こころのブレーキはいきなりはずしすぎないように。

先だってこころのブレーキをはずすことも大切だといいましたが、
こころのブレーキをいきなりはずしすぎないことも大切だと思います。


これもまた大切なこころがけです。


むかしのことですが、
自己啓発セミナーがはやったとき。
そのセミナーではこころのブロックがあるから自由がなくなるから、
そのブロックをむりやり壊してしまうようなことをしていました。
強力な暗示をつかったり誘導をつかったりして、
その会場という独特なカリスマ性がある先生のもとでされていました。
善意でこころのブロックをはずすケースが多かったのかもしれません。
ですが硬いガードがはずされて無防備になるところへ打ち込まれて、
ひどい目にあった人もおられたそうです。
自殺者まででたといわれます。


つまりこころのガードはそれはそれで意味がないわけではないのです。


こころのガードの下には自分が一番恐れていることや、
自分が一番見たり知りたくない避けたいものが隠されている。
得てしてとても大切なものが隠れているのですが、
それを受け入れる準備が整わないから隠している。
または避けているのです。


それなのにいきなりガードをとっぱらわれるとどうなるでしょう?


プロボクサーが相手のパンチを一切手を使って
ガードできないほどのダメージがくわえられるのではないでしょうか。
打たれどころが悪ければ大変なことになりかねませんよね。
そうなることを予感しているから必死にガードしているんです。


だからこころのガードを無理やり崩壊させるようなことはさせてはいけません。


●自分が気づかなかったあらたな選択枝をたくさん提示する。
●自分がもっているリソース(自覚していない能力)を再確認すること。
●視点の変換を深く掘り下げておこなうこと。
・・・・・などなどのことを確認していく。
瞑想中にでも自問自答していくとよいようです。


そうするとあらたな解決策を自分で思いつきだす。
すると自分が変わると周りの世界が変わりだす。
ほんとうは周りの世界は変わったわけではないが、
自分が変わっても変わったことには無自覚でいる。
あたかも周りの世界の色が変わって見え出します。



この過程を通せば安全性が向上して、
こころのアクセルがふかしやすくなるようです。