤認しやすいが
経絡人形なら視覚で立体的直感視できて把握が可能なため正確なアプローチができる。
12経絡には背中を通るものなど自分で自分の背中に手が届かないところもあります。
そこは補助がいるものの経絡や経穴を知れば、セルフケアも効果が高まります。