『目の運び』で身体が軽くなる、楽になるんです

パソコンに向かい長時間の仕事をされている方。

どうしてもディスプレーを見続けてドライアイになったり、
目の疲れがとれなくなりませんか?

そしてその状況で仕事をし続けると、『目の運び』が悪くなくなります。

目の運びとは?

たとえば右後ろから友達から声をかけられて振り返るとき。
自然に友達の姿を求めて目をそちらに向けます。
友達のいる方へ意識を向けて目が動いたとき、
スムースに首がぐにゃって回せます。
これがうまくできるのが目の運びがよい状態。

眼球が動く方向へ反射的に首が動くようにできています。
武道の練習をするときも目の運びに気をつけ動きを導きます。

ですがディスプレーなどの定点を見つめ続けると、
眼球を動かすことを忘れがちになります。
眼球を自由に動かすための筋肉群に強張りができるためです。
すると上下左右に眼球を動かすことによる首の自然な旋回動作ができず、
首にたまるストレスを解放できません。
首こりになったり肩こりになりやすくなるでしょう。

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首を左右横に向けるストレッチをする人を見たとき。
その人の眼球が右に首を向けるときに、
眼球が自然に右に動かされているかどうかを見ます。
それがうまくできている人は首や肩は比較的柔らかい。

対して首だけを動かし目が動かない方は、
複数回その首のストレッチをすると首の筋肉を固めています。
ストレッチをして身体を緩める人、固める人。
その違いは大きい。

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目を意図的に動かすことを『目配せ』ともいいますね。
目の動きは意識の動きを象徴しています。

身体を動かすときは常に目の運びが身体の動きを導くようにする。
この意識を日常的に持つことができれば、目の運びはよくなり、
目の力量は強まるでしょう。

身体全体の動きの大きさにより眼球の動き量を割り出して、
必要な分だけ動かすのです。
僅かミリ単位で人に気づかれない程度動かしているときもあります。

ボディワークをするとき、
僕は目の動きに主導権を与えます。
眼球の動きに従い身体の各部を整然と動かす。
すると集中力も持続します。
無駄な筋肉への負担も減少し疲れにくくなる。
目の運びがよくなると、意思力も強まるように感じます。

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この簡単な目の運びに気をつけることをしただけで、
ダンサーの友達の動きがまったくの別物になりました。

身体(と心)を動かすための重要なポイントなのです。