お勧め書籍『太極拳と呼吸の科学』

健康法として、太極拳は人気がある。
ゆっくりよどみなく動く動き、呼吸の妙がそこにある。

一朝一夕では身につかない、奥深いもの。
私も若いころやっていました。
老人たちが馬歩(=空気椅子)をしながらルンルン気分。
その中でぶるぶると膝が震えだす初心者たち。

その当時になんでこの本がなかったのだろうと思う一冊。

呼吸について、横隔膜の動きや脊椎の動きを詳細に確認。
動きの質は、関節のかみ合い、筋肉の力の流れ。
脊椎の立て方については、私の考えとぴったり。
(僕の指向性原点がここにもあったという感じ)
イラストが役立つ。

身体走法の概念的な問題を飛び出し、常に太極拳上での技の進化を志す実践派の知識が、
ここにあります。

身体の予備知識がなくても十分理解できる。
身体の動き方を重んじるボディワーカーの方々ならば、
「そうそう!!こんな説明やイラストが欲しかった」というだろう。
ぜひ、書店で一読願いたい。
実践的な身体走法から生まれ、経験を積み重ねた知恵や技には説得力がある。

書名:太極拳と呼吸の科学
著者:楊進‖共著 雨宮隆太‖共著 橋逸郎‖共著
出版:ベースボール・マガジン社
価格:\2500