体の内部まで経絡線は走行している!?(流注について)

一般的な経絡図や経穴が描かれた図には、体表部分に経絡線が描かれた上に経穴が示されています。
ですが経絡の経路は体表にばかりあるわけではありません。
体内へと経絡が走行しております。
体内に走行する経絡の流れ部分を(流注)といいます。
たとえば膀胱経の経絡は膀胱に接するのですが、
膀胱は腹部という体内に位置する臓器ですからそこまで経絡が届かなければなりません。
五臓六腑に関する経絡は、それぞれが体内の該当する臓腑に経絡が行き届いているため、
体表等の経穴を刺激することで臓器へと影響することができるわけです。

ですが私がもっている流注が描かれたテキストが適切ではないためか、
私が学習能力が十分でないためも重なってなかなか流注経路が頭に残りづらくて。
流注経路を追うと、使える経絡学となりますが
複雑さが体表経穴を記憶し利用するときの7~8倍に増すイメージ(個人的主観です)でして。
そこに対し他人行儀ではありますが、不満を持っていました。

ただ実際に私が筋膜リリースで施術をするときは、
体表部位の筋や経穴をねらっているときもありますが、
その7割方はすでにリリースがすんだ体表部を押し手でおさえてよけておいて、
さらに奥の組織に分け入ります。
つまり、表層がリリースできたらそれで仕事が終わりとできれば簡単ですが、
たとえば5層ほどに凝りが積み重なった状態なら、
表層の1~2層をゆるめたらその奥に位置する3層が見えてきますから、
そちらを解くわけです。
そして3層が解けたらさらに奥の組織へアプローチの手を伸ばしていく。
お客様には同じところをコリコリされている感じに思われるでしょうが、
施術者には先ほどリリースしたところを元にさらに奥の層を改変していく作業をしているのです。
そして凝りが慢性化した状態であったり病の位置が深くなった場合には、
奥に進めば進むほど凝りの質が別物といえる状態変化を起こしています。
そのようなリリースをするときに知識として経絡の(流注)が正確に手でなじんで感じられるまでなれれば、
施術をする際の大きな違いを得られるのでしょう。
いずれ経絡を3次元コンピュータグラフィックで流注経路も記したアプリ、
手に入れなければと思いつつも、和訳がないなど気に入ったものがなくて。


そんななか中医学を解説していただいているYouTubeチャンネルをみていたら、
流注経路についても解説しておられました。
流注について知りたいなと思われる一般の方には、
『経絡って、こんな流れが体表だけじゃなくて体内まで続くのか』って感じ取れるものと思われます。


https://youtu.be/j_PYvmLx6rw
【経絡経穴】7分で分かる足の太陽膀胱経の流注と穴性【東洋医学

上記映像のYouTubeチャンネルの初回のコンテンツをご覧いただくとわかりますが、
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内容は入門者向けを意図して平易にして中医学の独特な言葉を解説。
なんと、ありがたい!!!