KOKOKOZA

教育テレビをたまたま観て。

心臓の血液循環図が解説され、
体液とは、血液、リンパ液、組織液のこと。
恒常性(ホメオスタシス)などなどとても解りやすく解説されていた。

なんだかわかりやすい番組だな〜と思ってみていたら、
動いている心臓に透明な液体を流してそれを血液の流れに沿って
心臓弁をカメラで取ってみたり、
豚の心臓や牛の心臓が生のままでてきた。
先生がゴム手をはめ半分に開かれた豚の心臓を見せる。
左右の心房や左右心室を進行役の女性に指で指し示せという。
豚の心臓の触れるかどうかの所までカメラが寄っているので、
女性の指先が豚の心臓を直接触ってしまうのではとひやひや。
女性はゴム手をはめてはいないから余計そう感じた。

人工心臓のメーカーまで人工心臓システムを見に行っていた。
心臓の筋肉を動かす際の信号の仕組みについても解りやすい。
本物の静脈から採取した多少黒い血液に、
酸素を送り込み赤い血液にして見せたり。

みていて正直かなり勉強になりました。

「いったいこの番組は何?」
と思ってエンドテロップを見たらホームページがあるとのこと。
そのURLの一部に『KOKOKOZA』とあった。
「『コココザ』という番組なんだ。」
と思っていて感心していたら。。。
『高校講座生物』だった。^^1

それにしてもかなりすばらしい内容で驚いた。
価値のある実験や映像がふんだんで解りやすい。

こんなノリで体の基礎知識を固められていけば、
体の構造的把握や仕組みも本で読むよりも印象に残る。
関心がある内容だったから強い興味を引いたのだが、
一見グロテスクと言わしめるほどの映像も、
さらっとだしている番組に敬意を表したい。

体についてグロテスクかどうかは幼児のときには、
まったく認識がない。
育っていくにつれて、
後天的に教育されて、
グロテスクなものとして対象を捉える。

だが本当は幼児のような目で見つめられるほうがいい。
そして機能を理解していけるように勤めたほうがいい。
一旦、脳裏に恐怖の対象として血液や生の心臓などを捉えるようになれば、
もともと神やまたは自然によって作られた神聖なものがゆがめられて映る。

そのようなフィルターは、
なぜできてしまうのだろう。
畏敬する対象として見られる目があれば、
より自分の体について身近に感じられることだろう。

高校講座生物がタブーを破ったように感じられてよかった。^^)