『痛みを感じられる体』。+関節包内矯正って・・・なに?

ワークのときに。
患部と訴えられる箇所だけをチェックすることはありません。

ボディチェックを行い同時にワークをするときに。
本人が自覚していない体の箇所に痛みが存在していることがわかる。
それは一つや二つではない。
まさに体中に痛みの発生源があったことに気付く人もいます。
そこかしこに炎症箇所があって、
本当に触れる程度なのだが痛みを感じてしまう。
それに健康的な筋肉を持っている人も、
『感じやすい筋肉』であるがゆえに痛きもちよさを感じます。

本当は体内に痛みが存在していた。
だが本人はそれを自覚していない。

『痛み』とは体内に異常が発生している原因を教えてくれる。
生理的に備えられた優れた機能です。

脳が「その部分が痛い!」と気付かない。
だが体内では痛みの異常が発生している。
痛みが脳に伝わらない状態です。
そこをケアすることは二の次・三の次に。
つまり相当悪くなってきて痛みが表面にまで出てくるまで放置しています。

その放置している箇所が多ければ、
その影響が強ければどうなるか?

本人は痛みを自覚していないものですから痛くはない。
だがやはり異常個所を体の内部に点在させている以上、
それは理想的な体の状態と呼ぶことはできない。
それなりの体調の不調を感じることとなります。
だが本人は痛みを感じ取らないので異常箇所を自覚できず、
脳もそれに対処してくれない。

ワークの時にその体内の異常を訴える痛みの箇所を自覚できるようにします

ワークのときに、患部だけをチェックするのではない。
痛くもないと思っていたところをいろいろさぐられる。
それによって『えっ。こんなところもいたかったの!?』
というような驚きと発見がある。

『痛かったんだな〜。ひぇ〜っ』というときもある。
だがそれによりいままで体内にあった痛みの発生している異常個所を、
脳が認識していなかったところが顕在意識にまで自覚されたこととなる。

すると脳が痛みの異常を判断して生理的な防衛機能が働く。
それにより免疫力を発揮させるコントロール中枢を持つ脳が働きだす


『問題箇所発見!!』
と脳が認識してくれました。
今まで見過ごしていた箇所を見つけた。

すると発見したと同時に、
『じゃぁそれをぜがひにでも問題解決するぞ!』と前向きに脳が取り組み姿勢をとる。
免疫系システムが働く。

体を傷つけてしまったとき。
痛みがある程度感じられているときは傷の治りが早い。
血液がそこに集まり活発に血小板がはじけばい菌を殺し、
対応しようとするのです。
正常な自然治癒力が発揮されている姿です。
だが完全麻酔を受けて無痛のときは、
傷の治りが非常に遅い。
血がそこに集まる量も少なくて対応する力も減少。
このような違いがでるのでしょう。

そして免疫系システムの活性化は神経系・内分泌系をも巻き込む
この3つのシステムは互いに補いあって働いているものですから。

筋膜リリースを体全体に施す理由。
その一端がここにあります。

そして不思議と思いもかけないような症状が改善されたという報告も、
このお客様が自分の脳で問題箇所を発見したことにかかっている
そのメリットも大きいように感じています。

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そして筋肉の痛みなどから左右差を明らかに認識することになります。

左腰は張っていて右はそうでもないとか、
左右のふくらはぎの張りがまったく違うとか。
そのような左右の筋肉の張りやコリといったバランスの違い。

それをワーク中になにげなく感じ取るのではなく、
しっかりと自分でその違いを把握しようと努める。
すると自分の体の偏りバランス異常などの傾向を示したマップが読めてきます。

このバランス異常が居心地がいいという反応がでてしまいます。
その癖を抜くためには具体的な自分の体の状態を把握すること。
やはりこれも脳で理詰めに自覚できるよう認識できれば良好。

かつて丁寧に自分を観察なさる方がおられました。
自分で体の硬かったところをマークしていました。
簡単な人体図をノートに書いて色をつけたもの。
そして私にそれを見せてくれました。
私が気付いたところを一部修正しました。

その繰り返しを行ないました。

その方の自主的に努力なされる姿勢に、
こちらが感動いたしました。

そして最後のワークで次の言葉を送りました。
『「痛みを感じられる体」になりましたね』。