楽になっても気づかれないこと

肩の周辺筋をリリースする方法で、
驚くほど柔らかくなっているのに、
解かれた本人はそのことに気づいていない。



ことさらに私も「このやり方はすごいんです」とはいいません。
だから前からこのような肩周りの状態であったとしか思っていただけません。
本日は多少体の知識のある近しい親族で試してみました。
まったく改善されていることに、
気づかれません。^^;


実はこのような感覚をもたれるということは、
体にやさしくて受け入れやすく完成度が高いことを表します。
経験の浅いダンサーの方がレッスンで腕があまりに楽に動くようになったと、
ものすごく驚いていただきました。
実際に動かすときにその違いが歴然としていますね。


肩等の不快感も消えているのですが、
楽になるのは自然なことなのでそれも気づかれない。^^)


このことは施術をする側としては、
お客様に負担をかけないので好印象として受け入れられます。


でもちょっとだけもう少し考えなければなりません。。。



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お客様に「その部分が炎症を持っている部分」と理解してもらうのは大切。
いままでそのような大きな負担をかけ続けていたという事実を、
自分の脳がまったく気づかずに無視していた。
するとそこに血液を多く流して癒さなくてはと判断できなかった。
自然治癒力の働きは筋肉の炎症を癒すためには、
血液の力がキーになるわけです。


傷ができたときに痛みを感じると、
血液が自然にそこに集まり治りがよくなる。
完全麻酔をして傷を治そうとしたら
いつまも傷口がふさがらないことから、
その痛みの意味がわかりますよね。
不具合を脳が認識できると
自然治癒力が発揮しやすくなるのです。
脳が認識できないと治癒力が働きづらく、
進行が早まるとも言われています。


体内に封じ込めたものはすでに麻痺を起こして痛みを感じない。
ずっとそこに居座り改善する内なる自然治癒力が働いてくれません。
だから脳にそこに炎症があったと知ってもらうように気づいてもらう。
すると脳がその負担がある部分に対応し始めるのです。
あたかも傷口を自然にスピーディーに癒してくれるシステムと同様に。


ワークでの無駄な痛みまで感じる必要はありません。
ですがその炎症の存在を脳が気づくことでメリットがあるのです。
脳が今まで気づかなかった場所に炎症を発見したとします。
再びそこにしこりなどの不都合なものができた際に、
そこへ血液を流す回路が造られるようです。


そのような内容をお聞きしたことがあるのです。


自分の体でこれが本当かどうか、
自分なりに実験してみました。
痛みがあるときと無痛のときの経過を見ました。
適切な炎症への気づきを得られた方が
後に同様な症状が生じたときの回復が早いかった。
それに内部のしこり部分が固まりきるようなまではなかなか固まらない。
いつでもケアすれば簡単に解ける程度の固まりで納まってしまうのです。
無痛のケアのときには固まりが再度スピーディーにできやすかった。
正確なデータはとれてないですが、
圧痛計で診てそのような結果でした。


この内容を知ると自分の体内の炎症部分があったことに
気づかないうちに改善されることが、
後々を考えるといかがなものかと思います。
ただお客様ご自身の身体的負担を考えれば、
それも良しかもしれません。


私が受ける側の立場になれば、
痛くない方がありがたいです。^^;


ただお客様自身、
体の使い方の癖があり、
その負担がかかる体の使い方ができてしまうとき。
その癖を改善していただけない限りは、
たいていまた同様なしこりが同様な位置にできるものです。
心の緊張やストレスから体の不調が生じるときも同様です。
そのときの固まり具合を考えると複雑な気持ちです。

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余談になりますが、
新しいワークを取り入れると、
私の体はぼろぼろになります。
慣れない筋肉を酷使するスタイルだったりすると尚更です。


現在、ハムストリング筋が両方とも腫れ上がっています。
負担がかかりにくい方法を考案せねば。。。