筋損傷によるダメージ---(2)

■ボディワークを受けるとき。
筋肉がリリースされていくと、
オーバーワークで感じるような不快感を得ることがあります。
倦怠感や眠気などがでることも多く、
それは筋コンディションが大きく書き換えられることで生じます。

普段より運動をなされていて体内のしこり量が少ない方は、
ワークのときの倦怠感を感じないことも多くおられます。

ちなみに低血圧の方やアレルギー体質の方は、
倦怠感など激しく感じられることが多いのです。
見えない部分の筋肉の破壊や炎症が存在しているのです。
ですがワークを受けて起こる変化のときは、
体内の炎症部が癒されるよいサイクルに乗せているので安心してください。
深部まで血流が行き届くようになり、
炎症部や壊れた筋に栄養を運びます。
その炎症部が癒され回復すると同時にきつかった反応は収まります。
時間とともに。
(この反応を「好転反応」と呼ぶ先生もいらっしゃいます)
(※ただ好転反応の定義は難しく、好転反応といいづらいときもあります。
明らかに外傷を加えられて起こるときもあるので注意が必要です。
施術は人間がするもの、ヒヤリハットが皆無とはいえないのです。)

同じトレーニング・メニューをこなしても、
好転反応がでる方とでないだろう方では、
体内で筋破壊される総量が別物になります。
そのことを概算して、トレーニングメニューを組むことが、
継続した身体強化には必須です。

運動障害の知識が少ない方が本を鵜呑みにして自己トレーニングをしますと、
容易に後々まで残るダメージを植えつけてしまうのは、
ここのポイントを見誤ったからなのです。
それに運動の際のポイントを把握するのに費やす時間を、
惜しんだからでもあるでしょう。
この場合オーバートレーニングの歯止めが利かずに危険です。

ですから同じメニューを組むべきではないと思います。
たとえ本ではこのエクササイズは何回行いましょうとか規定していても、
現状の体を体力や日ごろの運動量などを
1〜5〜10段階で把握して、再評価するべきでしょう。

本に書かれているとおり、
律儀に行うなんてナンセンスだと思います。
その本を書いた人は、
あなたの体のコンディションをまったく知らない人なんですから。

『自分の体と人の体は別物ですから、私にあったトレーニングでいい。』
そうクールに言える人ほどかっこいいと思いませんか。