筋肉と内臓の分け隔てについて。

内臓は腹部にあるもので、ちょっとそれらを筋肉だと思うことはしにくいかも。

なんとなく一般的に、
「筋肉は硬くって骨格を支えたり、動きを作り出したりするもの。
内臓はそのような筋肉とは全く違う役割をしているもの」
というイメージがあります。

ですがもちろん内臓の諸器官、みんな筋肉からできてます。
組成成分はもちろん筋肉と同じ。
筋肉の質の違いはありますが、
でも筋膜でまかれた筋肉であることには違いなく、
筋肉としての癒着の特性を持っております。

ちょうど肩が凝ったとき、
肩がぱんぱんに硬化しますよね。
それと同じように内臓も硬化します。

ですが内臓の硬化は肩こりほどわかりやすくなさそうです。
それに特段の知識を持たない方には対処しにくいエリアでもあります。
腹部が炎症を起こしていてというようなときに、
肩をもむがごとく強い圧迫をするなどしたら最悪な結果を招きますから。

おそらくそのようなことをしてみたい、という発想を、
自分自身の内臓に対してもつ方は皆無だと思いますが。
本能的に、そういうことをしちゃいけない場所だ、
というようにわかっているところだと思うんです。

まず内臓を解放するためには手順があります。
第一に安全を図って医師に相談。
これは大切です。

次に内臓をソフトな遠隔解放するテクニックを使えるかどうか。
カウンターストレインなんかがよろしいでしょう。
それにより内臓に圧迫をかけることなく、
ゆるめることができます。
事故の発生率はほとんど聞いたことがありません。
セルフケアでは難しく要専門家です。

直接圧迫を加えるにしても、
腰部や臀部、みぞおち、横隔膜下部の癒着、
鼠蹊部のしこりの解放が先行します。
それら先行解放部位がぐにゃぐにゃになれば、
内臓も同時にすでに柔らかさが格段に上がっています。
それが済んでから最終手段が大腸の流れに沿ったマッサージ。
または内臓のマニュピレーションです。

以上の手順どおりしないと危険です。

内臓が緩んでくると、
不思議なんですが性格が変わってきて、
より自然で開放的になってきます。
その状態になって考えられたとき、
よいアイデアが生まれてくるかも。
それ以降も、主体的に自ら責任を持って動く姿勢は必須ですが。
がんばってくださいね。