『はじめての構造力学』を読んでみて。

『絵でわかる!
はじめての構造力学

著者:高木任之
出版:日本実業出版社
価格:1800円

この本はもちろん整体の本ではありません。
でもこの本を読んでみた後に、
からだのさばき方や圧の繊細なかけ方を
イメージで視覚化しやすくなりました。

構造力学の専門的なことはまったくかかれていない本です。

何冊も体を構造体としてシンプルに理解するため、
構造力学の本を読み漁りました。
それらの本と比べると、
本当に初級も初級。

ですがこの本を読んでから、
すっと頭に入りだしました。

力のモーメント、力の合成、外力・内力・反力、応力など。
それをベクトルの矢印が見える形でイメージできるようになりました。
単純な平行四辺形によるベクトルが見えるだけでも、
かなり自分の力の意図が伝わるようになった。
そして平行四辺形のベクトルよりも、
少しずつ複雑なベクトルを入れていく。
するとより理想的な圧に変わっていく。

自分の意識した範囲内しか体は表現できない。
だが気づき理解できると、それにあわせて応用力が広がる。
そこが面白い。

ワーク方法を伝えるとき、
人にこのベクトルのイメージを伝えられるかどうか。
大きなポイントとなった。
逆にこのベクトルのイメージがつかめないと、
そこで止まってしまった。

『はじめての構造力学』は、
体使いの上達のために必須本だと思う。